耳垢が多い原因は病気?耳掃除の方法も大切!聞こえにくい場合は要注意。

耳垢 多い
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白畑敦先生

監修者

しらはた胃腸肛門クリニック横浜

院長:白畑敦 先生

平成14年5月  昭和大学藤が丘病院 消化器外科臨床研修医
平成16年5月  昭和大学藤が丘病院 消化器外科助教(院外)
平成18年6月  幕内会 山王台病院 外科
平成19年6月  昭和大学藤が丘病院 消化器外科助教
平成20年6月  関東労災病院 外科
平成21年6月  昭和大学藤が丘病院 消化器外科 助教
平成24年10月   横浜旭中央総合病院 外科、昭和大学藤が丘病院 兼任講師
平成29年11月  しらはた胃腸肛門クリニック横浜を開業、院長に就任

耳垢が多くなると「耳の中がかゆい」「耳の中で音がする」「聞こえにくい」などの症状があらわれます。

じつは、耳掃除のやりすぎがこのような症状を招いています。

この記事では耳垢が多い原因や対処法、病気についてご紹介します。

耳垢ができるメカニズム

耳画像

1.耳垢は何でできているの?

耳垢腺や皮脂腺からでる「分泌液」「ちり」「ほこり」「耳の中の毛」「はがれ落ちた皮膚」などが混ざったものです。

2.耳垢は移動する?

食事の際の「噛む動作」「あくび」「おしゃべり」といった外耳道の上皮の動き やあごの動きによって、耳の外側(開口部)に向かって徐々に移動していきます。

耳垢は乾いて耳の穴から自然に落ちるために耳掃除は必要ないという考えもあります。

3.耳掃除を奥までしてはいけない理由

耳かき画像

耳垢腺は外耳道の外側と内側の境目あたりから始まっています。

なので、外側の1/3の部分からしか分泌液は出ません。

そのため無理な耳掃除で耳垢を奥に押しこめてしまい、耳の中を傷つけたてしまうことがあります。

4.耳垢の役割について

潤いイメージ

外耳道と鼓膜の保護や洗浄の役割

耳の穴の開口部から鼓膜までつながる「外耳道の表皮」と「鼓膜」は、とても薄い皮膚組織からできています。

そのため耳垢が乾燥を防止して潤いを与えることで、耳の中を保護しています。

また、耳垢には自浄作用があり、耳の奥から外へと自然に移動し最後は剥がれ落ちます。

そのほかにも耳の穴に侵入したごみやほこりを吸着することで耳をきれいにする役割を担っています。

抗菌作用がある

ラベンダー画像

耳垢には抗菌作用があり、その成分は乾燥した耳垢に多く含まれています。

日本人の約80%は乾燥した耳垢のため、耳の病気が少ないと言われています。

昆虫 の侵入を防ぐ役割

耳垢には皮脂が酸化したような独特な臭いがあります。

これがアリや蛾、ゴキブリなどの虫の侵入を防いでいるとも言われています。

また、化膿したような悪臭や酸化しすぎた臭いの場合には病気が考えられます。

耳垢が多い原因は?

