乳児湿疹はいつまで?アトピーとの違い。母乳やママの食事との関係は?

乳児湿疹 いつまで
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武井智昭先生

監修者

なごみクリニック

院長:武井智昭 先生

平成14年に慶應義塾大学医学部卒業

赤ちゃんの肌はきめ細かく、ツルツル、すべすべでつい触りたくなりませんか?

しかし、赤ちゃんの肌はトラブルを抱えやすく、色んな原因で乳児湿疹が現れて、なかなか治らずに悩むママも少なくありません。

この記事では、乳児湿疹はいつからいつまで続くのか、乳児湿疹とアトピーの違いや、母乳やミルクとの関係を解説しながら、乳児湿疹の治療と自宅でできる簡単なケアをご紹介します。

乳児湿疹はいつまで続く?

1.乳児湿疹とは?

赤ちゃん

乳児湿疹とは、母乳やミルクを飲んでいる赤ちゃんに現れる湿疹などの肌トラブルの総称をいいます。個人差はありますが、生後2週間から始まり、生後半年頃には治まります。

特に生後6か月頃までの赤ちゃんの湿疹は、原因が分かりにくく、乳児湿疹といっても、赤いプツプツとしたものからジュクジュクとしたもの、あるいは乾燥でカサカサしすぎるあまり、赤みが出てしまっている状態など、さまざまです。

2.赤ちゃんの肌に湿疹ができる理由

乾燥しやすく水分を保つ機能が弱い

赤ちゃんの肌はツルツル、すべすべ、ふわふわとして、水分もたっぷりあるイメージですが、実は乾燥しやすく、大人と比べても皮膚が薄いため、水分を保つ機能が弱いのです。

新陳代謝が活発で皮脂が毛穴に詰まりやすい

また、赤ちゃんは新陳代謝が活発なので、皮脂が毛穴に詰まりやすいといえます。というのも、実は毛穴の数は生まれた時からある一定量が決まっていて、成長とともに毛穴の数が増えるわけではありません。つまり、小さい赤ちゃんの毛穴は大人と比べて密集しているのです。

3.乳児湿疹とアトピー性皮膚炎は違う

加えて、生まれて3か月ほどの赤ちゃんは、お母さんの女性ホルモンの影響が残り、皮脂がたくさん分泌されています。

成長するにつれて表面積が増えて、毛穴の密集率が低くなっていくことで乳児湿疹は解消されていきますが、それまでは乳児湿疹を引き起こしやすい環境になります。

皮膚トラブルというと、アトピー性皮膚炎が代表的ですが、乳児湿疹だからアトピー性皮膚炎になるわけではありません。

そもそもアトピー性皮膚炎の診断はすぐにわかるものではなく、2か月以上の一定の期間、顔のみならず首や肘、体などに広がる皮膚の状態を観察しながら診断していきます。

乳児湿疹 アトピー

乳児湿疹は顔を中心に湿疹が出るのに対し、アトピー性皮膚炎は全身に症状が出る場合が多く、ほこりやダニなどのアレルギーの原因となるアレルゲンや寒暖差などにより炎症が起きます。

そのため乳児湿疹とアトピー性皮膚炎は別物です。乳児湿疹がひどくても、アトピーになるかどうかは、1~2歳まで経過を見ないとわかりません。乳児湿疹がアトピーであることもあれば、別の理由のこともあります。

乳児湿疹と母乳・ミルクの関係

1.ママの食事が乳児湿疹に影響する可能性について

影響する可能性は低い

赤ちゃん母乳

赤ちゃんの栄養の中心は主に母乳やミルクですが、わが子が乳児湿疹になると、それらが原因で乳児湿疹になってしまったのでは?と考えるママも多くいます。

特に、母乳で育てているママは、和食中心でヘルシーな食事でないといけない、生クリームがたっぷりのった脂肪分の多いケーキなどが母乳に影響して赤ちゃんの肌トラブルに繋がってしまうと考え、食事に対して神経質になってしまうママも少なくありません。

