わが子のやる気を引き出す会話術とは?子どものタイプ別で学校選びを

学校選び
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監修者

河野真杞 さん

統計心理分析カウンセラー/Jr.アスリート分析アドバイザー
青山学院女子短期大学英語学科卒業。統計心理分析(i-color)カウンセラー資格取得。

子ども達の個々の特性・やる気・自己肯定感を伸ばすことを目的に、保護者とスポーツ指導者を対象に、個別アドバイスやセミナー・チーム講座などを開催中。専属アドバイザーとして、某大学団体スポーツチームの優勝、某高校サッカーチームの優勝に貢献。
家庭では、全く価値観タイプの違う2人の娘の母として、それぞれの特性を伸ばす子育てを実践中。中学受験では、それぞれの適性を伸ばせる学校を本人と相談のもと受験させ、本人の意志で選択した学校に入学させた経験を持つ。

著書:『子どものやる気を引きだす親うばう親』(キノブックス刊)

お子さんが中学受験をされる方は、そろそろ受験校を決定する時期になりました。塾の先生との三者面談も入る頃でしょう。

中学受験では、高校や大学受験以上に親御さんのサポートが不可欠です。しかし、親御さんが主導権を握り過ぎてしまうと、受験生の気持ちが置き去りになり、勉強のやる気ダウンに繋がりかねません。

私は統計心理分析アドバイザーとして子育てのご相談に乗る際、お子さんの生まれ持った価値観やこだわりを分析し、それを尊重した言動をとるようにアドバイスしています。

この記事では、統計心理分析カウンセラーの立場で、子どもの“やる気”を引き出すために大切なポイントを紹介しています。子どものタイプによって対応の仕方は異なりますので、自分の子どもに合った学校選びを進めていきましょう。

わが子の価値観・こだわりを知る

学校を選ぶ際は、偏差値・勉強体制・通学時間・部活などを比較検討するものですが、それ以上に『わが子の価値観に合っているか』という点が非常に重要です。

人は誰しも、他人には譲れない価値観やこだわりを持っています。そこにフォーカスし、親がお子さんの考えやこだわりを受け入れ、本人のやりたいことに注力させてあげると、お子さんの承認欲求は満たされ、自己肯定感が培われていきます。そして、さらに新しいことに興味を持って挑戦し、自信をつけていくものです。

これは受験校選びでも同じことが言えます。親が多くの学校を比較検討して受験校を選び、お子さんに「いい学校だからここを目指しなさい」と言っても、「頑張ってその学校に合格しよう!」という気力はすぐには生まれてはこないでしょう。

子どもの価値観に適した学校選び

では、皆さんのお子さんはどんな価値観を持っているのでしょうか。今回は、私が個別アドバイス時に活用している統計心理分析データをもとに、価値観タイプ別のおすすめポイントをご紹介します。お子さんがどのタイプか予想しながらチェックしてみてください。

①独立タイプ

<特徴>
・何事も1人でマイペースに進めるのが好き
・ゲーム感覚で友だちとテストの順位を競うのが好き
・明確な目標を立てれば、それに向けて1人で進んでいける

<適した学校>
・成績上位者や学内順位を開示する学校
・成績別でクラス分けする学校
・自分の好きな研究テーマを深める授業がある学校
・自分が打ち込みたい分野のクラブ活動がある学校

②共感タイプ

<特徴>
・仲良しの友だちといつも一緒に行動している
・友だちの表情をよく観察して気遣いができる
・良い人間関係を築けるかが、その後のやる気に大きく影響する
・一体感を持てるものに興味や喜びを感じやすい

<価値観に適した学校>
・個々の成績や順位を開示しない学校
・生徒のサポート体制が行き届いている学校
・協調性や思いやりを大切にしている学校
・仲良しの友だちと一緒に受験できる学校

③直感タイプ

<特徴>
・感覚的にピンと来たことをやりたい
・感性の鋭い人から刺激を受けたい
・自由度が高い環境が好き
・ワンランク上の環境にいたい

<価値観に適した学校>
・学校見学して本人がピンと来た学校
・校則が厳しくない学校
・著名人を数多く輩出している学校
・由緒ある名門校
・英語教育や留学に注力している学校

 

今選んでいる学校がお子さんの価値観にフィットしているか、お子さんと一緒に話し合ってみてください。お子さんが自己分析をして「私にはこの学校が合っているな」と実感できれば、その学校に入りたい思いも強くなり、勉強にも一層力が入っていくでしょう。

