y-GTPが200以上なのはなぜ?お酒を飲まないのに…。下げる方法は?

y-GTP 200

【職務経歴】
平塚共済病院
小田原銀座クリニック
久野銀座クリニック

γ-GTPはタンパク質を分解・合成する働きを持つ酵素で、アルコールの摂取量によって数値が高くなります。

しかし、γ-GTPはお酒を飲まない人でも高くなることがあります。

今回は飲酒しない場合に原因や、γ-GTPが高い場合の対処法を解説します。

γ-GTPの検査数値でわかること

1. γ-GTPの数値ごとの危険性

y-GTPの数値ごとのリスク

γ-GTPの正常値

γ-GTPの正常値は、男性が 0~50IU/L、女性が 0~32 IU/L以下とされており、これを超えると注意が必要です。

γ-GTP が100~200 IU/Lの場合

γ-GTPの数値が100を超えている場合は、お酒の飲みすぎによって病気が進行していることがあります。病院を受診したほうがよいでしょう。

アルコール性肝障害・薬物性肝障害・慢性活動性肝炎で多くみられる数値で、肝硬変・肝がん・脂肪肝・胆道の病気である可能性が考えられます。

γ-GTP が200~500 IU/Lの場合

アルコール性肝障害・閉塞性黄疸(へいそくせいおうたん)・肝内胆汁(かんないたんじゅう)うっ帯で多くみられる数値です。また、原発性胆汁性肝硬変や自己免疫性肝炎の可能性も考えられます。

お酒の飲みすぎが肝臓に悪影響をおよぼしているといえるでしょう。

また、胆石(たんせき)や胆道(たんどう)がんにより、胆道が詰まっている可能性もあるため、くわしい検査が必要です。

500 IU/L以上の場合

上記の可能性にくわえ、急性アルコール性肝炎・胆石・胆道がんなどで胆道が詰まっている可能性が高くなります。すぐに病院を受診し精密検査を受ける必要があります。

2.お酒をあまり飲まなくても、γ-GTPが上昇する原因

γ-GTPは肝臓に何らかの問題が生じた時に数値が変化するため、お酒をほとんど飲まない人でも数値が高くなることがあります。その原因は、おもに以下の3つです。

栄養ドリンクにもアルコールが!?

検査前日のアルコール摂取

γ-GTPはアルコールの影響を非常に受けやすいため、普段はそれほどお酒を飲まない人がたまたま前日に飲んだ場合、数値が高くなることがあります。

また、栄養ドリンクにも微量のアルコールが含まれているので、気づかずに飲んでいることも考えられます。

薬剤による影響

薬によっておこる、『薬物性肝障害』が原因である可能性もあります。

薬物性肝障害は抗生物質・解熱剤・抗がん剤など、どの種類の薬でも起こりえます。

そのほか、漢方薬・健康食品・サプリメントなどが原因となることもあるでしょう。

脂肪肝

脂っこいものが好きな人は要注意!

肝臓に脂肪がつく、『脂肪肝』が原因であることも考えられます。

飲酒はしなくても、運動不足の人や甘いものや脂っこいものを好んで食べる人は肝臓に脂肪がつきやすいため、γ-GTPの数値が高くなることもあります。

これらが原因で脂肪肝となっている場合を、非アルコール性脂肪性脂肪肝『NASH(ナッシュ)』といいます。

3.γ-GTP以外もチェック!肝臓にかかわる数値

y-GTPの数値以外の肝臓にかかわる数値

γ-GTPのほかに肝臓に関係する数値には、たんぱく質を分解してアミノ酸をつくる酵素のGOTGPTがあります。

働きはほとんど同じですが、GOTは肝細胞に多く含まれ、GPTは肝臓だけでなく腎臓・赤血球・心臓・筋肉などにも存在します。

どちらも、肝細胞の破壊が進むと血液中の値が上昇します。

4. γ-GTPが高いまま放置した場合のリスク

肝臓の病気のリスクが高まる!

γ-GTPが高いまま放置した場合のリスクは?

γ-GTPが高いということは、さまざまな肝臓の病気の可能性があるということです。

それを放置すると、アルコールなどの毒素を肝臓に送り続け、肝臓に中性脂肪が蓄えられる『脂肪肝』になります。

『脂肪肝』を放置すると命にかかわる病気の危険も…!

脂肪肝は食事や運動で改善できるといわれてきましたが、脂肪肝の状態が続くことで肝硬変や肝臓がんになるリスクが高まることもわかってきました。

脂肪肝の状態が進行して、肝硬変になると治ることはありません。また、肝臓がんにもなりやすいため、放置せず早めの対処が必要です。

γ-GTPが高い場合に、病院で受ける検査や治療

y-GTPが高い場合の検査や治療は?

1.どんな検査をおこなうか

γ-GTP・GOT・GTPの血液検査にくわえ、脂肪肝の診断には、超音波エコー検査や腹部CTスキャンなどがおこなわれます。

2.γ-GTPの数値を下げる治療は?

まずは、「禁酒」をすることがいちばんです。禁酒がむずかしい場合は飲酒量を適量にすることから始めましょう。

また、運動を取り入れるのも効果的です。

『慢性肝炎』と診断を受けた場合は、肝炎の種類に合わせた治療をおこないます。

γ-GTPを下げる対策は?

1.おすすめの食事

貝類は肝臓のはたらきをサポート!

貝類は肝臓の働きをサポート!

肝臓の働きをサポートする「オルニチン」「タウリン」「亜鉛」などを含む貝類がおすすめです。

解毒を助けるオルニチンが豊富なしじみ、肝臓の細胞を守ってくれるタウリン・亜鉛が豊富なアサリやカキも効果が期待できます。

肝臓の材料となるのはタンパク質!

良質な良質なタンパク質は、肝臓を修復!

卵・大豆製品・牛乳などの良質な「タンパク質」は、肝臓を修復し、肝細胞を活発にはたらかせてくれます。とくに、ゆで卵や納豆がおすすめです。

食物繊維で肝臓への負担を減らそう!

食物繊維で腸内を整えましょう!

腸内環境が悪いと肝臓への処理に負担がかかるため、「食物繊維」をしっかりとって腸内を整えることも大切です。

おすすめの食品は、玄米・ライ麦パン・全粒粉小麦粉などです。

2.サプリメントは摂取する前に医師に相談を

サプリメントを摂る場合は医師に相談を!

タウリン・スルフォラファン・オルニチンなど、肝機能をサポートするサプリメントの過剰摂取は肝臓に負担をかけます。そのため、γ-GTPの数値を高める可能性もあります。摂取するまえに、必ず医師に相談しましょう。

3.運動で、肝臓についた脂肪を落とす!

軽い有酸素運動がおすすめ!

運動によって、肝臓についた脂肪を燃焼させることはγ-GTPの数値を下げることにも効果的です。

また、運動でストレスを発散ができると暴飲暴食を減らすことにもつながります。

無理なく、適度な運動を継続することが大切なので、激しい運動よりもウォーキングのような軽い有酸素運動がおすすめです。

まとめ

γ-GTP数値は、お酒以外にも数値が高くなる原因があります。

自覚症状が出にくいぶん定期的な検査を受け、数値が高い場合は原因を突き止めて早めに改善することが重要です。

また、定期的に数値を追っていくことが早期発見・早期治療につながります。

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