鼻血が止まらない!考えられる病気とは?30分以上続く場合は要注意!

鼻血 止まらない 病気
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武井智昭先生

監修者

なごみクリニック

院長:武井智昭 先生

2002年 慶應義塾大学医学部を卒業
2002年 慶應義塾大学病院 にて小児科研修
2004年 立川共済病院勤務
2005年 平塚共済病院小児科医長として勤務
2010年 北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室勤務
2012年 横浜市内のクリニックの副院長として勤務
2017年 「なごみクリニック」院長に就任

 

小児科専門医・指導医
日本小児感染症学会認定 インフェクションコントロールドクター(ICD)
臨床研修指導医(日本小児科学会)
抗菌化学療法認定医

 

全人的な医療を心がける。病気・障害と付き合い「地域に住む方が、健康面で安心して生活を続けるお手伝いをする、支える医療」を目指す。

目次

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多くの人が、鼻血を出した経験があるのではないでしょうか。

通常であれば、鼻血が出ても止血をすれば自然と止まります。しかし、稀に止血をしても長時間鼻血が止まらなかったり、一旦止まってもすぐにまた出たりすることがあります。

そんなときは、何か病気が潜んでいる可能性があります。この記事では、鼻血が止まらないときに考えられる病気や鼻血の原因について解説します。

鼻血が出るケース

鼻血は、医学的には『鼻出血』と呼ばれています。そのほとんどが、『キーゼルバッハ部位』と呼ばれる、鼻の穴を仕切る壁の前方からの出血です。

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どんなときに鼻血がでるのか、その原因について解説します。

1.鼻の内部が傷つく

鼻粘膜に傷がつき、出血することで鼻血が出ます。鼻そうじをしているときの力の入れすぎや、乾燥などが原因です。

また、花粉症等のアレルギー症状が悪化して、鼻粘膜に炎症が起こっていると、鼻をかんだだけで傷がつくこともあります。

2.自律神経の乱れや血流の増加

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疲労や寝不足によって自律神経が乱れると、アドレナリンが大量に発生し、毛細血管が破壊されて鼻血が出やすくなります。

また、高血圧症の人は、首より上の血流量が増加し鼻血が出やすくなります。

3. 生まれつきの鼻の形や病気

生まれつき、鼻の穴の真ん中の壁が曲がっている『鼻中隔彎曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)』の人は、鼻が詰まりやすく、鼻血が出やすいです。

また、鼻の毛細血管が弱い体質の人も、鼻血が出やすい傾向にあります。

『オスラー病(遺伝性末しょう血管拡張症)』の人は、特殊な遺伝子により鼻血がくり返し出ます。

鼻血が出やすくなる・止まらなくなる病気とは?

1.30分以上の鼻血は病気の可能性も

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通常の鼻血であれば、止血をすればほぼ30分以内に止まります

いくら止血をしても止まらなかったり、頻繁に鼻血が出たりする場合は、何らかの病気が潜んでいる可能性があります。

2.鼻血にかかわる病気

鼻血を出やすくする病気や、とまらなくなる病気について解説します。

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上顎洞がん

上の歯と鼻の間にある空洞に、がんが発生します。がんが成長して大きくなると、鼻血や眼の症状などが出現します。通常は、片方の鼻から鼻血が出ます。

上咽頭がん

鼻から喉の上部までの空気の通り道に、がんが発生します。鼻水・鼻詰まりなど鼻の症状や、耳が聞こえづらく閉塞感が出るといった耳の症状が起こります。

血管腫

血管が異常に増えることで発生する『良性腫瘍』です。鼻にできる腫瘍のうち、約50%を占めます。血管が増えることで出血しやすい状態になり、鼻血も出やすくなります。

乳頭腫

鼻の粘膜表面にある『扁平(へんぺい)上皮組織』が異常に繁殖することで発生します。乳頭腫そのものは良性疾患ですが、再発しやすく、がんと合併することもあります。

鼻血や鼻詰まりなどの症状が起こります。

血友病

血液を固める『血液凝固因子』が少ないため、出血すると止血が困難になる病気です。70%が遺伝によるものです。基本的に、男性のみが発症します。

白血病

白血病は、血球をつくる細胞に異常が起こり、血液を正常につくれなくなる病気です。そのため、貧血、出血、免疫力の低下などの症状が起こりやすくなります。

肝炎、肝硬変

ウイルス感染などにより、肝臓が炎症を起こす病気です。慢性化すると『肝硬変』、『肝がん』のリスクが高まります。

肝硬変になると、肝臓の細胞が減少し機能が低下するので、鼻血、歯茎からの出血、黄だんなどの症状が現れます。

動脈硬化

加齢などにより、動脈が硬くなる病気です。動脈の血が流れにくくなることで全身に支障が出ます。

動脈硬化になると、血管が弾力性を失い、もろくなるため出血しやすくなります。

高血圧症

高血圧症により、血圧が高い状態が続くと、鼻の血管にかかる圧力が高まり血管がもろくなります。その結果として、鼻血が出やすくなります。

鼻血が出たら、病院へ行くべき?

1.まずは自宅で止血する

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焦らず落ち着いて、止血を試みる

鼻血が出ると「なかなか止まらない」、「出血多量になったらどうしよう」など、不安になりがちですが、ほとんどの場合は家庭で止血、治療できます。まずは落ち着いて止血を試みましょう。

鼻をつまんで下を向き、10分キープする

止血する際は、指で鼻の両側をつまんで圧迫し、10分くらいその状態をキープしてください。その間、指を離さないことがポイントです。顔は下向きにして、前かがみで座りましょう。もし喉に血が流れてきたら、飲み込まずに出してください。

この方法で出血が止まらなければ病院で治療を受けましょう。

2.30分以上鼻血が止まらないときは耳鼻咽喉科へ

先に解説した止血法を実践しても30分以上鼻血が止まらないときは、耳鼻咽喉科へ行きましょう。また、一旦は止まっても繰り返し鼻血が出るときも、医師に相談してください。

血液疾患があるかたの場合、鼻血が止まりにくいことがあります。その場合も注意が必要です。

3.鼻の奥からの出血は、特に注意!

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鼻の奥から出血している場合は、特に注意する必要があります。

どこからの出血?見分けかた

キーゼルバッハ部位から出血している場合は、ポタポタとした雫のような鼻血です。

鼻の奥から出血している場合は、キーゼルバッハ部位よりも、比較的流動的な鼻血です。

鼻の奥からの出血は、止血が困難なことも!

まれですが、鼻の奥にある『蝶口蓋動脈(ちょうこうがいどうみゃく)』から出血している場合は、止血がとても困難です。早めに病院を受診しましょう。

鼻の奥から出血する主な原因は『腫瘍』、『頭蓋底骨折』、『外傷』です。

まとめ

「鼻血がいつもと違う」と思ったら病院へ!

注意が必要な鼻血の多くは、通常の鼻血とは異なる症状も同時に出現します。

鼻血とともに他の部位からも出血するなど、いつもと違うと感じたときは、迷わず病院を受診しましょう。

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