秋も紫外線に要注意!?UVケアと予防医学的スキンケアのポイント

秋のUVケア
  • LINEで送る
増田友美さん_写真

監修者

増田友美 さん

エポカル保健室
ヘルスサポートアドバイザー

看護師として病棟勤務、養護教諭として高校保健室での勤務経験がある。
子供のための紫外線対策協会会員でもある。

夏の間は日々気をつけていた紫外線も、暑さが和らいで秋めいてくるとちょっと気を抜いてしまいがちです。気がつけば「日焼けしてしまった」ということはありませんか?

秋の紫外線からお肌を守る方法や、予防医学的スキンケアのポイントについてお伝えします。

秋のUVケアに大切なポイント

日焼け止めクリームは数値が高すぎないものを選ぶ

日焼け止めクリームの数値の高いものは肌を乾燥させます。ただでさえ秋は空気が乾燥するので、重なるダメージは肌トラブルの原因になります。

目を紫外線から守る

秋は太陽高度の下がるこれからの時期です。低い位置から紫外線が入り込むため、目の紫外線対策は大切です。アウトドアを楽しむ皆さんは、眼鏡やサングラスでケアしてくださいね。

車内でもUVケアを心がける

秋の紫外線で気をつけたいのがUV-Aです。UV-Aは光線過敏症(光線アレルギー、日光アレルギー)の原因として注目されています。

秋の低い位置から差し込むUV-Aは、ウインドウを通り抜け、車内まで入り込みます(『UVカット』と示されているガラスの大半はUV-Bに対するもので、UV-Aをカットするガラスを使っている車種は限られるのです)。

少し遠出のドライブの時は、サングラスやアームガードなど、UVケアグッズのご用意をおすすめします。

外出後の皮膚のかゆみはUV-Aによる可能性が

見た目には何もなっていなくても、長時間のスポーツ観戦やアウトドアなどの外出の後に、皮膚のかゆみが出た時は、この症状かもしれません。

冷やしても治まらない、何日も良くならない、というときは、家にある軟膏を塗ったり、かゆみ止めを飲んだりせずに、皮膚科の受診をおすすめします。

『予防医学的』秋のスキンケアのポイント

ここでは、具体的な秋のスキンケアの方法について紹介していきます。

紫外線対策とスキンケアで、健康な肌を保ちたいですよね。湿度60%をきると肌の乾燥を感じられる、といわれます。

涼しくなると飲水量とともに汗や皮脂の量も減り、肌表面の角質層から蒸発する水分量が増え、一気に乾燥肌になります。

乾燥肌は、肌のバリア機能の低下につながり、肌トラブルの原因になります。季節と肌機能に注目し、肌トラブルを防ぎましょう。

保湿は1日2回を毎日、適量を保つ

保湿のしすぎもトラブルの元です。『酒さ(しゅさ)』と呼ばれる、赤ら顔の原因にもなります。保湿は1日2回を毎日続けるのが効果的です。

適量は「2㎎/㎠」です。これが一番角質層の水分保有量を高くし、肌にとって安定する量といわれています。1回の量を増やして塗布1回では効果が上がらないことも分かっています。

ちなみに「2㎎/㎠」はUVカットクリーム塗布の適量と同じ量で、「1円玉2個分、もしくは500円玉1枚」と表されることが多いです。

大切なのは成分ではなく「剤形」

「○○成分配合」というものがたくさん入っているから良い、とはいえず、季節や肌質によって肌の水分をいかに適切に補うかが大切です。大切なのは成分ではなく剤形(※)です。

※剤形:ローション、乳液、軟膏、オイルといった見た目や性剤で分けたもの。

剤形には「水中油型」と「油中水中型」の2種類があります。水分を補うものか、油分で水分を閉じ込めるものか、性質が異なります。

洗いすぎない・こすりすぎない

角質層がはがれ、乾燥の原因となるからです。泡で汚れを落としてあげるイメージで洗いましょう。

その際、熱すぎるお湯も乾燥の原因になりますので、洗顔はぬるま湯がおすすめです。

秋の紫外線、注意すべき3つの特徴

紫外線量に注意

秋の紫外線は太陽高度が低くなり地上へ降り注ぐ量が減るとはいえ、9月~10月上旬までは、実は5月と同じくらいの高い紫外線量です。

月最大UVインデックス(観測値)の時別累年平均値グラフ

※気象庁「気象庁 月最大UVインデックス(観測値)の時別累年平均値グラフ」(https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/link_uvindex_norm_obs.html

