子どもの習い事、始めるタイミングと辞めるタイミング

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監修者

河野真杞 さん

統計心理分析カウンセラー/Jr.アスリート分析アドバイザー
青山学院女子短期大学英語学科卒業。統計心理分析(i-color)カウンセラー資格取得。

子ども達の個々の特性・やる気・自己肯定感を伸ばすことを目的に、保護者とスポーツ指導者を対象に、個別アドバイスやセミナー・チーム講座などを開催中。専属アドバイザーとして、某大学団体スポーツチームの優勝、某高校サッカーチームの優勝に貢献。
家庭では、全く価値観タイプの違う2人の娘の母として、それぞれの特性を伸ばす子育てを実践中。中学受験では、それぞれの適性を伸ばせる学校を本人と相談のもと受験させ、本人の意志で選択した学校に入学させた経験を持つ。

著書:『子どものやる気を引きだす親うばう親』(キノブックス刊)

9月になり、やっと秋らしい風を感じられるようになりました。年度で考えると前半終了の月、そしてスポーツ・読書・学びを深めやすい季節の到来です。

この時期になると、子どもたちも習い事を新たに始め、前半期の見直しを図ることも多いでしょう。

子どもたちにどんな習い事をさせたら良いのか、また、もしも子どもが習い事を途中で嫌になってしまった場合にどう対処したら良いのかを、「統計心理分析(i-color)カウンセラー」の立場でお答えします。

子どもの習い事を始めるきっかけ

子どもが新たな習い事をするきっかけは、「友達が習っているのを見て自分もやりたくなった」「学校のプール教室で水泳が好きになった」など、本人が何らかのきっかけで「習いたい!」とリクエストしてくるケースと、「クラスの大半が習い始めたから」「平均より泳げないから」「勉強に遅れが出てきたから」など、親御さんの判断で始めるケースに分かれるでしょう。

やりたくない気持ちは脳にブロックをかける

近年の脳科学研究データによると、人は「こうなりたい!達成したい!」と目的意識を持って本気で強く思い言葉に発し続けていると、脳がそれに反応して一層活動し始め、目的達成しやすくなる事が証明されてきています。

つまり、反対に「親にやれって言われたけど、本当はやりたくないなぁ」「もっと他のことがしたいなぁ」と思いながら無理に学んでも、本気度が低いと脳が活動しにくくなるため、どんなに時間を費やしてもあまり身にならない、と言えるでしょう。それどころか、強要されたことでかえって嫌いになるケースも見受けられます。

私は自宅で子どもたちに英会話教室を開いていますが、見るからにつまらなそうな様子が続いた生徒さんには「楽しくなかったらやめてもいいのよ」と声をかけています。
そして実際に辞めた男の子もいますが、何年か後に「また入りたい」と親御さんから連絡が入ったのです。

その理由は「海外旅行に行った時に地元の人と話ができなかった経験をし「もっと英語で話せるようになりたい!」と言い出した」というものでした。私はそれを聞いて喜んで迎え入れました。それ以降の彼は、以前とは違う子のように集中して楽しそうにレッスンを受けています。

やはり何事も、本人が心からやりたいと思う気持ちがなければ、いくら親御さんが熱心になっても得られるものは少ないようです。

子どもの価値観タイプ別・習い事の選択ポイント

私が個別相談を受けた際は、人の価値観やこだわりを詳細に分類した統計心理分析データを参考にアドバイスを行っています。そのデータは大きく分けると3つに分類されます。

子どもは一人ひとり、やる気ポイントやこだわりが違うものです。ご自身のお子さんがどのタイプかまずイメージしてみてください。もちろん、記載している習い事以外を習っていても、本人が興味関心を強く持っていれば何ら問題はありません。

もしお子さんが今「特に何も興味がない」とか「新しいことを習いたい」と思っている方は参考になさってみてください。

① 独立タイプ

<特徴>
・1人でマイペースに黙々と進めるのが好き
・自分の成果を形に残すことで満足感を得やすい
・目標がみつかれば1人で進んでいける
<価値観に適した習い事>
・個人スポーツ全般
・役割が明確に分かれているチームスポーツ(野球・バレーボールなど)
・自分を表現できる分野(芸術・ダンス・芝居など)
・実力や成長が級や段で見えやすい分野

