乳腺炎のつらい痛み!何科へ行くべき?授乳のときに注意すること

乳腺炎 痛み
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監修者

高畑洋美 先生

慶應義塾大学医学部  卒業

目次

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授乳中に、乳房が張ってつらい状態になることがあります。

それは、乳汁がたまって出なくなる『うつ乳』状態で、痛みや微熱が出ることがあります。乳房の張りが続くことで、乳腺炎を発症しやすくなります。

こちらの記事では、乳腺炎で痛みを感じたときの対処法や、授乳のさい注意することについて解説します。

乳腺炎について

乳腺炎 痛み

1.「感染性」と「非感染性」の2タイプがある

乳腺炎には、『感染性』と『非感染症』の2タイプがあります。どちらも、出産後、授乳の時期にかかりやすい病気です。

感染性…「化膿性乳腺炎」 

細菌感染を起こすことで、乳房に炎症が起こります。個人差はありますが、感染性の方が痛みを強く感じやすいです。

非感染性…「うっ滞性乳腺炎」

乳管が詰まることで、乳房に炎症が起こります。

うっ滞性乳腺炎は、お乳が乳房の中にたまりこむことが原因です。初めてのお産の『1~2週間目ごろ』や授乳をやめる『卒乳』のころによく起こります。

2.患部がしこり状になり、痛みが生じる

乳腺炎にかかると、患部が赤く腫れてかたい『しこり』になります。そのため、痛みが生じます。

3.痛みとともに高熱がでることも

乳腺炎 痛み

乳房の痛みとともに、38.5度以上の高熱が出ることも珍しくありません。

特に、リンパ腺の近く(胸の両側)にしこりができると、関節の痛みをともなう39度以上の熱が出ることもあります。

乳腺炎で「痛み」を感じたときの対処法

1.違和感があれば産婦人科へ

乳腺炎 痛み

乳房に痛みなどの違和感が生じたら、自己判断せず、早めに産婦人科を受診しましょう

細菌性の乳腺炎の場合は、『抗菌薬』を服用する必要があります。基本的には、授乳を続けることのできる薬が処方されますが、念のため、医師に授乳について確認しましょう。

処方された薬は、医師の指示にしたがってきちんと服用してください。

2.自宅では安静と水分補給を心がける

熱が37度前後とあまり高くなく、痛みもそこまで強くなければ、なるべく安静にして、たっぷり水分をとることを心がけましょう。また、赤ちゃんに十分おっぱいを飲んでもらうようにしてください。

3.授乳するときに気をつけること

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授乳をするときは、『正しい姿勢で』『頻繁に』行うよう心がけてください。

授乳の前には「圧抜き」をする

乳房が張っていると赤ちゃんがくわえにくいので、乳首をつまむようにして、軽く圧を抜いてから授乳するとよいです。圧抜きをするときは、人差し指と親指が平行になるように乳輪の外側におき、中央に押すように、乳首の方に向かって圧迫してください。

しこりがある場合は赤ちゃんの抱き方にも工夫を!

また、赤ちゃんに吸ってもらうことで、しこりの解消にもつながります。

しこりのある方から授乳を開始し、しこり部分を手で軽く押さえながら吸わせましょう。強くもみすぎると、乳腺を傷つけてしまうので注意してください。

また、赤ちゃんの舌がしこりのある側にくるようにしてください。わきにしこりがあれば『フットボール抱き』で授乳しましょう。おっぱいの内側にしこりがある場合は『横抱き』にするなど、しこりのある位置に合わせて、赤ちゃんの抱き方を変えるとよいですね。

4.搾乳時は、しぼりすぎに気をつける

搾乳も、先に述べた圧抜きと同じ方法で行うことができます。搾乳後も痛みがあるときは、少し軽くなる程度にしぼって、乳房は張った状態を保ちましょう。こうすることで、過剰な分泌を抑えることができます。

しぼりすぎると、母乳の分泌が増えてしまうので、乳輪部がほぐれる程度を心がけてください。

痛みが無くても要注意!乳腺炎に似た病気も

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1.痛みがなくても、急に高熱が出ることもある

痛みがなくても、乳房の張りや、部分的なしこりのある状態、疲労感が続くと、乳腺炎を引き起こすリスクが高まります。痛みの無い状態から、急に高熱が出ることもあるので気をつけましょう。

2.症状の似た病気「炎症性乳がん」

乳腺炎と同じように乳房の皮膚が赤く腫れ、炎症を起こしているように見える病気に『炎症性乳がん』という病気があります。

炎症性乳がんは、比較的珍しい病気です。乳房が赤く腫れ、炎症を起こしているように見えますが、実際には炎症は起きていません。がん細胞が乳房の皮膚リンパの流れを妨げるため、乳腺炎と似た症状があらわれます。典型的な症状は、乳房の毛穴がくぼみ、オレンジの皮のようにざらざらになります。初期のころはほとんど痛みを伴いませんが、まれに痛みを感じることもあります。ちょっとした赤い腫れでも、念のため乳腺外科や産婦人科を受診することが大切です

乳腺炎を放置すると…授乳や重症化のリスク

1. 母乳量が減り、十分な授乳が難しくなる

乳腺炎になると、乳腺が詰まってしまうため、母乳の分泌量が減り、赤ちゃんに十分に授乳させることができなくなってしまいます。そのため、完全母乳で育児をしていても、粉ミルクを足す、という選択も必要です。

また、お母さんが高熱を出してしまうと、赤ちゃんのお世話も難しくなってしまいます。赤ちゃんのためにも、しっかりと休息をとって、体力の回復につとめましょう。

2.化膿性乳腺炎の場合、切開が必要になることも

化膿性乳腺炎の場合、悪化すると切開することもあります。気になる症状があれば早めに病院へ行きましょう。

まとめ

乳腺炎 痛み

母乳が沢山出ている場合も、出が悪い場合も、乳腺炎にかかるリスクは常にあります。

つくられた母乳を外に出すよう心がける

母乳の生産に、排出が追いつかないことで乳管がつまり、炎症がおきて乳腺炎を発症します。乳腺炎の予防や治療には、つくられた母乳をためないことが大切です。乳管につまりがないよう、しこりや痛みの有無に気を配り、赤ちゃんに飲ませるかしぼるかして、たまった母乳を外に出しましょう。

母乳をチェックする!通常は「薄めの乳白色」

また、自分の母乳を時々チェックすることも大切です。通常であれば、母乳は薄めの乳白色です。牛乳のような白い色や黄色みをおびているときは、お乳が濃くなっていて、身体も疲れています。日々の生活を見直し、身体を休ませるようにしましょう。

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