我が子が授業中に居眠りを…!その症状「ナルコレプシー」という過眠症かも!?

ナルコレプシー_学生
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信田広晶先生

取材協力

医療法人社団心癒会 しのだの森ホスピタル

理事長・院長:信田広晶 先生

1986年  青山学院大学文学部教育学科心理学専修コース卒業

1994年 東邦大学医学部卒業

1994 年 東京女子医大病院で臨床研修を終え、 東京女子医大精神神経科入局

1996年 武蔵野赤十字病院心療内科勤務

1999年 しのだの森ホスピタル入職

「春眠暁を覚えず」ということわざのとおり、春は季候も良くぐっすりと眠れるため、つい寝過ごしてしまうといったこともあるかもしれません。

ところが、「居眠り病」とも呼ばれている睡眠障害(過眠症)があることをご存知ですか? この病気は日本人に多い割に、あまり知られていません。患者さんは周りから理解が得られずに苦しむことが多いようです。

今回は、寝てはいけない場面で強烈な眠気を引き起こしたり、1日20時間以上も眠り続けたりしてしまう「ナルコレプシー」という過眠症について「しのだの森ホスピタル 信田広晶先生」にお話を伺いました。

目次

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日中に強い眠気に襲われる「ナルコレプシー」

あまり聞き慣れない「ナルコレプシー」という睡眠障害ですが、実はそれほど珍しい病気ではありません。この病気の辛さについて信田先生はこのように述べています。

「自分の意思とは関係なく眠ってしまうため、仕事や勉強、日中の活動に多くの支障が生じます。10代の中学・高校生に特に発症が多く、どんなに十分に睡眠をとっても日中に強い眠気が現れる病気です」

日中の活動に支障が生じるだけでなく、眠ってはいけない場面で眠ってしまうことから信用も失いかねません。

また、なぜ、このような症状が起きるのかについてはこう話します。

健康な人は、日中に脳内で『オレキシン』という覚醒ホルモンが分泌されます。

その結果、日中に覚醒して生活ができるのですが、ナルコレプシーの人は何らかの原因でオレキシンが不足したり分泌されなかったりすることで、日中に覚醒ができなくなるのです」

ナルコレプシーの特徴

思春期のお子さんが朝、起こしてもなかなか起きないことや、授業中に眠気を覚えることはよくあることです。

しかし、朝、起きられず学校に行けなかったり、授業中に眠ってしまったりすることが続くようでしたら、この病気を疑ってもよいのかもしれません。

また、ナルコレプシーは思春期のお子さんの発症率が高いものの、大人にも見られます。

主な症状としては、「『耐えられないほどの日中の眠気』や『突然眠ってしまう」ことによる睡眠発作、『寝たまま起きているときと同じ行動を行う』自動症、『感情が高ぶった際に、身体の力が突然抜ける』情動脱力発作、『一般的に金縛りと呼ばれている状態』の入眠時幻覚などがあります」

「ストレス」との関系が深い!?

「ナルコレプシーを含む中枢性過眠症の原因はまだ分かっていません。しかし、日本の競争社会や成果主義などのストレスにより脳内にある体内時計が上手く動かなくなることが、この病気の原因の一つになっているのではないでしょうか」と信田先生はコメントしてくれました。

ナルコレプシー・チェックリスト

ここでは、ナルコレプシーの可能性があるかどうか、実際にチェックしてみましょう。

自分がどのくらい眠気を感じる場面があるか当てはまる箇所にチェックをし、最後にそれぞれ頻度を採点してみてください。

座っている状況だと考えてチェックしてみてください。

ナルコレプシーの可能性チェックリスト

合計点で11点以上確認されたら、ナルコレプシーの疑いがあります。しかし、それ以下でも家族や周りからの指摘や、気になることがあるようなら病院を受診することをおすすめします。

何科を受診すべき?対処法について

病院へ行くといっても、何科を受診したらよいのか迷うところでもあります。

信田先生は「睡眠医療専門機関を受診しましょう」とアドバイスしてくれました。睡眠外来を設けている病院などがそれに当たります。

また、対処法については以下のようなことが挙げられます。

寝る前のスマホやPCを避け、睡眠の質を上げる

昼休みや途中休憩で積極的に短時間睡眠をとる

カフェインの適宜接種(ただし、夕方以降は控える)

これらを実際に行うための対策としては、「寝室の室温調節」「照明やカーテンでの光の調節」「枕の高さや寝具の素材を選ぶ」といった寝室の環境を整えることや、学校やオフィスのデスクで少々過眠をとるためのグッズの活用も考えてみてはいかがでしょうか?

まとめ

日中に必要な覚醒ホルモンが分泌されないことで起こる「ナルコレプシー」は、思春期での発症が多いものの、大人にも起こる睡眠障害(過眠症)の一種です。

病名こそあまり知られていないものの、珍しい病ではなく、自分の意思に反して眠ってしまうことから、仕事や勉強、人間関係などに支障が生じることがあります。

「自覚症状がある」「周りから指摘されることがある」「チェックリストを通して、この病気の疑いがある」場合には、病院を受診することをおすすめします。

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