扁平足になる3つの原因とは?自分でできる治し方や病院の受診について

扁平足
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長谷川佳子

監修者

小田原銀座クリニック

長谷川佳子 先生

北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科
を経て横浜栄共済病院 形成外科
平成26年よりKO CLINICに勤務
平成29年2月より小田原銀座クリニックに勤務

足の裏に「土踏まず」がない状態を『扁平足』(へんぺいそく)といいます。

「土踏まず」とは、足の裏にあるアーチ形のところです。ばねのように働き、体の衝撃をやわらげたり、姿勢を保持したりする役目があります。そのため、「土踏まず」ないと足が疲れやすくなります。

この記事では、『扁平足』の原因や治しかた、子どもの扁平足について解説します。

扁平足ってなに?症状や原因について

1.扁平足とは?

扁平足ってなに?

扁平足とは、足裏が平べったく、『土踏まず』といわれるアーチがない状態のことです。

土踏まずは、歩くときにばねのように働き、足の動きをなめらかにしています。

しかし、土踏まずを使いすぎたり、体重に耐えられなかったりすると、足を支えている靭帯が伸びて『扁平足』になってしまいます。

2. 「外反扁平足(がいはんへんぺいそく)」とは?

外反扁平足とは、立っているときに両方のかかとが「ハ」の字になり、『踵骨(しょうこつ)』というかかとの骨が、内側へ倒れている状態をいいます。

症状が悪化すると、足の内側だけを地面につけている状態になり、足の外側が浮いてきてしまうこともあります。

3.扁平足の原因

扁平足の原因は、以下の3つにわけられます。

先天性の原因

生まれつき、足の骨の配列に異常があると扁平足になります。骨の異常によって、土踏まずのアーチ構造をつくることができなくなるためです。

普段の行動が原因

子ども 扁平足

扁平足の原因の90%が「静力学性扁平足」とよばれるもです。

静力学性とは、定期的な普段の行動によるものです。その理由として、以下の状態が考えられます。

・長時間の立ち作業による負担

・スポーツなどによる使いすぎ

・肥満による過度に体重がかかっている

・お子さんや寝たきりの方にも多い傾向

成長過程の小さなお子さんや、長く寝たきりになっている方なども、筋力や靭帯が弱り、偏平足になります。

疲労が蓄積されて起こる場合は、痛みが出やすくなります。

かかとの骨の骨折が原因

かかとの骨の骨折によりおこるものです。骨折した際には痛みがあるため、かかとには体重をかけることができません。

そうすると、土踏まずやほかの部位に体重がかかり、靭帯が伸びて扁平足になることがあります。

骨が元どおりになれば、重度の扁平足でなければ治る可能性は高いでしょう。

4.扁平足が身体にもたらす悪影響

足の裏 疲れ

扁平足では、足の変形以外に、転びやすい、足が痛い、歩き方がおかしいなど、さまざまな症状があります。これらの症状がある場合は、早めに整形外科を受診しましょう。

足全体に痛みや疲れを感じやすくなる

「土踏まず」がないと、自分の体重をうまく支えられません。そのため、長時間立ったり、歩いたりすると、足の裏やふくらはぎ、太ももなどに痛みや疲れを感じます。

腰痛を引き起こしていることも!

扁平足によって姿勢が悪くなることで、腰痛を引き起こしていることもあります。

バランスの悪い姿勢は、腰の筋肉や靭帯、関節などに大きな負担をかけます。すると、筋肉が傷ついて炎症を起こしたり、柔軟性を失って動きが悪くなります。

また、疲労もたまりやすく、腰を保護するはたらきが弱まるなどして腰痛が生じやすくなるでしょう。

無症状でも放置すると…さらなる悪化も

「無症候性扁平足」の場合、扁平足であっても無症状のため、放置されてしまうことがあります。

さらに悪化することもあるため、扁平足に気づいたら、早めに病院を受診しましょう。

偏平足の治し方とは

1.赤ちゃん~子どもの扁平足について

赤ちゃん 扁平足

赤ちゃんの扁平足は、問題ない

赤ちゃんはみんな扁平足です。幼児期に筋力が発達して、自然に「土踏まず」ができていきます。

3~4歳ごろに「土踏まず」が形成されてくれば、とくに問題はありません。

4歳以降に扁平足が治らない場合

体重をかけていなくても「土踏まず」がない硬い扁平足は、早めに整形外科を受診しましょう。

『先天性垂直距骨(すいちょくきょこつ)』や『足根骨癒合症(そくこんこつゆごうしょう)』などの先天性の病気の場合は、精密検査や手術をおこないます。

2.大人の扁平足の治し方

アキレス腱 ストレッチ

成人の場合は、正しい姿勢でなるべくよく歩く生活をすることが大切です。

足の指を鍛えて足裏の筋肉を強化!

足の指でタオルを引き寄せる、足の指で物をつかむなど、足の指を鍛えるとよいでしょう。

足裏の筋肉が落ちてくると扁平足になりやすいので、足の指を鍛えることで足裏全体を鍛えます。

アキレス腱を伸ばすのもおすすめ

アキレス腱が硬くなり、伸縮性がなくなると、扁平足を助長させます。

日ごろから、アキレス腱を伸ばして柔らかくしておきましょう。

3.整形外科で受ける扁平足の治療

靴 中敷き

靴から「土踏まず」をサポート

足底挿板(そくていそうばん)と呼ばれる、「土踏まず」をサポートする中敷きのようなものを靴の中に入れたり、治療靴を使ったりします。

筋肉や靭帯を鍛える運動

以下のような、足裏の筋肉と靭帯を鍛える運動をおこないます。

・ゴルフボールくらいのボールを用意し、足の裏を乗せて転がす。

・タオルを地面に置き、それを足の指や裏を使って掴む。

特殊な扁平足の場合は手術も

骨格の異常や変形が見られる場合や、じゅうぶんな筋力が得られない場合は、腱や靭帯を移行する手術やアキレス腱を延長する手術をおこないます。

前足が外向きの場合は関節を固定する手術、外反扁平足の場合は骨切り手術になります。

※手術は、得られる効果と合併症のリスクをよく理解しておきましょう。

〈外反扁平足に対する骨切り手術の場合〉

内側の縫い合わせ部分に固まりと痛みが出ることがあります。これは、動かしていると徐々に取れていくでしょう。

〈骨移植の手術の場合〉

外側の関節部が固定されず、痛みをともなって、扁平足変形が再発することもあります。

まとめ

扁平足は、全身に影響を及ぼす

足の裏は、体を支えるとても重要な部分です。扁平足は、体を支えるバランスが崩れることで、足や腰に痛みが出るようになり、腰痛や肩こりなど全身に影響を与えます。

足の裏の筋肉や靭帯を鍛え、症状の改善を

ほとんどの場合、手術の必要はないでしょう。ストレッチや、足の裏の筋肉と靭帯を鍛える運動を根気強く続けることで、症状を改善することができます。

気になる症状があれば、整形外科で相談!

普段から足にあった靴を選び、正しい姿勢でよく歩くことを心掛けましょう。症状に気づいたら、早めに整形外科などを受診することをおすすめします。

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