尿管結石の症状とは?30~60代の男性に多い!自然に排石される?

尿管結石 症状
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岡村長門先生

監修者

岡村クリニック

院長:岡村長門 先生

【職務経歴】
戸田中央総合病院
埼玉医科大学
公立昭和病院
岡村医院
岡村クリニック

尿管結石とは、腎臓で形成された結石が、尿管内で通過障害を起こす症状を指します。その痛みはとても激しく、『仙痛発作(せんつうほっさ)』と呼ばれ、同じ姿勢を続けることができずにうずくまるほど痛みます。

この記事では、尿管結石の症状や痛む場所、自然に排石されるかどうかについて、解説します。

尿管結石とは

尿路のイメージ

1.尿管結石とは?どんな病気?

尿の通り道である、腎杯(じんぱい)、腎盂(じんう)、尿管(にょうかん)、膀胱(ぼうこう)、尿道(にょうどう)をまとめて尿路(にょうろ)といいますが、この尿路にできた結石を尿路結石といいます。

尿道のイラスト

尿路結石は、結石がある位置により分けられる

尿路結石は結石ができる部位により、腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石と分けられます。

結石は何でできている?

結石の成分

結石は、約90%前後は、カルシウム化合物でできているカルシウム結石といわれます。

(次いで尿酸結石4.6%、リン酸マグネシウムアンモニウム結石2.3%。七寸結石0.9%、その他0.4%)

尿管結石は、尿管内部に結石ができることはほとんどなく、腎臓でできた結石が尿管に下降してきた結石です。

2. 尿路結石の主な原因は5つ

尿路結石の原因はいくつか考えられますが、中には原因不明のものもあります。

疑問符のイメージ

尿路通過障害

尿路に何らかの通過障害が起きると、結石ができやすくなります。

通過障害が起きる理由として、以下のことが考えられます。

  • 腎盂尿管移行部狭窄
    先天的・後天的に腎盂と尿管の移行部分が狭くなっている状態です。
    腎盂内に尿が溜まることで腎臓の機能に障害が起こることを水腎症と呼びます。
    成人男性の場合は局所麻酔を行い、造影剤を注入しレントゲンで確認することができます。
  • 腎盂、尿管がん
    腎盂、尿管がんは、そのほとんどは原因不明ですが、尿路結石との関連を指摘する人もいます。
  • 尿流停滞
    寝たきりなど体を動かす制限がかかり尿流停滞を引き起こすと、それをきっかけとして尿路結石を作りやすくなります。
  • 前立腺肥大症
    男性だけがある前立腺は膀胱を取り囲むように位置しており、年とともに前立腺が少しずつ大きくなっていきます。
    そのため尿管が狭くなり、尿の出が悪くなったり、頻尿や残尿感がある場合があります。
    膀胱内に常に残尿がある状態が長期間続くことで、膀胱内に結石ができる場合があります。

トイレのイメージ

尿路感染

慢性的に尿路に炎症が起こる尿路感染は、結石形成の一因となります。

水分摂取

水分が少ないと尿の濃度が濃くなり、結石ができやすくなります。

食事

  • 「動物性たんぱく質」や「脂肪」の取り過ぎ
    肉類など、動物性たんぱく質や脂肪の摂取が、結石形成促進要因となります。
  • 「シュウ酸」を多く含む食品の過剰摂取
    結石成分の一つであるシュウ酸を多く含む食品(ほうれん草、チョコレート、ナッツ類、たけのこ、紅茶など)を取り過ぎると、高シュウ酸尿症となり、カルシウムが結合することでシュウ酸カルシウム結石が形成される。

病気や薬剤

副甲状腺ホルモンの過剰によるものなど、他の病気が原因となることや、緑内障治療薬など、薬が原因となる場合もあります。

3. かかりやすい人・結石のできすい部位は?

尿路結石は、30~60代の男性に多いと言われています。

また、『上部尿路(腎杯、腎盂、尿管)』と『下部尿管(膀胱、尿道)』のうち、約95%の結石が上部尿路にできます。

尿管結石の症状は?どこが痛い?

