子どもの目標達成に向けて親ができるサポートは?

目標_達成
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監修者

河野真杞 さん

統計心理分析カウンセラー/Jr.アスリート分析アドバイザー
青山学院女子短期大学英語学科卒業。統計心理分析(i-color)カウンセラー資格取得。

子ども達の個々の特性・やる気・自己肯定感を伸ばすことを目的に、保護者とスポーツ指導者を対象に、個別アドバイスやセミナー・チーム講座などを開催中。専属アドバイザーとして、某大学団体スポーツチームの優勝、某高校サッカーチームの優勝に貢献。
家庭では、全く価値観タイプの違う2人の娘の母として、それぞれの特性を伸ばす子育てを実践中。中学受験では、それぞれの適性を伸ばせる学校を本人と相談のもと受験させ、本人の意志で選択した学校に入学させた経験を持つ。

著書:『子どものやる気を引きだす親うばう親』(キノブックス刊)

一年の始まりに、お子さんと今年の目標を立てた親御さんもいるかもしれません。しかし、月日と共に「あれ?今年はどんな目標を立てたっけ?」と忘れているケースもあるでしょう。

では、お子さんが目標を達成するために親御さんはどんなサポートをしてあげるのがよいのでしょうか。

目標達成のために必要な3つのポイント

私は「Jr.アスリート分析アドバイザー」として、スポーツ選手のモチベーションを高めて最高の状態で試合に挑み結果を出すためのサポートをしています。チーム全体をサポートする際も、選手一人ひとりに「目標達成シート」や「ビジョンマップ(未来地図)」を作成させるケースが多くあります。

目標を決める前にいつも伝えているのは、下記の3つです。目標を実現するためのポイントになります。

①できるだけ具体的な内容で目標を言語化すること

②常に目にすること

③日々口にすること

心理学的観点で見ても、人は目標をより具体的に設定すると、それに近づく行動を自然と取るようになるため、目標設定しない時より格段に実現しやすいといわれています。

さらに可視化し、自分の言葉で人に伝え続けると、その効果は一層上がっていきます。

3つのポイントを全ておさえている『ビジョンマップ』は個々の目標達成に効果が高いと感じています。

未来を描く『ビジョンマップ』を作るポイント

ビジョンマップとは、自分の未来をイメージしながら多数の写真をコラージュして作る「未来地図」です。

未来の自分=どんな自分になっていたいか、を写真で可視化することで脳に強く意識付けさせるのです。そして目につくところに貼って毎日見ることで、その未来が必ず実現するかのように思えるようになり、不安や緊張が和らぎ、自信を持って本番に実力を発揮しやすくなるのです。

私がスポーツチームで実施する際は、ビジョンマップに具体的な目標を言葉でも書き加えさせています。その方が目標意識が一層高まり結果に出やすいからです。

そして言葉を書く時は、「〇〇したい!(願望)」ではなく「〇〇できました!」と完了形で書くこと。人は「出来たらいいなぁ」と思うより「もう出来てしまった!」と脳に思い込ませた方が、脳が活発に活動する事が心理学的実験でも証明されています。

目標設定後のサポート方法

お子さんが立てた目標を達成できるように、親御さんはどんなサポートをすればよいでしょうか。そのサポート法は一律ではなく、お子さんの価値観によって変わってきます。

そこで、私が個別アドバイスする際に活用している「統計心理分析データ(人の価値観や素質を詳細に分類したデータ)」を参考に、お子さんのタイプに適したサポート法をご紹介します。

何事も自分で決めて行動したいお子さん

何かに集中している時は黙々と作業を進め、完成した時に「できた!見て!」と持ってくるお子さんはこのタイプでしょう。彼らは自分で決めたことに対し、親御さんから口出しされるのを嫌がる傾向にあります。彼らが望んでいるのは「自分1人の力で目標を実現すること」。この一点に尽きます。

このタイプのお子さんをサポートする際は、目標を達成するための3つのポイント(上記参照)をしっかり教えてあげるのが最適な行動です。

そして明確な目標を立てビジョンマップを作成した際は、学校に行く前に「あなたの今年の目標は?」と聞いて即答させる習慣をつけるのも一策です。答えられなかった時は、ビジョンマップを見ながら読み上げさせましょう。「はい、今日も目標に向けて頑張って!いってらっしゃい!」と送り出してあげると、お子さんはモチベーションを高く持って一日を過ごせるでしょう。

NG行動は、子どものやり方を否定し「もっとこうした方が良い」と親の考えを強要することです。基本は本人の考えた通りに行動させ、良い結果が出たタイミングで、その結果とそこまで1人で頑張ってきた事実を認める声かけをしてあげてください。

家族や友人と一緒に頑張りたいお子さん

「ここはどうすればいいと思う?」と頻繁に親御さんのアドバイスを求めてくるお子さんはこのタイプです。彼らの目標達成をサポートする一番のおすすめは、親御さんも一緒に目標決めをすることです。

そして、お互いの目標シートやビジョンマップを見ながら、目標に近づいているか進捗を報告し合う時間を作るとよいでしょう。うまく進んでいない時は相談に乗り、改善方法を一緒に考えてあげてください。

また、時には「お母さんはどうしたらもっと上手く進められるかな?」と親の目標達成のためにアイデアを出させるなど、お互いで助け合いながら楽しく進めていくのがポイントです。

年齢的に親と関わる事に抵抗があるお子さんの場合は、親友と一緒にアドバイスし合うようにすすめれば、同じ効果が得られてよいでしょう。

このタイプのお子さんへのNG行動は「1人でやりなさい」と放置したり、本人の頑張っている姿に目を向けないことです。結果よりも「最近頑張っているね!」と努力している姿に目を向け褒めてあげると、モチベーションが継続しやすいでしょう。

何事も簡単にできると見せたいお子さん

人前では努力している姿や弱みは見せず、何事もサラッとできる人に見せたいお子さんはこのタイプです。一見努力していないように見えるため、親御さんですら陰ながらの努力に気づいていないケースも見受けられます。

彼らは合理的な思考なので「こうやればパパッとできちゃうよ」というアドバイスには耳を傾けてくれるでしょう。

その場合、「あなたの大好きなプロ選手の〇〇さんも目標を公言して夢を実現したんだって!凄いよねー!」「ビジョンマップを作るだけで夢に近づけるなら、作らない手はないよね!」といったように、本人が尊敬する著名人もやっていると伝え、これが大きな夢の達成に必要な合理的な行動だと気づかせると、やる意味を感じて実行してくれる子が多いです。

何事もやる気になった時に一気に進めたいと考える彼らへのNG行動は、毎日の進捗状況をチェックしコンスタントに行動できていない点にダメ出しをすることです。本人のやる気スイッチが入るまで見守る事も大切なサポートのひとつです。

 

SNSが流行し、周りの人の行動が必要以上に気になってしまうような時代です。

しかし、自分の人生を生きるには、他人と比較ばかりせず、自分が心からやりたいことをみつけて自分なりの目標に向かって成長していくことが大切ではないでしょうか。

それを子どもたちに理解させるためにも、自分の将来の夢やなりたい姿を考える時間をつくり、明確な目標に向かって意欲的に行動できるように促すのが、親ができる一番のサポートではないでしょうか。

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