皮膚がんについて種類別に解説!検査は皮膚科を受診しよう

皮膚がん 種類
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監修者

小田原銀座クリニック

長谷川佳子 先生

北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
平成26年よりKO CLINICに勤務
平成29年2月より小田原銀座クリニックに勤務

皆さんはご自分の身体のほくろの位置や大きさ、色を知っていますか?

皮膚がんは唯一、目でみることのできるがんです。自身で注意深く観察することが、早期発見へとつながります。

この記事では、皮膚がんにどんな種類があるのか、それぞれの目視できる特徴や、発生しやすい部位について解説します。

皮膚がんの種類とは

皮膚がん 種類

皮膚がんには、さまざまな種類があります。

中でも、起こる頻度や悪性度から重要なのが、『基底細胞がん』、『悪性黒色腫』、『有棘細胞がん』です。

この3種類と、有棘細胞がんの早期段階である『日光角化症』『Bowen病』とで、日本人の皮膚がんの約3分の2を占めます。

1.基底細胞がん

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『基底細胞がん』は、日本人に最も多い皮膚がんです。

ゆっくりと進行しながら周囲を破壊していきますが、転移することは稀です。

黒色の隆起物ができることが多い

黒色の盛り上がった隆起物で、大きくなるとともに、えぐれた深い傷になる『結節・潰瘍型』が最も多いです。そのほか『表在型』、『斑状強皮型』などもあります。

高齢者に多く、発生する部位の7割が顔面

高齢者に多くみられます。若年者の場合は、『色素性乾皮(かんぴ)症』や『基底細胞母斑(ぼはん)症候群』などの生まれながらの病気をともなうことが多いです。

発生する部位の70%が顔面で、特に下まぶたから鼻、上唇の真ん中よりにできやすいです。

2.悪性黒色腫

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『悪性黒色腫(こくしょくしゅ)』は、皮膚がんの中で最も転移しやすく、悪性度も高いです。

悪性黒色腫はメラニンを産生する『メラノサイト』という細胞が、がん化することで生じます。

ほくろに似ている!急に大きくなる、色がまだら

見た目は黒褐色で、一見ほくろのように見えます。しかしよく見ると、色がまだら、形が不均等、急に大きくなるなどの特徴があります。

足裏や手のひらにできやすい

悪性黒色腫ができやすいのは、足裏や手のひらです。「足の裏のほくろは危ない」と言われているのは、この悪性黒色腫によるものです。

転移が早く、早期発見が何より大切

悪性黒色腫は、転移の早さが怖いところです。5年生存率はステージⅠで95-90%。ステージⅡが80-50%、ステージⅢが65-30%、ステージⅣが20-7%程です。早期発見が何より大切です。

3.有棘(ゆうきょく)細胞がん

赤みをともなった局面や結節ができる

『有棘細胞がん』は、赤みをともなう、隆起(『局面』)や硬く盛り上がった病変(『結節』)が出現します。表面には、黄白色の角質化やかさぶたをともなうことが多いです。

傷が治った部分に生じることも

また、傷が治ったあとの瘢痕(はんこん)部に生じた場合は、傷から生じるえぐれ(『潰瘍』)や、本来は傷が治る時に出来る『肉芽』にも似ています。

高齢者の顔や口唇、耳にできやすい

高齢者の顔、口唇、耳への発症が約4割を占めています。

4.日光角化症

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『日光角化症』は、有棘細胞がんの早期段階です。

慢性的に日光紫外線を浴びることにより、表皮ケラチノサイトががん化して生じます。

赤あざやかぶれに似ている!周りとの境目が不明瞭

がんの形は、周囲との境界が不明瞭な皮膚が赤みを帯びた(『紅斑状』)病変です。赤あざやかぶれのように見えます。

高齢者の頬や頭、手の甲にできやすい

高齢者の顔面や禿頭(とくとう)部、手の甲にできやすいです。特に70歳以上の高齢者の頬にできることが多いです。

5.Bowen病(ボーエン病)

『Bowen病』も日光角化症と同様に、有棘細胞がんの早期段階です。

形は円形やだ円形、赤あざ、褐色などのがん

形は円形やだ円形で、かさぶたやフケをともなう赤あざや、黒褐色、褐色のがんがみられます。

高齢者に多く、胴体や四肢、陰部にできる

これも高齢者がかかりやすく、日光紫外線に当たりにくい、体幹部(胴体)、四肢、陰部にできることが多いです。

要因は、ヒト乳頭腫ウイルスやヒ素や傷が治ったあとの瘢痕(はんこん)、紫外線、タールなどがありますが、最も疑わしいのはヒト乳頭腫ウイルスです。

皮膚がんの症状について。痛みはある?

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1.皮膚がんの場合、あまり痛みは感じない

一般的に、皮膚がんの場合あまり痛みは感じません

ただし、皮膚に潰瘍や盛り上がりなどが生じると、傷としての痛みが生じることはあります。

また、むず痒さが持続することもあります。むず痒い症状が長いあいだ続く傷やほくろ、あざなどがある場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。

2.実は皮膚がんかも…ほくろやイボなどに注意!

皮膚がんの多くが、初期はほくろやイボ、湿疹、ただれなどと見間違われます

実際に初期症状はこうした皮膚の変化が主です。しかし、これらの症状が長期間にわたって持続する、短期間で大きくなる、形を変えるなどの場合は注意する必要があります。

検査法と治療について。何科に行くべき?

1.まずは皮膚科で検査を受ける

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まずは、皮膚科を受診しましょう

皮膚科では、拡大鏡を使って検査を行ないます。必要に応じて、皮膚を一部採取し、顕微鏡で組織細胞レベルの変化を確認する『病理検査』も行います。

そこで「がん」と診断されたら、全身を調べるためにCTやMRIなどの検査が必要になります。

2.治療法は、切除手術が基本

治療方法は、年齢や病気の進行度、生活背景などを考慮しながら決定します。基本的にはがんを切除する手術を行い、その後、抗がん剤などの化学療法や、放射線療法が必要かどうか検討していきます。

まとめ

皮膚がんは、近年日本人にも増えてきています。その原因は高齢化にあると考えられます。

ほくろやあざ、いぼ、湿疹などが急に大きくなる、形がいびつ、長期間治らないなどの症状がみられたら、一度皮膚科を受診しましょう。そうすることで、早期発見、早期治療につながります。

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