綿棒画像

1.耳そうじのやりすぎ

耳垢が多くなる原因のひとつとして、耳掃除のやりすぎが考えられます。

こまめに耳掃除をおこなっていても耳垢が多くて気になる場合には、耳鼻いんこう科でとってもらうようにしましょう。

自宅で耳掃除を行う場合には月に1~2回でじゅうぶんです。

2.自然に外に排出されるのを妨げられている

外耳道がせまい人は根本的に耳垢がたまりやすく、湿った耳垢の人は重量がある分自然な排出が難しいので耳垢がたまりやすいとされています。

そのために耳鼻いんこう科での定期的な耳掃除 をおすすめします。

薬で耳垢を柔らかくしてから洗浄、吸引する方法があります。

頻度としては1ヶ月に2回ほどでじゅうぶんです。

3.耳掃除によって耳垢を奥に押し込んでいる

耳奥画像

耳掃除をよくおこなう人は、外耳道を傷つけたり耳垢を奥に押し込んでしまったりしていることがあります。

奥に入り込んだ耳垢は、自然に排泄することができなくなってしまいます。

そのため耳鼻いんこう科でとってもらう必要があります。

4.外耳道湿疹

耳掃除のしすぎによって湿疹ができることも

外耳道の皮膚は表皮が薄く、外からの刺激に対してとてもデリケートです。

そのため耳掃除をしすぎると皮膚が荒れて湿疹になることがあります。

そうなると、かゆみが増し黄色の分泌液がでてきます。

耳掃除のしすぎは外耳炎の原因に

黄色画像

黄色い分泌液は固まると耳垢のようになるため「耳垢が多くなった」と感じることがあります。

それが気になり「さらに耳掃除をしてしまう…」という悪循環におちいります。

また、過度な耳掃除によって耳道が荒れると細菌やカビの感染を引き起こし『外耳炎』となることもあるため気をつけましょう。

5.慢性外耳炎

耳垢が多いと思ってとりすぎてしまうと外耳が乾燥しやすくなります。

そこに細菌やカビが繁殖することで慢性的な炎症を起こしてしまいます。

また耳垢が湿ることで自然に出にくくなり、多くなったように感じるかもしれません。

6.耳垢栓塞(じこうせんそく)

難聴画像

耳垢が多くなることで耳穴をふさぐ

耳垢がたまり過ぎて固まってしまうことによって、耳の穴をせまくしたり詰まらせたりする場合があります。

そうなると「耳の閉塞感」「難聴」「耳鳴り」自分の声が大きく響く「自声強聴」 などの症状があらわれます。

また、耳だけではなく、のどの違和感・胃の不快感・吐き気などを感じる場合もあります。

プールやシャワーのあとや難聴の症状で気づくことが多い

プールやシャワーで耳に水が入ることによって、たまった耳垢がふやけて外耳道を圧迫することで気づくことがあります。

また、難聴を疑って病院を受診することで気づくケースもあります。

7.慢性中耳炎

病院画像

慢性中耳炎など耳の病気を手術し、治療が終わったときにかさぶた状の耳垢が見られることがあります。

この場合は定期的に耳鼻いんこう科を受診し、病気が再発していないかチェックをしてもらうとともに耳掃除をしてもうらうと安心です。

「耳垢が多い?」と感じた場合の対処法と耳掃除のしかた

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1.耳掃除の回数は月に1~2回でじゅうぶん

耳掃除をこまめにおこなっている場合回数を減らしてみましょう。

2.耳掃除は清潔な綿棒で行いましょう

耳かきはかたくて耳を傷つけてしまう恐れがあります。

清潔な綿棒で耳の表皮を優しくこするようにして行うことが大切です。

3.見えやすい場所のみを掃除する程度でOK

子ども耳画像

お子さんなどの家族に行う場合は、外からでもよく見える場所だけにしてください。

手探りで奥まで掃除しないようにしましょう。

4.湿った耳垢が多くなったと感じたら?

湿った耳垢で「耳垢が多くなった」と感じている人は、病気の可能性もあります。

そのため、耳鼻いんこう科で耳垢を除去してもらうほうが安心です。

5.子どもや高齢者が「耳垢が多くなった」と感じたら?

代謝の早い子どもや耳垢がたまりやすい高齢者は耳鼻いんこう科で耳垢除去をしてもらう方が安心です。

まとめ

綿棒画像

耳掃除のしすぎも耳垢が多くなる原因のひとつです。

「かゆいから」「気になるから」という理由で毎日のように耳掃除を行ってはいけません。

耳掃除をしすぎで耳の中の皮膚が傷つくことで「耳垢が多くなった」と感じることがあります。

そのほかにも湿疹ができたり細菌感染を起こしたりと、さまざまな悪影響をおよぼします。

家庭でおこなう耳掃除は月に1~2回程度にとどめ、外から見える範囲だけをおこないましょう。

耳の奥まで綿棒を入れると、耳垢を奥に押し込んで自然排出できなくなってしまいます。

また「音が聞こえにくい」など気になる症状があるときには自己判断はせずに、速やかに耳鼻いんこう科を受診しましょう。

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