月経前症候群(PMS)の治療と対策を解説!簡単に実践できる方法も掲載

月経前症候群の治療法
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監修医

霞ヶ関土居美佐クリニック

土居美佐 先生

1991年3月 大分医科大学(現 大分大学)医学部医学科 卒業
東京大学医学部付属病院 産婦人科学教室研修医、 愛育病院を経て、
東京労災病院産婦人科医長、 東京厚生年金 病院産婦人科医長に就任。
2008年8月 霞ヶ関土居美佐クリニックを設立

今回は、月経前症候群(PMS)の治療について解説していきます。

月経前症候群とは!女性ホルモンのメカニズム

月経前症候群(PMS)の大きな原因は、排卵に伴う女性ホルモンの大きな変動です。 エストロゲン(女性らしさ、若さをつかさどる女性ホルモン)とプロゲステロン(妊娠のためのホルモン)という2種類の女性ホルモンが排卵に伴って大きく変動します。

特に排卵前にはほとんど分泌されていないプロゲステロンが排卵後に急速かつ大量に分泌されることに女性の心身が反応して種々の症状を引き起こすのが月経前症候群(PMS)です。

月経前症候群の治療

1.経口避妊薬を使った薬物治療

月経前症候群 低用量ピル

月経前症候群(PMS)治療の大きな目標はこのプロゲステロンを分泌させないことです。排卵しない限りプロゲステロンは分泌されませんので、排卵自体をとめれば良いわけです。

具体的には、避妊目的に使われている経口避妊薬(低用量ピル)を月経前症候群(PMS)の治療に使用します。

低用量ピルは排卵をとめることで避妊の効果を得られる薬です。そして、この薬は月経前症候群(PMS)の症状も劇的に改善します。もともと避妊目的に作られた低用量ピルですが、現在は避妊以外の目的で女性に処方することが増えてきました。

月経前症候群(PMS)以外にも子宮内膜症の治療月経痛の緩和月経不順・月経過多の治療などが代表的なものです。

排卵をとめることに対して心配に思われるかもしれませんが、今すぐの妊娠を望んでいない女性にとって排卵をとめることやプロゲステロンが分泌されないことは全く心配する必要のないことです。そのため、月経前症候群(PMS)の治療にも低用量ピルが使われるのです。

低用量ピル以外の治療法としては漢方薬も効果的です。しかし漢方薬の場合は排卵をとめるわけではないので、根本的な治療にはなりません。あくまでも症状の緩和がポイントになります。漢方薬と心身の相性がよければ(漢方では『証が合う』と言います)、かなり効果が期待できます。

そのほかの治療方法としては精神的な症状が強い患者さんには軽い安定剤のようなお薬も効果があります。

自分で変えられる!生活習慣と月経前症候群の改善

1.甘いものには要注意!ビタミンとミネラルでPMSを軽減

pms ビタミン

月経前症候群(PMS)はストレスの強い人生活習慣が悪い人冷え性の人は症状が悪化しやすいですが、ちょっとした工夫でも症状は緩和されます。

たとえば食生活もそのひとつ。

月経前症候群(PMS)の症状で、食嗜(食べ物の好み)が変わる女性は多いのですが、特に「甘いものが食べたくなる」女性は要注意です。勢いで甘いものをたくさん食べると血液中の血糖値が急激に変化します。この血糖値の急激な変化は、イライラや精神的な不安定をさらに悪化させる作用があります。

甘いものをぐっと我慢して、ビタミン(特にビタミンB)やミネラルの多い食品を食べると血糖値の変動が緩やかになり、月経前症候群(PMS)の症状も軽くなります。簡単な方法なので本当かと疑われるかもしれませんが、これは事実なんです。ぜひ試してみてください。

食生活以外にも、生理前は頑張りすぎないで心身ともにリラックスできる方法(たとえばアロマセラピーやヨガなど)を生活に取り入れたり、夏でもぬるま湯のお湯に15分ほど入浴するなど心身の代謝をアップさせるような工夫もとても大切です。

最後に

月経前症候群(PMS)は悪い病気ではありません。排卵してプロゲステロンが分泌されること自体は正常な身体の営みなのです。

しかし、その症状の変化、特に悪化している女性は、何かしらの心身の変調が背景にある可能性が高い、ということを忘れないでいただければと思います。

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