子どもの良いところを探して、認める

親子セミナーで最もよく聞かれる親御さんの声は「お友だちの子の優れた面は気づけるのに、わが子のことになると途端にマイナス面ばかり目についてしまう」というもの。しかし、受験期はこの目線を変える必要があります。

わが子のやる気を上げるために親がまずすべきことは、わが子を客観視し『良いところ探し』をして言葉で伝えることです。良いところを伝えるときも、子どものタイプによって響くポイントは違います。

①独立タイプの場合

成績が伸びた点を具体的に褒める・目標達成時のご褒美を設定する。

「苦手だった〇〇関連の問題が正解できて、順位も〇〇個も上がったね!問題集を解き続けて対策してきた成果が出たねー、さすが!!」
「次のテストで〇〇点取れたら、ご褒美に食事に連れて行ってあげる!」

②共感タイプの場合

親が笑顔で喜んでいる姿を見せる

「最近成績が安定してきたね!いつも頑張っている様子を見ているから、ママも自分のことみたいに嬉しいわ!!」と笑顔で伝え、ハグしたり頭を撫でたりしてあげる

③直感タイプの場合

抜きん出た点を褒めちぎって持ち上げる

「こんな難しい問題が解けたんだ!!正解率10%の問題よ、すご―い!!」
「この調子でいけば、成績トップ〇に入れるんじゃない?」

 

このように、お子さんが喜ぶポイントを見つけ出し、受験生の頑張りや得意な面を認める声かけを日々継続して伝えてあげると、お子さんの心に「また褒められたい!」という思いがムクムク湧き上がり、口うるさく言わなくても自然といま以上に頑張るようになっていきます。

そしてわが子を褒めていると、親御さんの気持ちも自然と上がり、いつもより笑顔でいられるでしょう。親が笑顔で見守ってくれる環境が、受験生にとって最も安心でやる気の出る環境だと心得ておいてください。勉強の細かいアドバイスは塾の先生にお任せするのが得策です。

改善すべき点の伝え方

繰り返し同じようなミスをしているときは、しっかり伝えてあげることが大切です。タイミングとしてベストなのは、『褒めた直後』です。

自分を認めてくれる声かけをされて、子どもの気持ちに余裕ができた後に、改善すべき点をソフトな言葉で伝えると、子どもはいつもより真剣に話を聞いてくれるものです。

NG行動は、親がイライラしたまま感情的に伝えることです。むやみに受験生の気持ちを傷つけても、話を聞き入れてくれないだけでなく、その後の勉強のやる気も大きく落としかねません。マイナス面を伝えるときは、タイミングと言い回しに十分に注意を払ってください。

心配性の子の不安を取り除く

同じ環境にいても、現状の受け取り方は一人ひとり違います。心配性でいつもうまくいかないことを想像してしまうお子さんの場合、気になる点を聞いて解決策を一緒に考えてあげましょう。

「それはこうすれば心配ないわよ」と具体策を立てて一つずつ解決していくことです。そして
「いつでも一人で悩まずに相談してね!大丈夫、大丈夫!」と言ってあげると、不安な気持ちも徐々に軽減していくでしょう。

また、このタイプのお子さんは、「自分1人で頑張らなければ!」と思うほど緊張が増してしまうものです。

そこで、受験当日は楽しいシーンを思い出せるもの(お友だちと笑顔で撮った写真・家族写真・友だちとお揃いのキーホルダー等)や気持ちを支えるもの(お守り・手紙等)を持参すると、「自分を支えてくれる人と一緒に頑張ればいいんだ」と思え、気持ちが落ち着くでしょう。

一番の応援者になれるのは親御さん

「どうしてもわが子をうまく褒められない」という方は、受験に向けて頑張るお子さんに『応援レター』を書いてみましょう。これは、怒られたときや落ち込んだときに泣いてしまう繊細な、共感タイプのお子さんの心には特にグッと響きます。

メールやLINEではなく、あえて手紙に書いて手渡すことで特別感が生まれる上に、形に残ることで落ち込む度に読み返してくれたり、受験本番のお守りにしてくれたりするケースもあります。受験生を誰よりも本気で応援できるのは親御さんです。

皆さんの応援パワーを受験生の心の支えにして、やる気ポイントに響く声かけをしながら、受験本番まで優しくサポートしていきましょう。

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