尿管結石で腹痛の女性

1.尿管結石の痛みについて

腰やわき腹、下腹部、外陰部に痛みが走る

結石が尿管で通過障害を起こすと、激痛が発生し、結石が下方へ移動するに従って外陰部から大腿付近へ疼痛が散っていきます。

激痛には冷汗を伴うことがあり、不安に襲われるほどの痛みであるといいます。男女で痛みの差は特にありません。

安静にしていても収まらない

尿管結石による痛みは、安静にしていても収まることはありません。苦しさで同じ姿勢を保てないといわれ、2~3時間程度、強弱のある痛みが続きます。

尿が濃縮される時により痛みが強まるため、夜間や早朝に突然激痛に襲われることもあります。

小さいものなら尿とともに自然に出ることもある

尿管は、直径8mm以下の結石であれば、通過して尿とともに自然排石も可能ですが、尿管そのものの屈曲や、その他の臓器との交わる部位など、『生理的狭窄部位』とよばれる狭い部分があり、この場所で結石通過障害を起こしてしまうと、尿流の停滞を起こし『水腎症』(尿路が閉塞することで起こる腎臓の病気)が見られることがあります。

2.痛み以外の症状

血尿が出たら要注意!

痛み以外の症状には、吐き気や嘔吐、血尿、頻尿、残尿感などがあります。血尿の場合、血尿のみで痛みがないこともあり、健康診断で見つかるケースもあります。血尿の原因は、結石が尿管を通過する際に、尿路のどこかを傷つけてしまうことによるものです。

尿管結石の検査や治療法について。何科を受診する?

 

病院のイメージ

1.何科を受診すべき?

尿管結石が疑われるときは、泌尿器科を受診しましょう。

尿管結石かどうか自己判断ができない場合は内科を受診しても良いでしょう。

2.検査や治療

尿検査、レントゲン検査、必要に応じてCT検査を行う

病院では、まず尿検査を行い血尿がないかを確認します。レントゲン検査で結石を確認し、腹部超音波検査で、腎臓付近の結石や腎盂や尿管の拡大がないかなどを調べます。

レントゲン検査や超音波検査で結石が判別できない場合は、CT検査で結石の確認を行います。

尿検査イメージ

尿管結石の検査から治療の流れ

尿路結石の治療の流れの図

結石の治療は、痛みがあればまずは鎮痛薬を用いて、小さな結石であれば適度な運動や水分補給を行います。

また、尿管を広げる薬や注射を用いるなど、尿と共に自然に排出することを促す保存的療法を行います。

自然排石が難しければ、内視鏡や超音波などを用いた処置を行うことも

自然排石できない大きな結石の場合は、内視鏡による尿路結石除去や、超音波や衝撃波を体外から結石へ当てて、粉砕する方法(ESWL)などを用います。

その他、結石がつまり、尿管が完全に両側閉塞しているような状態である、急性の腎不全を起こしていれば、尿管ステントや胃瘻造設が必要になることもあります。

どの方法をとるかは、結石の大きさや場所によって変わります。

一般的には、5mm 以下の結石は自然に排石される可能性が高いので、排石を促す薬物治療を行います。

5mmより大きい結石の場合には、自然排石される可能性は低いため、体外衝撃波砕石術や内視鏡治療が選択されます。

まとめ

冷汗や吐き気などをともなう激しい痛みが生じる

尿管結石は、不安になるほど激しい痛みを伴うことが多く、あまりの痛みに救急車を呼ぶ人も少なくありません。

冷汗や吐き気、嘔吐を伴う症状が出ることもあるため、胃腸の病気と間違われることもあり、注意が必要です。

結石の形成をおさえる食事を!

また、治療しても再発が30-50%起こるとも言われており、予防のためには、結石の形成を抑えるような生活を送ることが大切です。

尿路結石をつくりやすくするカルシウムやビタミンC、D、乳製品、アルコールやコーヒー、ほうれん草やチョコレート等の食べ過ぎ、取り過ぎに注意し、十分な水分の補給と、適度な運動、バランスの良い食事、果物や野菜などアルカリ性食品をとることを日頃から心がけましょう。

血尿や腰・わき腹の激しい痛みを覚えたら病院へ

血尿や激しい腰やわき腹などの痛みなど、尿路結石のような症状を感じたら速やかに病院を受診することをお勧めします。

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