梅雨になると起きる頭痛・肩こり・めまい…「天気痛」による症状や対策を医師に聞いた!

天気痛
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荒牧竜太郎先生

取材協力

荒牧内科

院長:荒牧竜太郎 先生

荒牧内科 院長
 

【職務経験】
福岡大学病院
西田厚徳病院

 

1998年 埼玉医科大学 卒業
1998年 福岡大学病院 臨床研修
2000年 福岡大学病院 呼吸器科入局
2012年 荒牧内科開業

 

地域密着型で、内科全般を診療。早期発見、早期治療が病気の予後を変えるため、患者さんに信頼される有益な情報発信を行っていく。

昔から「古傷が痛むと雨が降る」といわれていますが、本当に雨の日になると「関節が痛む」「頭痛がする」といった身体の不調を感じることがあると思います。

実はこの症状は偶然や気のせいではなく、「天気痛(気象病)」とも呼ばれる症状の一つです。

これから梅雨を迎えるにあたって、持病を持っている人は症状の悪化などに注意が必要です。

そこで、荒牧内科院長である荒牧竜太郎先生に天気痛の原因や症状、対処法などについてお話を伺いました。

目次

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天気と身体の関係

雨模様のときに、頭痛や肩こりなどの症状やだるさを感じたといった経験はありませんか?

このように、天候が不安定なときに体調不良を引き起こすのが「天気痛」です。

では、天気痛を医学的に説明することは可能なのでしょうか? 荒牧先生にお聞きしました。

傘

「天候と体調の変化に関しては医学的にはっきりと確立した概念はないようなのですが、気候の変化に合わせて体調に変化をきたす人は存在しているようです。

天候の変化を予測できる人は、雨が降る前の気圧の変化などを身体の感覚器が捉え、痛みの反応などを引き起こします。

そのため、以前に感じたことのある頭痛や感覚の変化を感じたときに『もしかして雨が降るのかも!』と予測できるわけです」

人によっては、このように気圧の変化によって身体が敏感に反応してしまうわけです。

低気圧が通過する時季は体調変化を感じやすい

では、どうして気圧の変化が不調につながるのでしょうか?

「天候の変化、いわゆる気圧の変化は、身体への『ストレス』として伝達され、痛み・頭痛・めまいなどを発症させることがあります」

気圧の変化で身体への影響が出やすい時季については、「気圧が上昇するときよりも低下するときに出やすいため、低気圧が定期的に通過する春・梅雨・秋・台風の時期など、季節の変わり目などに感じやすい」と、荒牧先生は話します。

そのため、梅雨を迎えるこれからの季節は要注意だといえます。

天気痛を引き起こす流れ

天気痛は、耳にある内耳や自律神経が関係して起こります。そのメカニズムについてはこう話します。

「気圧の変化は内耳から脳に伝達され、認識されます。脳はその反応に対して、自律神経の交感神経を優位に刺激するのです。

自律神経は交感神経※1と副交感神経※2があり、二つのバランスが大事なのですが、気圧の変化によって両者のバランスが崩れ、体調不良を引き起こしてしまいます」

※1 交感神経…主に身体の興奮時に作用する神経のこと
※2 副交感神経…主にリラックス時に作用する神経のこと

天気痛によって引き起こされる症状

ここで、天気痛の主な症状を下記のように挙げてみました。

・頭痛(こめかみ部分にズキンズキンと脈を打つような痛み)
・めまい
・身体がだるくなる
・古傷が痛む
・関節の痛み
・首や肩、腰の痛み
・神経痛

これらの症状を起こしやすい人や持病がある方は、天気痛によって症状が悪化する可能性があります。

天気痛を起こしやすい人の特徴

天気痛を起こしやすい人の特徴について、荒牧先生はこのように述べています。

「乗り物酔いしやすい人に多いのではないかと考えられています。その理由として、乗り物酔いをしやすい人は内耳が気圧の変化に敏感なためです」

乗り物酔いは、耳(内耳)から入る情報と目から入る情報のズレにより起こります。

乗り物酔いをする方は内耳での刺激(変化)に敏感な方が多いため、気圧の変化が原因の天気痛も起こりやすくなるわけです。

天気痛で症状が悪化する病気

荒牧先生によると、天気痛によって症状が悪化しやすい病気は「頭痛、めまい、腰痛・関節リウマチ・変形性関節症・喘息・心臓病・脳卒中・歯周病・精神疾患(うつ病など)」だそうで、身体だけでなく、前述したように自律神経のバランスが崩れることで、メンタル面にも影響を及ぼすようです。

雨の日に気持ちが沈みやすいのは、こうした影響を受けている可能性があります。

天気痛の予防と対処法

天気痛の症状や痛みを悪化させないためには、どのような対処法が必要なのでしょうか?

「天気痛で悩む人は、元々、めまい症などを持っている人に多いようです。耳鼻科などで耳に基礎疾患がないかのチェックなどを受けてみましょう。

また、めまい薬の内服が予防に役立つことがあります。気になる症状などがあったら、まずはかかりつけ医に相談してみてください」

では、普段の生活ではどのようなことに気をつけておけば良いのでしょうか?

自分でできる対策について、アドバイスをお願いしました。

「頭痛の軽減のために、首周りのストレッチをして血行を改善してみましょう。

また、普段から生活リズムを整え、自律神経に負担をかけない生活を目指しましょう」

自律神経の乱れは、ストレスや昼夜逆転の不規則な生活、疾患などが原因で起こるようです。

主な疾患には、「自律神経失調症」「神経性胃炎」「過敏性腸症候群」「メニエール病」「過呼吸症候」があります。これらの共通点は、ストレスが原因だという点です。

つまり、ストレスをため込まず、規則正しい生活を心がけることが天気痛予防のカギとなるようです。

まとめ

天気痛は、低気圧が定期的に通過する季節の変わり目に起こりやすいことがわかりました。

また、頭痛やめまい、喘息、心臓病などの持病をお持ちの方は症状が悪化する恐れがあります。

内耳や耳の疾患といった「耳」が影響する病でもあるので、天気痛の症状が気になる方は、耳鼻いんこう科で相談してみると良いかもしれません。

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