【1月16日は禁酒の日】お酒を楽しむための適量と「プチ禁酒」について医師が解説

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2006年 北里大学大学院卒
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任
2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業

早期発見、早期治療を心がけ、健康で心豊かな人生を歩んでいただくことを願っており、内科・消化器内科を中心に幅広い情報の発信に努める。

今からちょうど100年前の1920年1月16日、飲酒は体にも道徳的にも良くないとされ、アメリカで「禁酒法」が定められました。それから13年近くの間、お酒の製造と販売が禁止された期間があったことから1月16日は「禁酒の日」という記念日になっています。

お酒が大好きな方でも、健康のために一度は「禁酒」を考えたことがあるかもしれません。

久野銀座クリニックの岡村信良先生に、禁酒をすることで得られるメリットや「アルコール依存症」の問題についてもお聞きしました。

目次

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飲酒のメリットと適量は?

飲酒がもたらす健康被害として、アルコール依存症や肝臓疾患、生活習慣病などがあります。

ただ、「酒は百薬の長」とも言われていることから、体に悪いだけではないこともわかっています。

健康に良いお酒の飲み方や「プチ禁酒」についても岡村先生に解説してもらいました。

健康に良いお酒の適量と飲み方

お酒の適量や効果的な飲み方について岡村先生は「女性の場合、純アルコール量として1日10gまでが適量です。適量であれば全く飲まない人よりも死亡や脳出血、脳梗塞になるリスクが低下します。

お酒は他者と会話や食事を楽しみながら、言動や行動の記憶を無くさないように飲みましょう」とアドバイスしてくれました。

日本酒なら「0.5合」、ビールのロング缶なら「半分」、ワインなら「グラス1杯=10g」ほどが適量と言えます。

「プチ禁酒」のすすめ

どうしてもお酒を飲み過ぎてしまう方は、「期間を決めて禁酒」「平日禁酒」「休肝日を設ける」といった短期で行う禁酒法があります。

そこで、このような「プチ禁酒」でも健康効果は期待できるのかについて、岡村先生はこう答えています。

「プチ禁酒を行うのはおすすめです。依存化を避けることができ、肝臓への負担や生活習慣病のリスクが低下します。週に1日以上飲酒をしない日を設けることが推奨されています」

休肝日を設けることが大切で、期間を決めて禁酒をする場合には「週初めは飲まないなどと決め、まずは1ヶ月と目標をたて、次は3ヶ月、6ヶ月と継続していくといいですね」とアドバイスをくれました。

飲酒の量を常に頭に置く

岡村先生は注意点についても教えてくれました。

「プチ禁酒をすることがストレスにならない程度に行うことが大切です。お酒を飲むときは、飲酒の量を常に頭に置くように心がけましょう。

たまの飲酒は気分転換にもなり良いですが、飲酒以外にもストレス発散方法を持つようにしましょう」

プチ禁酒をスムーズに進めるためには「予定を入れ、その日を楽しみに禁酒をする、禁酒が成功したときのためにアルコール以外のご褒美を決めるのも良いですね。

また、飲酒はお金もかかります。飲まなかった分のお金を貯金するという方法も試してみてはいかがでしょうか。お酒を飲む時間やお金を別の趣味などに使うこともできるのでおすすめです」

女性のアルコール依存症について

お酒を楽しむには適量を守ることが大切ですが、ストレス社会の中でどうしてもお酒に依存してしまう方もいるようです。

最近では、女性がアルコール依存症にかかるケースも増えてきました。

ここでは、女性のアルコール依存症が増えている背景やリスクについて伺いました。

「女性の社会進出が進むことで、社会的責任に加え、子育てや家事まで一任されているため、ストレス発散のちょっとした気持ちで飲酒を始める方も多くいます。

しかし女性は男性よりも体が小いため、同じ量でもアルコール依存症になりやすいうえ、肝障害やうつ病などの発症も早いとされています」

さらに、アルコール依存症にかかる過程についてはこう説明します。

「お酒を飲むと大脳が麻痺するため理性がきかなくなり、飲む量や時間の制限などができなくなります。多量の飲酒を続けることで嫌なことから解放されるので、お酒を飲むことが全てにおいて優先されます。

こうなると、健康に被害が及んだり家族と不仲になったりしても、お酒をやめられなくなります。このような状態が『アルコール依存症』です」

お酒が女性にもたらすリスク

岡村先生によると、健康面で女性特有のリスクを受ける可能性もあるようです。

「お酒は体を冷やすため、PMSや更年期障害を悪化させる要因ともなります。また、乳がんのリスクも上がります。

妊娠中のアルコール摂取では、生まれてくる赤ちゃんにさまざまな影響を及ぼします。胎児の低体重や奇形、脳障害などを発症する可能性もあります」

また、危険な飲酒量やお酒の飲み方についてはこう話します。

「アルコール量が1日60g(日本酒3合)以上で多量飲酒だと言え、これが続くとアルコール依存症や健康被害のリスクが高まり危険です。

朝起きてすぐに飲酒したり、仕事や家族などよりも飲酒を優先してしまったりと、時間の観念や優先すべきことができないような飲み方は危険です」

まとめ

お酒は楽しく飲んで適量を保つことが大切です。

ただ、どうしてもお酒をやめられない方のために「プチ禁酒」の方法についても解説してきました。

アルコール依存症や過度な飲酒による病気リスクを招かないためにも、お酒の飲み方には十分に注意を払いましょう。

 

取材協力:久野銀座クリニック 岡村信良 先生

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