【図解Q&A】四十肩・五十肩、肩こりの違い知ってる?原因やチェック方法など医師に聞いた

健康ぴた_図解Q&A_四十肩・五十肩イラスト
  • LINEで送る
  • すごく役に立った
  • 役に立った
  • 普通に役に立った
  • あんまり役に立たなかった
  • ぜんぜん役に立たなかった
健康ぴた_久我山整形外科ペインクリニック_佐々木政幸先生

監修者

久我山整形外科ペインクリニック

院長:佐々木政幸 先生

整形外科医(整形外科全般。勤務医時代は脊椎)

1995年 昭和大学卒業(形成外科)

1996年 慶應義塾大学(整形外科) ※以後、関連病院にて脊椎専門にて勤務医

2010年 久我山整形外科ペインクリニック 開院

「痛みをとる!」という目的を追求するために、「NPO法人 腰痛膝痛チーム医療研究所」を友人と立ち上げ、柔道整復や鍼灸、各企業とも定期的に研究会を主催している。

こんにちは、健康ぴた編集部です。

 

カラダや健康にまつわることで、普段なにげなく疑問に思っても、すぐにまた忘れてしまうことってありますよね。

そんな健康ぴた世代のママが抱える素朴な疑問やお悩みを、わかりやすい図解イラストと専門医とのQ&Aで紐解きます。

今回は「四十肩・五十肩」に関する疑問を「久我山整形外科ペインクリニック」の佐々木政幸先生にお聞きしました。

 

目次

目次を開く

四十肩・五十肩はどんな疾患?正式な病名は?

健康ぴた_図解Q&A_四十肩・五十肩イラスト

 

「四十肩・五十肩」というと、その名前はよく耳にするものの、症状や原因、治療、予防など、実際になってみないと詳しくは知らないという人が多いはず。

そこで、佐々木先生に「四十肩・五十肩」にまつわる、さまざまな疑問をぶつけてみました。

 

Q.「四十肩・五十肩」はどんな疾患?それぞれ違うもの?

A. 四十肩・五十肩は特に原因もなく、突然、肩の痛みが起こり、それに伴い関節の動きも悪くなったり、夜間に痛みが出る疾患のことをいいます。呼び方が違うだけで、四十肩と五十肩は同じものです。

 

Q. なぜ「四十肩・五十肩」と呼ぶの? 正式な病名は?

A. 年齢が40代、50代の人に多く出やすいので、四十肩もしくは五十肩と呼ばれています。正式には「肩関節周囲炎」といいます。

 

原因やメカニズム、肩こりとの違いは?

Q. 四十肩・五十肩になる原因は?

A. 原因ははっきりとわかっていません。肩の外傷や使いすぎ、または使わなさすぎ・・など、さまざまな報告はありますが、統一された見解は出ていません。

 

Q. 四十肩・五十肩のメカニズムは?

A. 肩関節を構成する組織、腱板という筋肉や腱に変性(小さな傷)が起こり、腱板や関節の動きをよくする関節包や滑液包という袋に炎症を起こすことにより、痛みや動きが悪いといった症状が出現するといわれています。

 

Q. 肩こりや通常の関節痛と何が違う?

A. 多くの場合、肩こりは頭を支えている筋肉からくる痛みです。痛みの場所が、四十肩・五十肩のように肩関節から上腕にかけてではなく、首周囲となります。また肩の動きに制限は出ず、肩の痛みも基本的には出ません。

肩の関節痛、たとえば、リウマチや変形による痛みも四十肩・五十肩に近い症状となります。ただ、四十肩・五十肩の場合は、ひねりの動作や特に真横に上げると痛いといった、ある程度、特徴的な症状が出ます。変形やリウマチの場合、どのような動作でも痛い、肩がまったく動かないなどの症状になることが多いです。

 

なりやすい年齢やタイプは?

