手のひらが赤いのは…実は病気のサイン!?肝臓障害のリスクが隠れていることも

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yoshie_hashizume

執筆者

GINZA Zen 禅クリニック

院長:コッツフォード良枝 先生

2007年  山梨大学医学部卒業
国際医療センター国府台病院で初期研修の後、日本医科大学麻酔科学講座に入局
2011年 皮膚科、美容皮膚科に転科し現在はGINZA Zen 禅クリニック院長に至る

 

患者さんの小さなお悩みにも全力で取り組み、信頼ある情報の提供を心がけている。

自分の手のひら周辺が赤いと思ったことはありませんか? それはもしかすると「手掌紅斑」という症状で、病気のサインかもしれません。

手掌紅斑の症状や原因、どのような病気の疑いがあるのかについて詳しくご紹介します。

目次

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手のひらが赤くなる「手掌紅斑」とは?

症状

手のひらが部分的に赤くなり熱っぽい

とくに痛みやかゆみといった自覚症状はないのですが、手のひら、親指や小指の付け根のふくらみが赤くなり、熱っぽいと感じることで気づきます。親指の付け根部分が赤く、中央部が白っぽい場合は手掌紅斑の可能性があります。

手掌紅斑は、全体的な斑点ではなく、部分的な斑点が特徴です。

こんな場合は手掌紅斑かも!?

次のことが当てはまると手掌紅斑かもしれないので、念のため病院を受診することをおすすめします。

・手のひらの赤い部分を圧迫すると赤色が消え、圧迫をやめると再び赤くなる
・手を心臓より高い位置に上げると白っぽくなり、心臓より低くすると手のひらが赤くなる

原因

手掌紅斑の主な原因には、次に挙げるものがあります。

肝臓障害によるもの

手のひらが赤くなる原因は、手のひら周辺の血管拡張によるものですが、多くが肝臓障害である可能性があると言われています。

手掌紅斑と気付くまでに時間がかかることがあり、気付いてから病院へ行くと肝機能障害の症状が進行していることもあります。

妊娠によるもの

妊娠をすると女性ホルモンのエストロゲンが増えます。

エストロゲンには血管収縮を制御する働きがあるため、手のひら周辺の血管が拡張して手掌紅斑の症状が見られる場合があります。

一般的に出産後に症状はなくなるので、治療は必要ありません。

そのほかの原因

自己免疫疾患や感染症によるものがあります。

慢性肝炎や肝硬変のリスクも高い!?

肝臓障害のなかでも、とくに慢性肝炎や肝硬変は手掌紅斑が表れることが多いです。

肝臓は沈黙の臓器とも言われ、初期段階では自覚症状がほとんどないのが特徴ですが、手のひらが不自然に赤くなっていると気づいたときは慢性肝炎や肝硬変の可能性があります。

しかし、手掌紅斑の全ての原因が慢性肝炎や肝硬変ではないので、自己判断はせずに病院を受診してください。

慢性肝炎とは?

ウィルスが原因の慢性肝炎

慢性肝炎の原因は、ほとんどが肝炎ウィルスと言われ、なかでもC型肝炎やB型肝炎が慢性肝炎になりやすいと言われています。

肝臓の炎症が最低6ヶ月以上持続する状態を慢性肝炎と言います。

アルコールが原因の慢性肝炎

日常的にお酒を飲んでいる人がなりやすく、食欲不振やだるさ・発熱といった症状が表れる「アルコール性肝炎」があります。

進行すると、肝硬変や肝臓がんになる可能性があるので注意が必要です。

脂肪肝が原因の慢性肝炎

肥満や運動不足・過食・糖尿病・脂質異常症などと共に起こる脂肪肝を背景とした「非アルコール性肝炎」があります。

こちらも進行すると、肝硬変や肝臓がんになる可能性があるので注意が必要です。

肝硬変とは?

健康な肝臓であれば柔らかい状態ですが、肝硬変になると全体が硬くなった状態になります。

進行すると、元の状態に戻るのは難しいと言われています。

主な原因

肝硬変の原因はほとんどが肝炎ウイルスのC型肝炎とB型肝炎だと言われています。

ほかには、長期のアルコール摂取も原因のひとつです。

手掌紅斑の治療について

何科にかかる?

手のひらが不自然に赤い色をしていた場合、まずは病院を受診してください。

その際は、皮膚科または内科を受診することをおすすめします。

どんな検査を受ける?

手のひらが赤いという所見がある場合、医師はまず肝臓障害であることを疑い、検査をします。

肝臓障害の疑いから血液検査を行い、肝臓の機能が低下していないか確かめます。

痛みやかゆみがある場合

手のひらが赤くて痛みやかゆみを伴う場合には、肝臓障害ではなく別の病気の可能性があります。

そのときには医師の指示に従いましょう。

まとめ

手掌紅斑の場合、自覚症状がないことが多いのですが、肝臓の機能が低下している可能性が考えられます。

また、妊娠中はエストロゲンの作用によって手掌紅斑になりやすいのが特徴です。

手のひら周辺の部分が不自然に赤いと感じたら、まずは病院を受診することをおすすめします。

もしも痛みやかゆみを伴う場合には、肝臓の病気以外の原因が隠れていることもありますので注意が必要です。

 

執筆者:GINZA Zen 禅クリニック コッツフォード良枝 先生

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