② 共感タイプ

<特徴>
・信頼できる先生や仲間と共に頑張りたい
・一体感を持てるものに興味や喜びを感じやすい
・先生を好きになれるか、仲間と仲良くできるかが、その後のやる気に大きく影響しやすい
<価値観に適した習い事>
・心の一体感を大切にする分野(チア・マーチングなど)
・仲良しの友達がいるチームスポーツ
・大好きな先生からマンツーマンで習える教室
・後輩の面倒を任せてくれるチーム

③ 直感タイプ

<特徴>
・感覚的にピンと来たことをやりたい
・著名な指導者など感性の鋭い人から刺激を受けたい
・大舞台で活躍して皆に「すごい!」と言われたい

<価値観に適した習い事>
・瞬発力やその場の判断力が活かせるスポーツ(バドミントン・サッカーなど)
・本人が一目置いている先生が指導している教室
・全国大会や世界大会に出場できるチーム
・海外合宿や海外チームとの交流がある教室

子どもが習い事に通いたがらない3つの理由と対処法

一方、本人が「やりたい!」と懇願して年度初めに入室したにもかかわらず、数ヶ月経った今頃になると、教室に行く前にグズったり、行きたくないと泣き出すことも珍しくありません。

こんな時は親である皆さんがお子さんをよく観察して、行きたがらない理由を見極める必要があります。

主な理由は下記の3つが考えられます。

①体力が追いつかず、やりたい気持ちはあるが疲れて行きたくない
②先生との相性が合わない・仲間に溶け込めない
③習い事自体に興味がなくなっている

これらの対処法を各項目にわけて説明していきます。

①の場合→子どものスケジュールを調整する

お子さんの許容量を超えたスケジュールになっている可能性があります。回数を減らすなり、本人の意思を確認して、辞めてもいいと思う習い事をひとつ休室してみるなど、スケジュール調整をしてあげてください。

疲労が溜まったまま無理にすべての習い事をこなしても、集中力が持たず習得度も下がってしまいます。

②の場合→子どもが楽しめる環境を選んであげる

自分1人で黙々と頑張る子(独立タイプ)がいる一方で、大好きな先生に褒められる事や信頼できる仲間と一緒に行動することでやる気になる子(共感タイプ)もいます。

後者の場合、先生が好きになれず、仲間に解け込めないまま習い続けていると、本人も気づかぬ間にかなりのストレスがかかっているかもしれません。それでも、親御さんが続けてほしそうにしていると、辞めたいと言い出せないのがこのタイプです。

定期的にお子さんの習い事を見学して、楽しんで集中して習っているかを観察してみてください。もし、その場に溶け込めず暗い表情で行っていたら、別のクラスに変更するのも得策です。

変更する際は必ず体験レッスンを受けること、できれば仲良しのお友達がいるクラスをオススメします。1人で新しいコミュニティに入るのが苦手なこのタイプのお子さんが、余計な緊張感やストレスを感じずに楽しめる環境を選んであげましょう。

③の場合→子どもが興味を持ち続けているか観察する

「自分で習いたいと言ったのだから、1年間は絶対辞めちゃダメ!」という親御さんは意外と多いようです。しかし、大人でも「楽しそう」と感じて習い始めたものの、当初の予想と外れていた・・という経験談はよく耳にします。

これは子どもでも同じことです。本人がその習い事に興味を持ち続けているか、よく観察し、全く興味がなくなっている場合は辞める判断も必要です。

また、辞めてみて初めて「本当は好きだった!」と自覚でき、その後やる気スイッチが入るケースもあり得ます。

 

どのお子さんにも共通しているのは、親に喜んでほしいという想いを強く持っているということです。本当は嫌でも親が習って欲しそうだからと続けている子は、実はかなり多くいるように感じます。

繰り返しになりますが、もっとも大切なことは、本人が興味を持って「習い続けたい!」「もっと上手くなりたい!」と感じ続けているかどうかです。これを定期的に観察し、時には本人に確認しながら、わが子の成長を見守っていってほしいものです。

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