
2006年 北里大学大学院卒
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任
2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業
早期発見、早期治療を心がけ、健康で心豊かな人生を歩んでいただくことを願っており、内科・消化器内科を中心に幅広い情報の発信に努める。

1997年 日本カイロプラクティックドクター専門学校 卒業
2007年 山野医療柔整専門学校 卒業
2007年 都内接骨院 等勤務
2007年 柏新宿整形外科内科 勤務
きよしヶ丘整骨院 開業
サラリーマン時代のストレスが原因で背中や腰に痛みを抱えるようになり、近所の施設へ受診。先生とお客様が楽しそうに施術を行う光景を見てカイロプラクティックに興味を持ち、勉強を始める。その後に柔道整復師の資格も取り、経験を積んだのち当施設を開院。
一人でも多くの方の痛みの緩和を目指し、笑顔になれるような施術を目指す。
旅行や遠足、ピクニック。家族や友人とのお出かけを全力で楽しむ準備は万全ですか?
せっかくの楽しい予定も、乗り物酔いをしやすい方は目的地までの道中が気がかりになってしまうのではないでしょうか。
乗り物酔いは別名、『動揺病』または『加速度病』といわれています。
この記事では、乗り物酔い対策のツボや食べ物、服装、つわりがある時の対処法について解説します。
知っておきたい、乗り物酔いの基礎知識
1.乗り物酔いが起こる原因
乗り物酔いは「平衡感覚」の混乱によって起こる!
乗り物酔いの原因は、両耳の奥にある 「三半規管」とよばれる平衡感覚を司る器官と視覚のズレだとされています。
“ズレ”とは、耳から入る「乗り物の揺れの情報」と、視界から入る「乗り物の揺れの情報」が一致していないということです。
そのため、平衡感覚が混乱して、吐き気などの症状があらわれます。
過去の乗り物酔いがトラウマになることも
過去にとてもつらい乗り物酔いの経験があった場合は、それがトラウマとなって酔いやすい傾向があります。
乗り物酔いは10歳くらいの子どもに起こりやすい!
10歳くらいの子どもは、脳の平衡感覚機能がまだ発達途中です。そのため、平衡感覚をうまくコントロールできず、乗り物酔いを起こしやすいとされています。
一方、脳が未発達の赤ちゃんや、脳が衰え始める高齢者は、乗り物酔いを起こしにくい傾向にあります。
乗り物酔いをしないための対策。薬は出発30分前に
乗り物酔いをしないために、乗る前にできる予防法や、乗ってからの席、視線について解説します。
1. 乗り物に乗る前にできる予防
前日から体調を整えておく!
乗り物酔いは、体調によっても変わります。長時間乗り物に乗ることがわかっている場合は、前日はゆっくり休息をとって体調を整えましょう。
身体を締め付けるような服装は避ける
身体を締めつけやすい下着やベルト、洋服などは、体を緊張させてしまい酔いやすくなります。また、チョーカーやハイネックなど、首回りを締めるものも呼吸がしづらくなるため避けましょう。
酔い止め薬は出発の30分前までに飲む!
『酔い止め薬』は、出発の30分前までに飲んでおくと効果が出やすいでしょう。
2.乗り物に乗ってからの予防は?
バスはタイヤ近くの席を避け、景色が見える席へ
バスで移動する場合は、タイヤ近くの席は揺れやすいので避けてください。
視覚の情報を保つため、景色が見えやすい前方に乗るのがおすすめです。
運転手と同じ感覚で乗る
耳と目の感覚のズレをなくすためには、運転手と同じように、道路を走る感覚で前方を見るとよいでしょう。
乗り物酔いを避ける食事や、飲み物のとりかた
乗り物酔いを避けるためにおすすめ・避ける食事について解説します。
1.おすすめは、「糖分」をとること
空腹は避け、糖分をとって脳に栄養を送る!
脳の感覚を目覚めさせて正常にはたらかせるために、脳の栄養分となる「血糖値」を上げるとよいでしょう。アメやガム、チョコレート、糖分が入ったジュースなどをとっておくのがおすすめです。
満腹すぎると吐き気が起こりやすくなる…
注意点として、満腹になりすぎると酔ったときに吐き気が起こりやすくなります。何か食べるときは小腹に入れる程度にしておくのがよいでしょう。
また、お茶やミネラルウォーターなどでこまめに水分補給をおこなうことも大切です。
2.油っぽい食べ物や柑橘類はNG!
油っぽい食べ物は、気分の悪さが増す恐れがあり、消化にも負担がかかります。
柑橘類は胃を刺激するため、吐き気をもよおすことがあるでしょう。
ツボ押しでも乗り物酔いの対策を!
東洋医学では、「ツボ」を押すことによる乗り物酔いの対策法があります。そのほか、妊娠中でつわりがあるときに乗り物へ乗る方への対策法もご紹介します。
1.乗り物酔いにおすすめの手の「ツボ」
内関(ないかん)
『内関』は手首の内側にあるシワの真ん中から、ひじ方向に向かって指3本分のところにあるツボです。このツボは、消化器系を安定させるといわれています。
労宮(ろうきゅう)
『労宮』は、こぶしを握ったときに中指と薬指の指先のあいだあたり、ちょうど手のひらの中央にあるツボです。
このツボは、自律神経のバランスを整えます。手のほてりや、動悸、吐き気、胸のつかえ、胃腸の不調などの症状にもおすすめです。
神門 (しんもん)
『神門』は、小指側の手首の骨の手前にあるツボです。
このツボは、ストレスやイライラを緩和して精神を安定させる効果があります。
2.乗り物酔いにおすすめの頭の「ツボ」
翳風(えいふう)
『翳風』は、耳たぶのすぐ後ろにある骨の出っ張りの前あたりの、小さなくぼみの中にあるツボです。ここを押すと耳の中にズーンと響くような痛みを感じます。
このツボは、内耳の平衡感覚に関係していて、乗り物酔いを予防するといわれています。
風池(ふうち)
『風池』は、後頭部のツボで、髪の生えぎわにあるツボです。
うなじの中央から、左右に親指の幅1本分ずつほど外側に離れたくぼみにあります。
自律神経のバランスを整え、頭が重い、頭痛、めまい、立ちくらみ、だるさなどの症状にもおすすめです。
妊娠初期でつわりがあるときの、乗り物酔い対策
1.どうしても乗らなきゃいけないときは…
どうしても乗り物に乗らなければいけないときは、水分をこまめにとる、前日にしっかり睡眠をとるなど、先にあげた対策法を実践しましょう。
しかし、つわりがあって体調がすぐれないときは乗り物に乗らないのが一番です。
2.ストレスを感じると気持ち悪さが増すことも!
妊娠初期だからといって酔いやすいわけではありませんが、ホルモンバランスが乱れやすいときに精神的ストレスが重なると、気持ち悪さが増すことがあります。
酔い止め薬を服用する場合は、医師に相談しましょう。
まとめ
乗り物酔いは、体質はもちろんのこと、気持ちや環境なども大きく影響します。
前日に暴飲暴食をしたり、乗る前から不安な気持ちでいたりすると、酔いやすくなります。
楽しいことを考える、好きな音楽を聴く、空気の入れ替えをおこなうなど、心地よい環境にすることも乗り物酔い対策のひとつといえるでしょう。
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