
2001年 慶應義塾大学医学部附属病院耳鼻咽喉科入局
2002年 佐野厚生総合病院耳鼻咽喉科
2004年 川崎市立川崎病院耳鼻咽喉科
2007年 静岡市立清水病院耳鼻咽喉科 科長
2011年 深谷耳鼻咽喉科クリニック開業
現在は深谷耳鼻咽喉科クリニックを院長を務め、患者さんに分かりやすい表現で伝えることを心がける。
咽頭がんの早期発見を得意とし、副鼻腔炎や中耳炎などの手術も数多く手がけている。
『蓄膿症』は鼻の奥に膿がたまる病気です。人から人へ直接うつる病気ではありません。
しかし、蓄膿症の原因となるウイルスや細菌に同時に感染し、蓄膿症を発症することはあります。
この記事では、蓄膿症はうつるのか、原因や早く治すためにできることについて解説します。
『蓄膿症』そのものがうつるわけではない!
蓄膿症は、花粉やほこり・ウイルス・細菌などによって、鼻の奥にある『副鼻腔』で炎症がおこり、膿がたまることで発症します。ですので、人から人へと直接うつるわけではありません。
ただし、蓄膿症の原因となるウイルスや細菌に感染し、同じように副鼻腔で炎症がおこり、膿がたまった場合は、蓄膿症になってしまいます。
その結果、「蓄膿症がうつった」と、とらえられてしまうことがあります。
同じ空間にいる人も注意!蓄膿症の原因と症状
1.蓄膿症の原因について
蓄膿症は、ほとんどの場合風邪かアレルギーが原因で発症します。
アレルギーは、ハウスダストやダニ、ペットによるアレルギーもふくまれるため、これらには注意が必要です。
さらに、不規則な生活・極端な偏食・ストレスなどで身体が弱って、蓄膿症になることもあります。
2.蓄膿症の症状について
蓄膿症を発症すると、さまざまな症状があらわれます。蓄膿症と、単なる鼻づまりとのちがいはそれほど明確ではありません。
しかし、以下の症状が見られる場合には、自己判断をせず病院を受診するようにしましょう。
・鼻や鼻周りに痛みを覚える
・常に鼻が詰まっている状態である
・熱がない(風邪っぽくない)のにどろっとした鼻水が続いている
・鼻水が黄色や薄めの緑色をしている
・いくら鼻をかんでも、残っている感じがする
・頭痛や頭が重い感じがする、頭がぼーっとして集中できない
3.蓄膿症にかからないようにするには?
まずは、毎日の生活を見直し、疲れやストレスをためこまない生活を送ることが大切です。
疲れを感じたときには無理をせずに身体を休めるようにしましょう。栄養バランスを考えた食事をすること、偏食も避けることも大切です。
蓄膿症を早く治すためにできること
1.耳鼻咽喉科で相談する
蓄膿症は、重症化しなければ、何度か通院したら完治することがほとんどです。
しかし、完治しないまま通院をやめてしまうと、再発する可能性の高い病気です。あせらずに、完治するまでしっかりと通院して、治療をおこなってください。
2.『蓄膿症』は市販薬で対応できる?
薬局などで販売している市販薬で改善を試すこともできます。毎日忙しくてすぐに病院を受診できない方や、再発した方は、まずは市販薬で少し様子を見てみるのもよいでしょう。
それでも症状が改善されない場合は、時間をみつけて病院を受診することが大切です。
まとめ
蓄膿症は、ウイルス・細菌などによって、鼻のおくにある『副鼻腔』で炎症が起こり、膿がたまる病気です。
人から人へ直接感染することはありませんが、蓄膿症の方と同じ空間にいた場合、細菌やウイルスが原因となって蓄膿症を発症することがあります。
ですが、蓄膿症は早めに対処することで、すみやかな改善が望める病気です。
早めに『耳鼻いんこう科』で相談をして、一日でも早く快適に過ごしましょう。
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