Q. 年齢が40代~50代以外では発症しない?

A. 40代~50代ぐらいの方がなりやすいというだけで、基本的には20代でも80代の方でも発症する可能性はあります。症状が突然出現するだけで、誰しもが予備軍といえます。

 

Q. 四十肩・五十肩になりやすいタイプの人は?

A. タイプも決まりはなく、誰でもなる可能性があります。ただし、糖尿病の人に多いという報告はあります。

 

四十肩・五十肩かどうか自分でチェックするには?

健康ぴた_四十肩五十肩チェックリスト

※佐々木先生の話を元に作成。複数の項目に当てはまる場合は、医療機関の受診をおすすめします。

 

Q. どんな症状だと四十肩・五十肩の可能性がある?

A. 典型的な症状である、「夜間痛くて目が覚めてしまう」「寝返りができない」「背中に手を回すと痛い」「着衣の動作が痛い」「手が上がらない」などの症状が出現し、肩というより上腕にかけての痛みである、また基本的には動かさなければ痛くない、こういった症状であれば四十肩・五十肩の可能性が高いと思われます。

 

何科に行けばいい?治療方法は?

Q. 四十肩・五十肩の受診は何科?

A. 整形外科を受診してください。

 

Q. 四十肩・五十肩にはどんな治療方法がある?

A. 症状経過に応じて、湿布鎮痛剤注射(ヒアルロン酸やステロイド)、理学療法士による運動療法温熱療法等のリハビリなどを組み合わせて治療していきます。関節鏡による手術をすることも稀にあります。

 

生活への影響や日常のケアは?

Q. 日常生活にどんな支障がある?

A. 症状が重いと肩が動かせないため、特に利き腕だと生活面で厳しい場合もあります。

  • 夜間に痛みで眠れない
  • 横になれずソファーで寝る
  • 洋服の着衣(背中に手を回す動作が一番できなくなるので、特に女性はブラジャーが着けられない)
  • 掃除や洗濯物を干せない(手が上に上がらない)

などのように、日常生活にさまざまな支障が出ます。

 

Q. 予防や治療に役立つ手軽なストレッチは?

A. 基本的には、肩関節まわりを温かくしてください。痛いから動かせない、動かさないと固まってしまう・・といった悪循環、さらには肩こりも併発することもあります。ゆっくりと肩を動かすストレッチ、特にお風呂に入ったときなどに行うことをおすすめします。ただ、あまり無理せずにできる範囲で行なってください。

 

四十肩・五十肩は治る?他の疾患の可能性は?

Q. 四十肩・五十肩は治る?治る場合どのぐらいの期間が必要?

A. 治ります。ただし、程度によりますが、治るまでに半年〜1、2年かかることも多々あります。また、注射や投薬などの治療をしても半年~1年かかることもしばしばあります。

 

Q. 四十肩・五十肩以外の疾患の可能性は?

A. 四十肩・五十肩とほぼ同じ症状ですが「石灰沈着性腱炎」や「腱板断裂」、ごく稀ですが「骨腫瘍」や「病的骨折」などの可能性もありますので、肩が痛みで動かせない症状がある方は、まずは整形外科を受診して検査をされた方がよいと思います。

 

まとめ

四十肩・五十肩、肩こりの違いについて意外と知らない人も多いかもしれませんが、ある日突然「肩が痛くて上がらない・・・!?」なんてこともありえます。

そうなる前に、そもそもどのような疾患なのか、また予防やセルフケアなど含めて、心構えや備えをしておくとよさそうです。

そのうえで、もし肩に痛みが走り「四十肩・五十肩かな・・・?」と感じたら、整形外科を受診してみてください。

 

イラスト/小林まぐろ

 

この記事は役にたちましたか?

  • すごく
  • いいね
  • ふつう
  • あまり
  • ぜんぜん
不正確な情報を報告

不正確な情報を報告

メールアドレス:任意
※メールアドレスをご入力いただいた方には、改善結果をご報告致します。
コメント(オプション):