子どもが帯状疱疹にかかったら…対処法を解説。人にうつる?学校は?

帯状疱疹 子供
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【職務経歴】
平塚共済病院
小田原銀座クリニック
久野銀座クリニック

帯状疱疹は、体内に潜む水疱瘡(みずぼうそう)のウィルスが原因で発症します。

このウィルスは免疫力が低下したときに活発にはたらく特徴があり、水疱瘡にかかったことのある方なら誰でも帯状疱疹が出る可能性があります。

この記事ではお子さんに帯状疱疹の疑いがある場合の対処法と、発症から完治までの過ごし方をご紹介します。

子供に帯状疱疹の疑いがある…対処法とは

1.まずは病院を受診しよう

小児科

帯状疱疹と思われる症状が出た場合、まずはお子さんを皮膚科へ連れて行きましょう

発疹の症状が帯状疱疹によるものか判断できない場合は、小児科でもOKです。

帯状疱疹は早期に治療すれば重症化しないので、異変に気づいたらすぐに病院へ連れて行くことが大切です。

2.なぜ早期治療が大切なの?

子供

帯状疱疹は放置していても自然に治りますが、後遺症が残ったり合併症を引き起こしたりするリスクがあります。

そのため疑わしい症状が表れたらすぐに皮膚科へ連れて行き、早い段階で治療することが大切です。

帯状疱疹の治療や後遺症について

1.どんな治療を行うの?

薬

主に抗ウィルス薬を使って治療を行います。

内服薬がほとんどですが、重症度や医師の判断によっては入院と点滴が必要になることもあります

早い段階で抗ウィルス薬を使えば、水疱の跡も残らず回復を早めることができます。

2.後遺症・合併症のリスクについて

注意

帯状疱疹にかかったときに、重症化したり治療が遅れたりすると「帯状疱疹後神経痛(発疹が治癒しても痛みが持続する症状)」が残る場合があります。

しかしこれは大人に多くみられるもので、子供にはこのような後遺症が残るケースは少ないと言えるでしょう。

合併症のリスクはある

ただし、次のようなウィルス性の合併症が起こるリスクは十分あります。

  • 髄膜炎
  • 脳症
  • 顔面神経麻痺
  • 結膜炎や角膜炎(目の中に帯状疱疹ができた場合)

リスク回避のためにも早期治療が非常に重要です。

3.水疱瘡のワクチンは帯状疱疹も予防する?

注射

水疱瘡の予防や重症化を防ぐためのワクチンは、帯状疱疹の予防にも効果的ということが確認されています。

これは高齢者に水疱瘡のワクチンを投与したことで、「100%ではないものの帯状疱疹の予防効果が確認できた」という研究結果に基づいたものです。

そのため2016年3月18日から、水疱瘡ワクチンを50歳以上の帯状疱疹予防に用いることが国で承認されました。

帯状疱疹が完治するまでの過ごし方。学校は?

1.人にうつさないよう注意

感染

帯状疱疹→帯状疱疹といううつり方はしませんが、帯状疱疹→水疱瘡といううつり方はします

これは帯状疱疹と水疱瘡のウィルスが同じものであるためで、まだ水疱瘡にかかったことがなく免疫がついていない方にはうつしてしまう恐れがあります。

そのため他の子供や妊婦などと接触しないよう、配慮が必要です。

妊婦の感染は特に危険

特に妊娠中の方が水疱瘡にかかると、お腹の赤ちゃんに悪影響を及ぼすことがあるため要注意です。

さらなる感染を防ぐために

家族内でのさらなる感染を防ぐために、ご家庭でできる感染対策をいくつか紹介します。

  • 手洗いうがいをする
  • マスクをつける
  • 帯状疱疹になった家族と接触しない
  • 水疱に触れないよう包帯や洋服などで患部を覆う
  • 水疱瘡のワクチンを接種する

2.お風呂はどうしたらいい?

入浴

帯状疱疹のときも入浴自体はOKです。体を温めることで、痛みがやわらぐこともあります。

ただし水疱がつぶれるとそこから細菌が侵入する恐れがあるので、体を洗う際は強くこすってはいけません。

また家庭内に水疱瘡にかかったことのない方がいる場合、入浴を介してうつしてしまう可能性があります

湯船には浸からずシャワーにしておくか、家族内で最後に入浴するといった工夫をしましょう。

3.学校や幼稚園は欠席するべき?

小学校

文部科学省の発表では、帯状疱疹における出席停止期間の基準は特に設けられていません

発疹がかさぶたになるまでは感染力がありますが、患部を洋服などで覆っていれば接触感染は防げるので、登校(登園)できます。

ただし次のようにいろいろとリスクがあるので、水疱瘡がかさぶたになるまでは無理せず欠席することをおすすめします。

  • 免疫のない人に水疱瘡をうつす可能性がある
  • 白血病など免疫不全の人にうつすと重症化する恐れがある
  • 帯状疱疹にかかった本人の体調も万全ではない

各学校や幼稚園・保育園によって出欠席に関する方針があると思うので、登校(登園)前に電話で先生に相談しておくと安心です。

まとめ

帯状疱疹は、水疱瘡にかかったことのある方なら誰でも発症する可能性があります。

お子さんが帯状疱疹にかかったときは、皮膚科で適切な処置を受けましょう。

家庭内に水疱瘡の免疫がない方がいれば感染を広げないよう注意し、治るまでは安静にしておくことが大切です。

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