薬はお茶で飲んで良い?ダメな種類も!牛乳や炭酸飲料との相性は?

薬 お茶
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監修者

薬剤師:石上和子 先生

静岡薬科大学出身、現在管理薬剤師として関東の薬局でご活躍中

一般的に、薬は水か白湯で飲むことが勧められています。

しかし手元に水がない場合、お茶などで代用することはいけないのでしょうか。

この記事ではお茶・牛乳・カフェイン飲料などで薬を飲むと、効き目にどんな差が出るのか、その理由とともに解説します。

薬は水か白湯で服用するのが基本!

薬は水が白湯と一緒に飲むのが基本です。

その理由としては、水か白湯で服用することで、胃の中で溶けて吸収されやすくなるためです。

1.水なしで服用するとどうなる?

水なし

錠剤やカプセル剤は、水なしで服用すると胃の中で溶けにくくなるため、効き目がすぐに出なかったり低下したりすることがあります。

これは、水には胃の運動を促進して薬を溶けやすくしたり、小腸への移動を早めたりする役割があるためです。

また水なしだと薬が食道に引っかかったりくっついたりする可能性もあり、きちんと飲み込めません。

2.水以外で服用するとどうなる?

お茶

薬の成分によっては、水以外のもので飲んだときに効果が強くなってしまったり、逆に弱くなったりすることもあります。

きちんと効果を出すためには、水や白湯で服用することが大切です。

お茶と一緒に飲んで問題ない薬も!ダメなのは?

風邪薬など一部の市販薬では、まれにお茶で服用しても良いとされているものもあります。

1.カフェインが含まれている薬はNG

薬

基本的には「薬に含まれるカフェインと飲料に含まれるカフェインが重複してしまうこと」が、薬の効果を強める危険性を持つとされています。

そのためどちらかにカフェインが含まれていなければ、一緒に飲んでも問題ないとも言われています。例えば次のようなイメージです。

  • カフェイン入りの薬 + ノンカフェインのお茶
  • ノンカフェインの薬 + カフェイン入りのお茶

カフェインは総合感冒薬や鎮痛剤に含まれているケースが多く、その場合は成分表に「カフェイン」や「無水カフェイン」と記載があります。

2.鉄分が含まれている薬は吸収率が下がる

鉄剤

緑茶などに多く含まれる「タンニン」は鉄と結びつきやすい性質を持つため、貧血などに用いられる「鉄剤(鉄分を補う薬)」と一緒に飲むと、吸収率が下がるとされています。

しかしお茶に含まれるタンニンの量は微量なので、あまり気にしなくてもいいという報告もあります。

またタンニンに影響されない鉄剤もあるため、お茶で鉄剤を飲むのがダメとは一概に言えません。

牛乳や炭酸飲料などと薬の相性は?

お茶や水以外にも、一緒に摂ると効果に影響をもたらす飲み物があります。

その作用についてひとつずつ説明していきます。

1.牛乳

牛乳

牛乳は、胃の中に膜を張ってコーティングする作用があります。

胃は通常酸性の状態ですが、このはたらきによってアルカリ性へと変わってしまうため、薬が本来とは違う効き方をする可能性があります。

また牛乳はカルシウムやたんぱく質を豊富に含むため、薬との相互作用を引き起こしやすくなります。

特に抗生物質の中には、牛乳のカルシウムと結合して効果が発揮されないものもあります。

2.炭酸飲料

炭酸

炭酸飲料で薬を服用すると、胃の中の「ph(酸性かアルカリ性かを示す指標で、低いと酸性、高いとアルカリ性)」を変動させてしまいます。

そのため薬の吸収を弱めたり逆に強めてしまったりする可能性があり、期待通りの効果が得られないことがあります。

特に鎮痛剤との相性は悪く、一緒に飲むと薬の吸収が弱くなり効き目が薄れます。

3.カフェイン

カフェイン

カフェインと薬の相性も良くありません。

特にコーヒーはお茶よりもカフェインが強いので、カフェイン入りの薬などと一緒に摂ると効果が増強され嘔吐やめまいが起こることがあります。

コーヒーと薬を同時に飲むのはもちろん、コーヒーを飲んでからすぐ薬を服用するのも好ましくありません。

コーヒーに限らず、コーラや栄養ドリンクなどのカフェイン飲料を飲んだ後は、30分の間隔を空けてから薬を服用しましょう

薬と相性の悪い食べ物は?

薬を服用するときは、飲み物だけでなく下記の食品にも注意が必要です。

1.グレープフルーツ

グレープフルーツ

グレープフルーツなどの柑橘系は、高血圧の薬と相性が悪いため注意が必要です。

中でも血管を広げて血圧を下げる働きをする「カルシウム拮抗剤」は、グレープフルーツと一緒に摂ると効果が強くなりすぎてしまいます。

グレープフルーツに含まれる「フラボン配糖体」はカルシウム拮抗剤が肝臓で分解されるのを邪魔するため、血中のカルシウム拮抗剤が増えすぎることで血圧を過度に下げます。

2.納豆

納豆

納豆は、抗凝固剤の「ワーファリン」と摂ると危険です。

ワーファリンは血液をサラサラにして血栓を作りにくくする効果があり、心筋梗塞の治療や予防などに使われますが、ビタミンKの止血作用によって効果が弱まります

納豆は腸内でビタミンKをつくるため、一緒に摂るとワーファリンの効果が発揮されなくなります。

ほかにもビタミンKを多く含む、ほうれん草・ケール・パセリなどの食品は避けましょう。

まとめ

薬を服用するときは飲み合わせや食べ合わせに注意しないと、本来の効果を発揮できない可能性があります。

ひどい場合は、薬と一緒に摂った飲食物によって副作用を起こし、命の危険につながることもあります。

この記事で紹介したもの以外にも、薬によっては一緒に摂らない方が良い食べ物や飲み物もあります。

薬を服用するときは事前に医師に確認するとともに、できるだけ水か白湯で飲むようにしましょう。

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