乳がんの検査方法、超音波とマンモグラフィーはどう違う?費用や方法を解説!

乳がん 検査
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岡村長門先生

監修者

岡村クリニック

院長:岡村長門 先生

【職務経歴】
戸田中央総合病院
埼玉医科大学
公立昭和病院
岡村医院
岡村クリニック

乳がんとは、乳房の中にある乳腺にできるがんです。乳がんにかかる女性は年々増加しており、2013年「データに基づくがんに罹患する確率」によると、日本人女性の11人に1人が乳がんを発症しています。

乳がんを発症する年代でもっとも多いのが、30代後半から40代と言われていますが、20代前半~30代前半の女性でも乳がんを発症することはあります。

乳がんは、日本女性の中でもっとも罹患率の高い悪性腫瘍ですが、早期に発見すれば治る可能性も高いです。

この記事では、乳がんを早期に発見するための検査について、詳しく解説します。

乳がんの検査を受けるべき人・症状は?

1.どんな症状があれば受けるべき?

胸しこり

自分で乳房を触ってみてしこりがある、乳頭から血が混じった分泌物がある、腕を上げた時に、乳腺に引きつれる感じがあるなど、気になることがあればすぐに病院を受診してください。

2.検査を受けるペースは?

40歳以上の方は、症状がないとしても定期的に検査を受けましょう。乳がん検診は、

1~2年に1回受けることが望ましいとされています。

乳がんの検査について

乳がんの検査は主に、触診、超音波検査、マンモグラフィー検査があります。

それぞれについて、下記で解説します。

1.触診

手で触れてしこりがないか、リンパ節が腫れていないか、乳頭から分泌物がないかを観察します。

触診で発見できるものは、ある程度の大きさになったしこりです。小さいものは触診ではわからないこともあり、見逃してしまう可能性もあります。

2.超音波検査

超音波検査

超音波を発生するプローブと呼ばれるセンサーを乳房にあて、はね返ってくる音波を画像化して診断する検査です。

超音波では乳腺は白く、がんを疑う病変は黒く映し出されるので、乳がんの検出に優れています。

3.マンモグラフィー検査

マンモグラフィー

マンモグラフィーは、乳房専用のレントゲン検査です。透明の圧迫版で乳房をはさみ、薄くのばして撮影します。乳がん初期の小さな石灰化でも分かるため、早期発見に有効です。

マンモグラフィー検査は、乳がんの検査ではもっとも信頼性の高い検査方法といわれています。

ただ、40歳未満の女性は乳腺が発達しているため、乳腺も病変も白く映し出されるマンモグラフィー検査だと有効性が認められません。

マンモグラフィー検査は痛い?

マンモグラフィー検査では、組織の重なりを少なくし、乳腺の状態をより鮮明に写すため、圧迫版で乳房をできるだけ薄くのばします。そのため、痛みはあります。しかしその痛みには個人差があり、ほとんど痛みを感じない方から、かなり痛みを感じる方までさまざまです。しかし痛みを感じる場合でも、いつまでも痛みが残ることはありません。

月経前の検査は避けて

特に月経前は乳房が張り、より強い痛みを感じることがあるため、痛みに不安のある方は月経前の検査を避けることをおすすめします。

4.超音波検査とマンモグラフィー検査、どっちが良いの?

はてな

超音波検査がおすすめの人

・40歳未満の女性

40歳未満の女性は乳腺が発達しているため、マンモグラフィー検査だと有効性が認められません。

・妊娠中の方

妊娠中の方など、放射線被ばくを避けたい方は超音波検査をうけましょう。

・高濃度乳腺の方

乳腺濃度が高い、高濃度乳腺の方は超音波検査が良いでしょう。

マンモグラフィーでは、乳腺密度が濃いと、がんの見分けが難しくなります。30代~40代の閉経前の方に多くみられます。

マンモグラフィー検査がおすすめの人

・40歳以上の女性

閉経が近い女性、あるいは閉経後の女性は乳腺が委縮するため病変を見つけやすくなります。

・乳房が大きく、深部まで超音波が届かない人

圧迫版で両側から乳腺の状態を写すため、超音波では確認できない深部まで検査をすることができます。

・乳房に脂肪が多い人

脂肪が多い人は乳房の体積が多い分乳腺密度が低く、マンモグラフィーを使用した際に乳腺があまり映りません。その分病変を見つけやすいと言えます。

5.どちらも受ける人はいる?

自覚症状がある方や、年齢的にしっかり検査しておきたい方など理由は人それぞれですが、マンモグラフィーと超音波検査をどちらも受ける人もいます。

病院での検査費用と、結果が出るまでの期間

1.何科にかかればいい?

乳腺科、乳腺外科、外科を受診してください。

2.費用について

検査費用

年齢や検査の内容、また自治体の検診なのか、個人的に病院で受診するのかでも費用はかなり異なります。

乳がん検査におけるおおよその費用の目安

・マンモグラフィー検査

4000円~8000円

・超音波検査

3000円~6千円

・マンモグラフィー検査と超音波検査

7000円~12000円

個人的に病院で受診した場合、診察台もプラスされます。

3.保険は適用される?

社会保険

厚生労働省では、40歳以上の女性に2年に1度、マンモグラフィー検査を受けることを推奨しており、市町村などの自治体で乳がん検診が行われています。費用負担は無料から3千円ほどです。

40歳未満は全額自己負担の可能性も

40歳未満の女性には、市町村の検診での自治体による費用負担はほとんどないため、全額自己負担になる可能性があります。

自分または夫の勤務する企業の健康保険組合制度に従っての受診も可能ですが、その場合でも一部、あるいは全額自己負担になる可能性もあります。

自覚症状があり受診した場合は、保険が適用される

何らかの自覚症状があり、受診している場合は、検査をする場合とは扱いが異なり、通常の診察となるため保険が適用されます。

4.結果が出るまでの期間はどれくらい?

カレンダー

健康診断における検査

医療機関外で受診する、健康診断において検査を行った場合には、結果の通知が届くまでに2週間から4週間かかります。

乳腺外科などでうける検査

乳腺外科などで検査を行った場合には、早くて当日~5日で結果が出ます。

乳がんの精密検査について

画像検査で、がん所見が疑われる場合、さらに詳しい検査を行います。

2種類の検査とも、結果が出るまでに5日~10日ほどの期間を要します。

1.穿刺吸引細胞診(せんしきゅういんさいぼうしん)

細胞診。注射器で直接、病変の細胞組織を採取する針生検による細胞診断です。細い針を使用するため、麻酔を使用せずに行います。

特徴

・針が細いので麻酔は必要ありません。

・刺した部分に血の塊ができることがあります。

・患者さんのからだの負担が少ない検査です

・診断を確定するのが難しいといえます。

針生検

2.針生検(はりせいけん)

マンモトーム生検、バコラ生検ともいいます。針生検では、細胞診よりも太い針を病変部に刺し、その中の組織の一部を切り取り、診断する方法です。針が太いので局所麻酔が必要です。

特徴

・局所麻酔が必要

・刺した部分に血の塊ができることがある。

・穿刺吸引細胞診よりは、患者さんの体への負担が大きい

・入院の必要はない

・穿刺吸引細胞診と比べて、正確な診断が可能

まとめ

乳がんの検査について、お分かりいただけたでしょうか。

日本対がん協会によると、乳がんが2センチ以下のしこりで、リンパ節への転移がない状態(乳がんの進行度でいうと1期)で見つかれば、約90パーセントの人がほぼ完治している、という結果が出ています。

乳がんを早期に発見するためには、定期的なセルフチェックの実施と、定期検診の受診がとても重要といえます。

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