しかし、ママが食べたものが直接、乳児湿疹に影響する可能性は低いといえます。

乳児湿疹は、乾燥や皮脂の分泌が盛んで、毛穴が詰まることが原因です。

それはミルクに関しても同じことがいえます。

バランスの良い食事をとることは必要

バランスの良い食事

一方で、母乳は血液で作られているため、血液を造る食材に含まれる栄養素をしっかりとることが大切です。食事バランスが整った和食の基本である一汁三菜をとることは、赤ちゃんの健康な発育のためにも大切になります。

良質なたんぱく質により体を作り、青菜を中心としたビタミンによって血が作られ、炭水化物により産後の体力を回復し、ミネラルが体の調子を整えてくれます。

2.ケーキや甘いものを食べてもいい?

たまにはケーキや甘いものを楽しんでも○ただし乳腺炎には注意

ショートケーキ

母乳のために、ケーキや甘いもの、揚げ物などを我慢してストレスを感じるのであれば、ストレスをためずに食事を楽しみしっかり栄養をとり、たまにはケーキや甘いものを摂っても赤ちゃんの発育には問題はありません。

しかし、脂肪分を摂ることで、母乳が詰まると乳腺炎になりやすくなるなど別のトラブルも出てしまうので注意しましょう。

乳児湿疹の治療

1、何科にかかる?

皮膚科でも小児科でもどちらでも良いですが、赤ちゃんは予防接種なども頻繁にあり、その管理もあるためまずは小児科を受診されることをおすすめします。皮膚科での診察が必要な場合、紹介をしてもらえます。

2.乳児湿疹の治療

乳児湿疹の治療は、外用薬が処方されます。

皮脂の分泌が盛んなため、外用薬とともに赤ちゃんの肌を清潔にして保湿することが大切です。

症状がひどい場合、ステロイドの薬を処方されます。

3.赤ちゃんにステロイド…大丈夫?

ステロイド

赤ちゃんにステロイドを使っても大丈夫なのか?と心配になるママも多いですが、ステロイドにもランクがあり、医師は適切な強さのランクを処方します。決められた通りに使用すれば問題はありません。

およそ4~5日程度で症状は改善されるため、改善されたら使用を中止します。長期使用をすることはあまりありません。長期間、強いステロイド軟膏をつけ続けると、皮膚が薄くなるなどの症状があらわれますが、短期間の弱いステロイド剤ではこのようなことは起こりにくいといえます。まずは乳児湿疹の治療を優先させましょう。

もし、ステロイドの薬の処方で症状が改善されない場合や、逆にひどくなった場合は、他の原因が考えられるので医師に相談しましょう。

4.おうちでできる乳児湿疹のケア

乳児湿疹はほとんどの赤ちゃんに現れる症状ですが、ひどくなる前にある程度自宅でケアができます。

乳児湿疹は乾燥や皮膚の分泌が盛んなことが原因ですので、この原因に対するケアを行っていきます。

皮膚を清潔に保つ

石けん

石けんをしっかり泡立てて、優しく刺激を与えないように洗い流します。

湿疹を頻繁に触ったり、強くこすると刺激になり悪化するので、優しくすることがポイントです。

保湿をする

赤ちゃん 保湿

ローションタイプの保湿剤で水分を肌に含ませ、水分が蒸発しないようにオイルやバームで蓋をしてあげることが大切です。

保湿剤をつけるときも、優しくこすらず肌に刺激を与えないように注意します。

まとめ

赤ちゃんの肌トラブルは、見ていてとてもかわいそうで少しでも早く治してあげたいですね。ほとんどの赤ちゃんが乳児湿疹でトラブルを抱えますが、大人になって乳児湿疹が顔に残ることはあまりありません。

乳児湿疹の原因を知り、早めにケアをしてあげることでひどくなるのを防げるので、赤ちゃんのすべすべ、ふわふわな肌を保つために日ごろのケアを頑張りましょう。

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