 

ここで紫外線A波(UV-A)と紫外線B波(UV-B)について説明していきます。

紫外線A波(UV-A)

地上に降り注ぐ紫外線量の約98%を占めています。照射量は多いのですが、UV-Bに比べてエネルギーが弱いため、人体への影響についてはあまり目を向けられていませんでした。

シワやたるみといった美容的な面での影響は良く知られていますが、近年、アレルギーや皮膚がんにも関係していることがわかり、注目されてきた波長です。

紫外線B波(UV-B)

地上に降り注ぐ紫外線量の約2%を占めます。少ない照射量ですが、エネルギーが強いため、少量でも体への影響は大きいです。

細胞のDNAを傷つけ、免疫系に影響を及ぼすといわれています。皮膚が真っ赤になる日焼け(サンバーン)や、白内障、皮膚がんの原因になるとされています。一方で、「百害あって一利のみ」と言われる紫外線の“一利”である、骨の形成を助けるビタミンDを作る役割もあります。

 

秋の紫外線はUV-Bの量が減るため、真夏のように真っ赤な日焼けをすることはありませんが、年間を通して降り注ぐ量に変化の少ないUV-Aによる日焼けはおこります。

UV-Aによる日焼けは「サンタン」といわれ、肌の色が黒くなるものです。秋は外出するのに気持ちのよい季節ですが、油断すると肌の黒くなる“うっかり日焼け”をしてしまいます。

紫外線が降り注ぐ角度に注意

秋の紫外線は、太陽高度が低くなる分、低い位置から差し込みます。目に入る紫外線に気をつけることが大切です。

空気が澄むことによる影響

秋は夏に比べて、紫外線量は減少します。

しかし、湿度や気流の関係で塵やほこりの減った秋の澄んだ空気では、紫外線を遮るもの(塵やほこり)が少ない分、紫外線を浴びやすいのです。

そのため、秋晴れの日の外出は、思っている以上に紫外線を浴びていることになりますので、“うっかり日焼け”をしがちです。

秋の日焼けは主にUV-Aの影響が大きいので、シワやたるみ、皮膚が黒くなる、ということにつながります。また、UV-Aは目の奥まで入り込むので、目の紫外線対策も大切です。

【番外編】夏の紫外線対策

ちなみに夏は、塵やほこりで光が反射される“散乱光”に気をつけることがポイントです。

直射光・散乱光

※気象庁「散乱される紫外線」のイラストを加工して作成

 

上記のイラストについて説明しますと、直射光とは、雲に反射されたり、空気中の塵やほこりや水蒸気などによって遮られたりすることなく、直接降り注ぐ光のことですが、散乱光とは、太陽から降り注ぐ光が地表に届く前に、雲で反射したり塵やほこりにあたり光の差し込む方向が変化して地表に達する光のことです。

夏の紫外線対策で大切なのは、散乱光の対応です。地面などに反射して、散乱する紫外線に気をつける必要があります。

まとめ

秋の肌は夏の疲れも残っていて、肌トラブルを起こしやすくなります。

秋は空気の乾燥以外に、気圧配置が変わったり、日照時間の減少からなんとなく元気がでなかったり(ホルモンの関係)、人事異動など社会的な変化からストレスが生じて、肌荒れにつながったりします…。

夏の疲れを癒しながら、ご自身に目を向けてゆっくりケアする時間を作れたらいいですね。

この記事は役に立った!

不正確な情報を報告

不正確な情報を報告

メールアドレス:任意
※メールアドレスをご入力いただいた方には、改善結果をご報告致します。
コメント(オプション):