
2002年 福井県立藤島高等学校卒業
2002年 北里大学医学部医学科入学
2012年 北里大学医学部医学科卒業
2012年 横浜市立大学附属病院 初期臨床研修医
2013年 横浜市立大学 市民総合医療センター 初期臨床研修医
2014年 横浜市立大学附属病院 形成外科 入職
2015年 藤沢湘南台病院 入職
2016年小田原銀座クリニック 美容皮膚科
形成外科、美容皮膚科、皮膚科、外科など様々な分野を担当。
小田原銀座クリニックでは、患者さんが気楽に相談でき、しっかりと満足いく診療メニューを提案する。学会、大学病院、研究施設などへの積極的なアプローチ発表など常に最善の手を尽くすべく研究を行うことが最大の特長。
女性目線で、きめ細やかなケアと笑顔で診療することを心がける。
執筆を通し、様々な経験に基づいた根拠ある情報の提供を行う。
寒い冬の時期は体調を崩しやすく、風邪やインフルエンザにも注意を払わなければいけません。
冬の症状はさまざまありますが、例えば「冷え性」は男性よりも女性の方がなりやすいと言われています。
それはなぜでしょうか?
この記事では、「冷え性」に関する疑問を「小田原銀座クリニック」の長谷川佳子先生にお聞きしました。
女性が冷え性になりやすい理由とは?
Q.女性が冷え性になりやすい理由は?
A.筋肉量が多く、基礎代謝が高いと、体で熱を作りやすく体が温まります。
しかし、女性は男性と比較し体格が小さめなので、筋肉量が少なく脂肪が多く、基礎代謝が低い方が一般的です。そのため、冷えやすい体質になります。
また、月経により鉄分不足になりやすいことや、女性ホルモンが乱れることで血行不良となり、冷えを招きます。
Q.冷え性になる原因をおしえてください
A.先述の理由から「体で熱を作りにくい」「血行不良を起こしやすい」といったことで冷え性になります。
冷え性を改善!“温活”のポイント4つ
ここでは、女性がなりやすい冷え性の改善策を長谷川佳子先生にお聞きしました。冬の寒い時期を乗り越えるための“温活”のポイントを教えてもらいました。
Q.冷え性を改善するためのポイントは?
A.ポイントは以下の4つです。
【1】食事
不規則な食事、偏った食事は冷えを招きます。
特に朝は1日の活力になる栄養源ですので、欠食しないようにしましょう。
また、温かい食べ物は体も温めます。鍋や温野菜、湯豆腐などはおすすめです。
水分補給も温かいものが良いですね。ただ、カフェインの取りすぎは体を冷やしますので、ノンカフェイン(ルイボスティー、ハーブティー、麦茶など)も活用しましょう。
【2】運動
運動不足は血行不良を招きます。ウォーキングやストレッチなど体を動かす時間を設けましょう。
運動の時間が取れない方は、出勤時にちょっと遠回りをしたり、エレベーターではなく階段を使ったり、歯磨きの際にスクワットしたりと、少しでも体を動かす工夫をしましょう。
もし汗がでたら、すぐに拭き取りましょう。(汗は体を冷やすので、そのままはNGです)
【3】休養
ストレスはホルモンバランスの乱れや血行不良の原因となります。夜はしっかり睡眠をとる、休日はリフレッシュをするなど、オン・オフのめりはりをつけて体を休めましょう。
【4】体を冷やさない
血行不良を引き起こすので、体を締め付けるような下着や洋服は避けましょう。
また、薄着や露出した服装も体を冷やしますので、注意が必要です。
太い血管が多い首元、手首、足首、脂肪が多い腰回りを温めるようにすると、体が温まりやすくなります。
Q.冷え性には「子宮」を温めると良い?
A.子宮を温めるというよりは、体の芯を温めるようにすると、冷え性は快方に向かいます。
そのためには、冷たい飲食物は避け、温かいものを摂取する。シャワーではなく湯船に浸かる。腰回りを冷やさない服装にする。腹筋を鍛えるといったことで、子宮周りを温めることにつながります。
あなたはどんな冷え性のタイプ?
Q.冷え性になりやすいタイプの人は?また、どんなタイプがある?
A.医学的に冷え性のタイプというものはありません。ただ、一般的に言われているものとして下記に分類されることが多いです。
【1】末梢(手先、足先)の冷え
運動不足で、細い血管に血液が循環しづらい方。
【2】内臓(お腹周り)の冷え
代謝が低く、体の芯が冷えている方や、冷たいものばかり好んで食べる方。
【3】下半身(足)の冷え
日頃座っていることや立ちっぱなしでいることが多く、あまり歩かない方。
また、下半身に脂肪がついている方。
【4】全身の冷え
1~3の全てが当てはまるような方。
運動不足や筋肉不足、血行不良であったり代謝が悪かったりする方。
まとめ
冷え性になるのは「体で熱を作りにくい」「血行不良を起こしやすい」ことが理由です。これらを改善するために、体を冷やさないことや食事、運動、休養をしっかりとることが大切です。
冷え性に悩まされないためにも、ぜひ実践して快適な冬を過ごしましょう。
取材協力:小田原銀座クリニック 長谷川佳子 先生
イラスト:小林まぐろ
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