水中毒の症状とは?1日にどれくらい摂ると危険?治療方法も紹介!

水中毒 症状
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【職務経歴】
平塚共済病院
小田原銀座クリニック
久野銀座クリニック

みなさんは、自分が1日に摂る水分量を把握していますか?

「水分はたくさん摂った方が体に良い」という声はよく耳にしますが、どんなものでも多量に摂取すれば有害となります。

この記事では水中毒の症状と、1日の目安摂取量、治療方法をご紹介します。

水中毒の症状は?

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1.初期症状

最初は、めまい・ふらつき・頭痛・軽い疲労感・むくみなどがみられます。

ただしこれらはほかにもさまざまな原因が考えられるので、この時点で水中毒を疑うのは難しいでしょう。

2.主な症状

初期症状に加え、次のような症状がみられるようになります。

  • 多尿(1日の尿量が3000ml以上)
  • 頻尿(1日に8回以上トイレへ行く)
  • 下痢

健康な成人の尿量は、個人差もありますが1000~2000ml程度です。

尿量・回数ともに増えたように感じたときは、水分を摂りすぎていないか見直す必要があります。

3.悪化した場合の症状

体内の水分量が増えると胃腸機能が低下し、更に悪化すると次のような重い症状が見られることがあります。

  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 錯乱
  • 性格変化
  • 意識障害
  • 脳浮腫
  • 肺浮腫
  • 心不全
  • 呼吸困難

水中毒ってどういう状態?

水中毒

1.水中毒とは?

水中毒とは、血中のナトリウム濃度が下がることで、細胞間の水分量を調節できなくなっている状態です。

2.水中毒の仕組み

細胞内に存在する細胞内液は、体内水分の2/3を占めています。

一方、残りの1/3である細胞外液は体内を循環する血液とリンパ液細胞、細胞の間に存在する細胞間液に存在しています。

成人の血中ナトリウム量は、1リットルあたり138~146mEqが正常値です。

しかし水分の摂り過ぎによってこの数値が120mEqを下回りまわると、体内塩分割合が減ります。

すると血中を水分が占める割合が多くなり、相対的にナトリウムが減ってしまうことで水中毒の症状が出ます。

2.水中毒の原因

赤ちゃんの場合

赤ちゃんの手

赤ちゃんの場合は体内の水分バランスを保つ機能が未熟なので、大人よりも水中毒を起こしやすいと言われています。

そのためたくさんの白湯や薄めた粉ミルクを一気に飲ませると、水中毒の症状が加速して命を脅かす危険があるので要注意です。

粉ミルクは正しく調乳し、月齢に合った量を飲ませることが大切です。

子供の場合

子ども

乳児期や学童期の子供たちは運動後に多量の汗をかいたり、嘔吐や下痢があったりすると脱水症状を起こしやすくなります。

このときに水で水分を補給しようとすると、「電解質」の補充が不十分となり水中毒を起こすことがあります。

電解質とは、水に溶けると電気を通す物質のことで「ナトリウム」や「クロール」「カリウム」「カルシウム」「マグネシウム」などの栄養素が含まれています。

そのため脱水時の水分補給は電解質の調整された経口補水液がおすすめです。

市販のスポーツドリンクでも良いですが、電解質が不足する場合もあるため注意が必要です。

大人の場合

大人

大人の場合、精神の病気が水中毒を引き起こすこともあります。

特に統合失調症を長く患っているなどで、「抗精神病薬」を服用している方は、薬の副作用によってのどが乾くことがあります。

これによって水を多量に摂取してしまうと、水中毒を起こしやすくなるため注意が必要です。

また心因性多飲症という心の病も原因のひとつで、水を飲むことでストレスが解消されると思い込んでしまうことで水中毒を引き起こします。

3.1日に必要な水分量とは?

人間が1日に必要とする水分量は2.5リットルですが、そのうち1リットルほどは食事から摂取できるとされています。

そのほかにも体内から代謝される水が0.3リットルほどと考えられています。

つまり水分補給として必要なのは、1日1.2リットルほどだと言えるでしょう。

しかし1日3リットル以上の飲料を摂取したり、一度に多量の水分を摂ったりすると体内の水分量が急激に増えます。

これによって血中のナトリウム濃度が下がってしまい、水中毒を引き起こします。

1日に摂取する水の量は飲料水から1~2リットルに抑えましょう。

水中毒の治し方

グラス

1.その場でできる応急処置

水中毒を起こしたときは体内の電解質が不足している状態なので、経口補水液を摂取しましょう。

脱水症状がある場合は、4時間で30~50ml(体重1キロあたり)の摂取が目安となります。

例えば体重50キロの女性であれば、1500~2500mlを4時間以内に補給します。

ただし意識障害が出た場合は、すみやかに医師の診察を受けましょう。

2.病院での治療について

何科へ行けばいい?

水中毒の症状が出た場合、内科を受診します。

精神疾患がある方は精神科を受診しましょう。

治療方法

病院では、体内の血中ナトリウム濃度を正常に戻す処置を行います。

経口補水液での対応が難しい場合、ナトリウムを補ったり、排尿を促したりするための点滴が必要となります。

まとめ

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生活していくうえで、普段の水分摂取量や排尿量を把握している方は少ないと思いますが、知っておくと水中毒の予防につながります。

水分は人にとって欠かせないものですが、摂りすぎるとむしろ有害となります。

適切な水分量を知り、必要以上に摂りすぎないことが大切です。

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