クラゲに刺されたときの応急処置は?やってはいけない行動と治療期間

クラゲ 刺された
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yoshie_hashizume

監修者

GINZA Zen 禅クリニック

院長:コッツフォード良枝 先生

2007年 山梨大学医学部卒業
国際医療センター国府台病院で初期研修の後、日本医科大学麻酔科学講座に入局
2011年より皮膚科、美容皮膚科に転科し現在はGINZA Zen 禅クリニック院長に至る。

毎年、夏場の海水浴ではクラゲに刺される人が続出します。

自分や同伴者が刺されたときのためにも、対処法を知っておきましょう。

この記事ではクラゲに刺されたときの応急処置とやってはいけない行動、治療期間について解説します。

クラゲに刺されるとどうなる?

足

クラゲに刺されると直後にヒリヒリとした痛みを感じ、その後徐々に次のような症状が表れます。

  • しびれ
  • かゆみ
  • 腫れ
  • 赤み
  • 筋肉痛

1.猛毒クラゲはさらに重症

危険

中でも次の4種類のクラゲは猛毒を持つため、刺されたときに激痛が走りショック状態を起こすことがあります。

  • アンドンクラゲ
  • カギノテクラゲ
  • カツオノエボシ
  • ハブクラゲ

これらのクラゲに刺されたときは倦怠感・頭痛・吐き気などを伴います。

重症化すると稀に意識障害や呼吸困難を引き起こし、死に至ることもあるため非常に危険です。

猛毒とはいえないクラゲでも、アナフィラキシーショックを起こすこともあるため、種類が同じクラゲに二度目以降の接触は要注意です。

クラゲに刺されたときの対処法

1. 応急処置

応急処置

クラゲに刺されたら、まずは落ち着いて陸まで移動しましょう。

クラゲは「刺胞(しほう)」を持っており、物理的・科学的な刺激が加わったときに、ここから針が出て毒が放出されます。

そのため刺胞から毒を放出させないよう、軍手やピンセットなどを使って慎重に患部から針を取り除きましょう。

とはいえ、現場に針を取るための器具が必ずあるわけではないので、そういうときは海水で患部をやさしく洗い流します。

ちなみにライフセーバーは手当の道具を持っており、クラゲの種類に応じた処置方法も知っているので、近くにいれば相談してみましょう。

市販薬の使用はOK?

虫刺され用の市販薬では、クラゲに使えるものもあります。

軽傷であれば応急処置として使用してもOKですが、その後きちんと病院を受診して適切な薬を処方してもらいましょう。

2. やってはいけないこと

禁止

クラゲに刺された際は、次の行動はしてはいけません。

素手で針を取る

素手で患部に触れると、その手に針が刺さる可能性があります。

刺された部分は素手で触らないよう注意しましょう。

砂で針を払い落とす

砂で針を落とそうとする方もいますが、砂で払い落とすことはできません。

むしろ毒を肌にすりこむことになり逆効果です。

真水で洗う

真水で患部を洗うのも逆効果です。

浸透圧で毒素が体内に回る可能性があるため、洗い流すときは海水、または食塩水にしましょう。

尿をかける

アンモニアの中和する効果を期待して患部に尿をかける方もいます。しかし高濃度でなければ意味がなく、尿に含まれるアンモニアは微量であるため、こちらも効果はありません。

むしろ尿の成分は真水に近いため、上に同じく毒素が体内に回る可能性があり危険です。

酢で洗う

患部をお酢で洗うという方法は、アンドンクラゲ、ハブクラゲという種類のクラゲには有効とされていますが、種別によっては症状を悪化させることがあります。

刺されたクラゲの種類が特定できないようであれば、酢で洗う方法は控えた方が良いでしょう

クラゲに刺されたときの治療について

1. 病院へは行くべき?

疑問

次のような状態であれば、病院を受診しましょう。

  • 刺された範囲が広い
  • 痛みが強い
  • 水ぶくれがある
  • 皮膚がただれている

可能であれば刺された海岸と同じ地域の病院を選ぶと、近隣で出没しているクラゲの情報を持っていることもありおすすめです。

何科で治療を受ける?

皮膚科か、緊急の場合は救急科で治療を行います。

毒性の強いクラゲの場合は救急車を

救急車

猛毒を持つクラゲに刺された場合、症状が急速に深刻化しやすく救急搬送が必要となることもあります。

気分が悪い・ぐったりしている・咳が出る場合や、患部が広範囲にわたるような場合は救急車を呼びましょう。

2. 治療方法

問診

まずは問診で刺されたときの状況と、自身でどのような処置を行ったか聞かれます。検査などはありません。

針を取り除く

皮膚に針が残っている場合は食塩水で洗い流し、ピンセットなどを使用して除去します。

刺されたクラゲの種類が特定できる場合は、酢を使うこともあります。

痛みを和らげる

刺されてからあまり時間が経っていない場合は、患部を温水につけて痛みを和らげることもあります。

逆に時間が経過していると炎症や腫れが生じている場合が多いので、患部を冷やして鎮静化させます。

薬の処方

炎症がある場合はステロイド入りの塗り薬や、非ステロイドの抗炎症剤・鎮痛剤、アレルギー症状を抑える飲み薬などが処方されます。

重症度によってはステロイド入りの飲み薬を処方されたり、注射薬を併せて使用することもあります。

3. 治るまでにかかる期間

カレンダー

症状が軽ければ日以内に収まります。

水ぶくれやただれがある場合は2~3週間ほどかかると考えて良いでしょう。炎症があった部位を触ってしまった場合や、悪化させてしまった場合はしばらく痕(あと)が残ることがあります。どのくらい痕が残るかは個人差があります。

4. 治療中の注意点

シャワー

患部が腫れていたり熱を持っていたりする場合、入浴は避けてシャワーで済ませましょう。

また患部に触れるもの(タオルなど)は、家族と共用せず清潔なものを使います。

まとめ

毎年夏場になるとクラゲに刺される人が後を絶ちませんが、特に台風の後は普段よりクラゲの出没率が高いので注意が必要です。

種類によっては死がいでも強い毒を持っていることがあるため、海岸でクラゲを見つけたら近寄らないようにしてください。

万が一刺されたときのために軍手やピンセットを持参する方法も有効です。

クラゲの多いシーズンはしっかりと対策を立てて、安全に海水浴を楽しみましょう。

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