股がかゆい…!「股部白癬」とは?股間の水虫ともいわれる病気!

股部白癬
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ルサンククリニック銀座院 長谷川 佳子 院長のプロフィール画像

監修者

ルサンククリニック銀座院

長谷川佳子 先生

2002年 福井県立藤島高等学校卒業
2002年 北里大学医学部医学科入学
2012年 北里大学医学部医学科卒業
2012年 横浜市立大学附属病院 初期臨床研修医
2013年 横浜市立大学 市民総合医療センター 初期臨床研修医
2014年 横浜市立大学附属病院 形成外科 入職
2015年 藤沢湘南台病院 入職
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長 就任

形成外科、美容皮膚科、皮膚科、外科など様々な分野を担当。
患者さんが気楽に相談でき、しっかりと満足いく診療メニューを提案する。学会、大学病院、研究施設などへの積極的なアプローチ発表など常に最善の手を尽くすべく研究を行うことが最大の特長。
女性目線で、きめ細やかなケアと笑顔で診療することを心がける。
執筆を通し、様々な経験に基づいた根拠ある情報の提供を行う。

目次

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『水虫』は足にしかかからないと思っていませんか?

水虫は、爪や手、頭など、全身のいろいろな箇所に感染します。中でも『股間』に感染するのが『股部白癬(こぶはくせん)』です。なかなか相談しづらい病気ですが、放っておくと他の部位に感染が広がったり、症状が悪化したりすることもあります。

こちらの記事では、股部白癬の症状や治療法について解説します。

股間がかゆい!「股部白癬」について

1.どんな病気?

股部白癬

『股部白癬(こぶはくせん)』は股間に水虫の症状があらわれる病気です。

『インキンタムシ』という言葉を耳にしたことはありますか?実は、インキンタムシはこの『股部白癬(こぶはくせん)』のことです。10代から20代の男性に多く見受けられます。

男性だけの病気かとも思われがちですが、女性もかかります

2.股部白癬にかかる原因

「白癬」が股部に触れることで感染

原因菌となる『白癬(はくせん)』のついたものが、股部に触れると感染します。

傷口から白癬菌が入り込み、増殖して感染します。ささくれのような小さな傷からも感染することがあります。

病名の中にもある白癬は、水虫の原因菌でもある、カビのようなものです。皮膚感染症を引き起こします。足にできると『足白癬』爪にできると『爪白癬』と呼ばれます。足にできるのが、いわゆる水虫です。

白癬菌は高温多湿や汗や汚れを好む

白癬菌は高温多湿を好み、髪や爪、角質層などに含まれるたんぱく質の一種“ケラチン”を栄養源にします。汗や汚れがある環境でも、増殖しやすくなります。

プールや大浴場、タオルの共有からうつる

股部白癬

股部白癬は、ジメジメとした梅雨から夏にかけて発症が増えます。それから、白癬菌にとって好条件である、プールや大浴場などでも感染するリスクが高まります。

日常生活では、股部白癬にかかっている人と同じお風呂に入ったり、椅子や便座、タオルを共有したりすることで感染します。また、股部白癬にかかっている人との性行為でもうつります。

元々足に水虫があり、そこから股部に感染するケースも多いです。

3.股部白癬の症状

かゆみが円状に広がり、周囲がブツブツしてくる

足の水虫同様、発疹や水疱、かゆみが円状に広がるのが主な症状です。そこに痛みも伴い、股部周辺、おしり、太もも辺りがブツブツとした状態になってきます。

水ぶくれが破れ、再び感染することも

水ぶくれの中に膿がたまって破れると、そこから白癬菌も一緒に飛び出し、再び感染することもあります。時には腹部にも感染し、症状がでることがあります。

感染した場所としていない場所がはっきりわかる

感染した場所としていない場所の境目が、はっきりわかることも股部白癬の特徴です。

治療方法や治療期間

白癬菌の寄生が疑われる部位を顕微鏡で観察し、白癬菌が確認できれば、菌を死滅させる治療を行います。

1. 外用薬を使う治療

股部白癬

抗真菌薬で白癬菌を除去

『抗真菌薬(抗白癬菌薬)』を使って、白癬菌の除去をするのが一般的です。目に見えている患部よりも2回りほど大きく塗ってください。

最低1か月以上は継続して塗る

塗り薬を2週間程度つけ続ければ多くの場合治りますが、皮膚の奥に菌が入り込んでいることもあります。症状が目に見えなくなっても、最低1か月以上は継続して塗りましょう。

白癬菌はしぶとい菌なので、根気よく、毎日用法通り薬を塗り続けることが大切です。

市販薬もありますが、できれば病院で相談を!

また、抗真菌薬は市販でも販売されています。そのため、症状が白癬菌によるものだということが分かれば、自分で治療を行うこともできます。ただ、医療機関へ行って診断を受け治療することが、早く治すための近道です。

2.外用薬の使用が困難であれば、内服薬で治療

股部白癬

外用薬の使用が困難な場合は、『経口抗真菌薬』の内服薬を使います。特に股部では毛に感染していることもあり、その場合は抗真菌薬を内服する必要があります。

3.跡が残ることも…異変を感じたら早めに皮膚科へ!

治療が遅れると、色素沈着が起こり跡として残ってしまうこともあります。「診療してもらうのが恥ずかしい…」と思うかもしれませんが、異変を感じたら早めに皮膚科へ行きましょう。そうすることで、適切な薬や塗るべき期間、完治したかどうかもわかるのでおすすめです。

股部白癬にかかったら…注意すること

1.衛生環境を保つ

股部白癬

治療中、また治療後も衛生的に保つことが必要です。

・下着は通気性の良いものをつける

・バスタオルは使用するごとに洗濯する

・お風呂の椅子は洗ってから座る

・お風呂から出たらかけ湯をする

・トイレの便座は事前にアルコール除菌をする

症状をこれ以上悪化させないためにも、上記のことに気をつけましょう。

2.他の人に感染させないための注意点

股部白癬

自身の衛生環境を保つとともに、他の人に菌を感染させないよう次のことに注意しましょう。

・公共施設の浴場やプールへは極力行かない

・性行為は避ける

・家族と一緒に住んでいる場合は最後にお風呂に入るか、シャワーで済ます

まとめ

股部白癬は男女問わず、誰でも起こりうる皮膚病です。特にストレスや疲れがたまったり、免疫力が落ちたりした時は感染しやすくなります。特に、衛生面に注意しましょう。

また、公共の場所を利用する際はもちろん、家でも衛生環境に気を配れると良いですね。

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