保険は適用される?皮膚がんの治療法について。種類ごとに解説!

皮膚がん 治療
長谷川佳子

監修者

小田原銀座クリニック

長谷川佳子 先生

北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
平成26年よりKO CLINICに勤務
平成29年2月より小田原銀座クリニックに勤務

皮膚がんの治療法は、がんの種類によっても異なります。

この記事では、種類別にどのような治療がおこなわれるか、また治療費や新薬の開発などについても解説します。

皮膚がんの治療方法について

皮膚がん 治療

1.基本的には、がんを取り除く手術を行う

皮膚がんの種類によって、治療法は異なります。基本的には、手術によってがんを取り除く『外科的切除術』をおこないます

2.切除範囲が広ければ、欠損をおおう「再建術」も

がんの種類や進行度によっても、手術で切除する範囲は異なります。

手術で切除した範囲が広い場合は、皮膚の欠損をおおうための『再建術』も行う必要があります。

がんの種類によっては、手術後に『抗がん剤』や『分子標的薬』、『放射線治療』などをあわせておこなうこともあります。

皮膚がんの種類ごとの治療法

主要な皮膚がんの治療法について、詳しく解説します。

1.基底細胞がんの治療

皮膚がん 治療

手術による切除や、その後放射線療法をおこなうことも

基底細胞がんの治療は、『外科的切除』による効果が最も期待されます

とはいうものの、切除後に再発を繰り返すこともあり、その場合は切除後に『放射線療法』も検討されます。

また、基底細胞がんは基本的に転移せず、転移する割合は0.0028~0.55%と非常にまれです。転移したがんは、化学療法による効果があらわれにくく、転移後の生存期間の平均は1年程です。

2.悪性黒色腫の治療法

がんの進行度から、ステージの分類をする

皮膚がん 治療

悪性黒色腫の治療においては、まずステージの分類をします

5年生存率はステージⅠで95-90%。ステージⅡが80-50%、ステージⅢが65-30%、ステージⅣが20-7%程です。

がんを完全に切除する手術がおこなわれる

治療は『外科的な完全切除』が主におこなわれます。また、ステージⅢでは、転移の有無に関係なく、周辺のリンパ節を取り除く『リンパ節の郭清(かくせい)術』がおこなわれます。ただし、この手術によって、確実に改善がみられるという根拠はありません。

そのほかの治療法

悪性黒色腫の治療法は他にも、抗がん剤治療に加えて『インターフェロンβ』を治療する『三者併用化学療法』や、遺伝子変異に対する『分子標的療法』などがあります。医師と相談しながら、治療法を決定しましょう。

3.有棘細胞がんの治療法

治療は切除のみのことが多い

有棘(ゆうきょく)細胞がんは、まだ小さい段階で発見されることが多いため、治療は切除のみの可能性が高いです。

初診時に、リンパ節への転移を伴うケースは10%以下、遠隔転移をともなうものは1%以下と、稀なケースです。

そのためがんが発見された段階で、外科的切除を行うことで根治が期待できます。

外科的切除が望ましくない場合は、放射線療法もおこなう

顔などに発症し、外科的切除が望ましくない場合や、神経の周りまでがん細胞に侵されている場合、十分な切除断端が確保できない場合は、『放射線療法』もおこないます。

また、根治的な手術が困難なケースでは、放射線や、抗がん剤による化学療法をおこない、それによりがんが縮小したら切除術を検討します。

4.日光角化症の治療法

局所的な治療…凍結療法やレーザー、手術など

日光角化症の治療は、局所的に作用する『凍結療法』や『電気凝固』、『レーザー治療』、『外科的切除』などが挙げられます。

周囲も含めた治療…外用薬やケミカルピーリング、光線療法など

また、病変部を面として考え、外用薬やケミカルピーリング、紫外線の出るランプを用いる『光線療法』をおこなうことも多々あります。

5.Bowen病

皮膚がん 治療

外科的切除がすすめられる

Bowen病の治療は、『外科的切除』がおこなわれます

Bowen病は病気の部分と周囲の区別が肉眼では難しいです。そのため、『外用薬』や『光線療法』も良好な結果を得ていますが、切り取った皮膚からその端にがんがあるかを確認できる、という点で切除がすすめられます。

皮膚がんの治療は保険診療!新薬の開発も…

1.治療は保険診療、高額な場合は補助金も

皮膚がん 治療

皮膚がんの治療は、基本的に保険診療です

年齢などによっても自己負担額は変わってきますが、治療費が高額である場合は、収入に応じて高額医療補助制度により、補助金が出ます。

詳しくは、治療時に医療機関にて聞いておくと良いですね。

2.新薬の開発も進められている

皮膚がんは、目で見ることができるため観察しやすく、研究も進んでいます。

最近では、進行性の悪性黒色腫の治療に用いる、『分子標的薬』に2剤が新薬として登場しています。また、基底細胞がんに対する分子標的薬も、開発がすすめられています。

このように、今後も新薬の開発が期待されます。

まとめ

皮膚がんの治療法は、病気の種類によってもさまざまです。

基本的には、切除する手術を行ないますが、新薬の開発も同時に進んでいます。従来の切除術だけでなく、薬のみでの治療法が出現してくるのも、そう遠くない未来かもしれませんね。

不正確な情報を報告

不正確な情報を報告

メールアドレス:任意
※メールアドレスをご入力いただいた方には、改善結果をご報告致します。
コメント(オプション):

関連記事

お近くの皮膚科を検索!

ネット受付・予約もできる

病院検索サイト

ご自宅や職場の近くで皮膚科を探したいときは、検索サイト『EPARKクリニック・病院』を使ってみてください。口コミやクリニックの特徴を確認することができます。

EPARK
  • 科目をしぼって簡単検索♪
  • 充実の医院情報満載!
  • 待ち時間を削減!Web受付にも対応!

皮膚科一覧へ!