薬の服用や脳症が原因!?子どものインフルエンザは異常行動に注意

インフルエンザ_異常行動
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2006年 北里大学大学院卒
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任
2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業

早期発見、早期治療を心がけ、健康で心豊かな人生を歩んでいただくことを願っており、内科・消化器内科を中心に幅広い情報の発信に努める。

今年に入り、都内の駅ホームから女性会社員が転落するというニュースがありましたが、後の調べでこの女性はインフルエンザによる脳症で異常行動を起こしていたのではないかと疑われているようです。

インフルエンザによる異常行動は例年問題視されていますが、その要因や異常行動を起こさないための注意点について医療法人 小田原博信会の理事長であり、久野銀座クリニックの院長 ・岡村信良先生にお聞きしました。

目次

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インフルエンザによる異常行動とは?

インフルエンザによる異常行動とは、具体的にどのような行為なのでしょうか? 岡村先生にお聞きしました。

「インフルエンザによる異常行動は10代までの方で報告されていますが、具体的には『窓から飛び降りる』『室内で暴れる』という行為が報告されています」

異常行動を起こしやすい時間帯については、「多くは、睡眠中や起きた直後に起こると報告があります」と話します。

異常行動を起こしやすい年齢は?

大人と子どもでは、圧倒的に子どもが異常行動を起こす可能性が高いようですが、インフルエンザで異常行動を起こしやすい年齢や性別はあるのでしょうか?

また、インフルエンザにかかってから、どれくらいで異常行動が起こるのかについて、岡村先生はこう答えています。

「重度の異常行動は、小学生以上で未成年者の男性に多く報告されています。また、発熱から2日以内に症状が現れやすいと報告があります。

異常行動で特に怖いのは転落事故です。薬の種類や服用に関わらず、発熱してから2日間は、お子さんから目を離さずに付き添ってください。

特に転落防止のために『窓や玄関などをしっかり施錠する』『窓に格子のある部屋(ある場合には)で休ませる』『できる限り1階で寝かせる』などが重要です」

異常行動を起こす主な2つの要因

ここでは、異常行動を引き起こすと考えられる主な2つの要因について岡村先生が解説してくれています。

インフルエンザ脳症

「インフルエンザ脳症は、インフルエンザの発症後に高熱、異常行動、幻覚を見るなどの症状を引き起こします。さらに痙攣や昏睡、意識低下などにより死亡することもある怖い病気です。

発症する詳しい原因はわかっておらず、主に5歳以下の乳幼児が発症するとされています。インフルエンザウイルスによって脳神経が侵される『髄膜炎(ずいまくえん)』などを起こす可能性があります」(岡村先生)

岡村先生いわく、「インフルエンザ脳症とインフルエンザ罹患中の異常行動とは別」だそうで、インフルエンザ脳症はインフルエンザの合併症です。

ここで述べたように、脳症によって異常行動を引き起こす可能性はありますが、脳症にかかっていなくても起きることがあります。

抗インフルエンザ薬の服用

抗インフルエンザ薬にはいくつか種類がありますが、その中で異常行動を起こす可能性がある薬について岡村先生にお聞きしました。

タミフルのほかに、リレンザ服用後の異常行動は報告されています。しかし、薬を服用しなくても同様の症状が出ることもあります。お子さんがインフルエンザで休んでいるときはよく症状を観察することが大切です」

しかし、こちらに関しても、「インフルエンザによる異常行動は、抗インフルエンザ薬の投与との因果関係がなくても発症する可能性があります」と岡村先生は述べています。

 

このように、インフルエンザによってなぜ異常行動を引き起こすのかについては、まだはっきりと解明されていないようです。

しかし、予期せぬ異常行動を防ぐためには、インフルエンザにかからないように予防しておくことが何より大切です。

流行シーズンには、手洗い・うがい・マスクの着用を心がけ、予防接種は家族全員で受けることをおすすめします。

 

取材協力:医療法人 小田原博信会 理事長 久野銀座クリニック院長・岡村信良先生

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