やけどの水ぶくれはつぶさないで!病院へ行く?痕を残さない処置方法

水ぶくれ やけど
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ルサンククリニック銀座院 長谷川 佳子 院長のプロフィール画像

監修者

ルサンククリニック銀座院

長谷川佳子 先生

2002年 福井県立藤島高等学校卒業
2002年 北里大学医学部医学科入学
2012年 北里大学医学部医学科卒業
2012年 横浜市立大学附属病院 初期臨床研修医
2013年 横浜市立大学 市民総合医療センター 初期臨床研修医
2014年 横浜市立大学附属病院 形成外科 入職
2015年 藤沢湘南台病院 入職
2021年 ルサンククリニック銀座院 院長 就任

形成外科、美容皮膚科、皮膚科、外科など様々な分野を担当。
患者さんが気楽に相談でき、しっかりと満足いく診療メニューを提案する。学会、大学病院、研究施設などへの積極的なアプローチ発表など常に最善の手を尽くすべく研究を行うことが最大の特長。
女性目線で、きめ細やかなケアと笑顔で診療することを心がける。
執筆を通し、様々な経験に基づいた根拠ある情報の提供を行う。

目次

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やけどの場合の『水ぶくれ』は、やけどの深さによってあらわれます。

原因として、もっとも多いのが熱湯によるものです。

そのほかにも、暖房器具・バイクの排気・低温やけどなど、さまざまな原因があります。

やけどは、45℃以上で1時間、70℃の場合は1秒触れるだけで起こるといわれています。

今回は、放っておくと危険な、やけどによる『水ぶくれ』について解説します。

水ぶくれからわかる「やけど」の程度

やけどの後の水ぶくれは、皮膚の奥にある真皮(しんぴ)にまでやけどが達している状態です。

「真皮」とは、表皮の内側にある皮膚組織のことで、血管やリンパ管、汗腺などがある場所のことです。

やけどは、そのうちどこまで達しているかによって、1度~3度に分けられます。

1.日焼けと同じ「1度熱傷」

最も軽いもので、表皮のみの「やけど」です。

皮膚が赤くなりヒリヒリとした痛みがあります。

通常1週間以内で症状は落ち着き、水ぶくれ(水疱)にはなりません。日焼けもこの熱傷になります。

2.水ぶくれができる!「2度熱傷」

水ぶくれができるやけど

表皮の下にある真皮に達するやけどです。

皮膚は、表面がくずれ、白っぽくなります。また、強い痛みがあり、焼けるように感じます。

やけどをして、24時間以内には水ぶくれができるでしょう。

2度熱傷は、『浅達性Ⅱ度熱傷』と『深達性Ⅱ度熱傷』に分けられます。

浅達成Ⅱ度熱傷

真皮の浅い部分までの損傷で、赤い水ぶくれが見られます。水ぶくれを押さえると赤みが引きますが、痛みがあります。

通常2~3週間程度で治り、傷跡も残らないといわれています。

深達性Ⅱ度熱傷

真皮の深い部分にまで達する損傷で、白い水ぶくれが見られます。感覚神経が損傷しているため、痛みを感じにくい状態です。治るまでに3週間以上かかります。

ひどい場合は、皮膚が異常に盛り上がるケロイド状の「肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)」や、関節が引きつられ硬くなり運動障害を生じる「拘縮(こうしゅく)」が残ることもあります。

3.皮膚が壊死をおこす…「3度熱傷」

重度のやけどの場合は?

真皮の下にある脂肪層までに達するやけどです。

皮膚は壊死(えし)を起こしており、水ぶくれはできません。神経も変性するため、痛みを感じません

皮膚は、表面が白くなるか、黒くこげたような状態になります。

全身の2%以上に達すると、生命の危険があり入院治療が必要となります。

「やけど」で水ぶくれができた場合の対処法

1.冷却方法

流水で優しく冷やしましょう

やけどをしたすばやく水で冷やしましょう

流水をあてることがむずかしい場合、水をためて冷やしてください。

氷で冷やす場合は、清潔なガーゼなどに包み優しくあてましょう。

冷たすぎると痛みを感じることも!

痛みがなくなるまで冷やすことが大切です。

しかし、冷やし過ぎると体温が低下するため、冬の寒い時期や高齢者・乳幼児は注意しましょう。

服の上からやけどした場合は?

服の上からやけどした場合は、無理に服を脱がさず、服の上から冷やしましょう。

2.やけどの程度に応じた対処法

1度熱傷程度の軽傷

冷やすだけでしだいに治まるでしょう。薬がある場合は塗って治りが早いです。

治療をおこなった場合は、ステロイド薬を塗る程度の治療ですみます。

2度熱傷の場合(水ぶくれ)

水ぶくれは絶対に破らないこと

水ぶくれ 応急処置

水ぶくれはすぐにはできず、翌日にできることもあります。

水ぶくれができた場合は絶対に破らず、清潔なガーゼをあてて保湿しましょう

やけどをすると細菌感染しやすくなるため、患部を保湿しておくことが予防につながります。

もし感染してしまうと、症状が悪化するだけでなく、傷跡が残ることもあります。

水ぶくれが破れたら、どうする?

水ぶくれが破れた場合は早めに皮膚科を受診しましょう。

すぐに病院に行けない場合は、表面の薄い皮ははがさずに残したまま、清潔なガーゼで保護してください。

傷口付近がひどく汚れているならば、洗い流して消毒するのもやむをえません。しかし、一般的には消毒はおこないません。

3.やけどの痕が目立たない治しかた

痕が目立たない治し方は?

とにかく早く水で冷やすこと

すばやく水で冷やすことで、やけどの損傷が抑えられます。

水ぶくれができた場合は、清潔なガーゼで保護し、できるだけ早く皮膚科を受診しましょう。

自己判断で薬を塗らない

自己判断で薬を塗ってしまうと、やけどの深さの診断が難しくなるため、何も塗らずに受診しましょう。

水ぶくれは破らず、触らない

水ぶくれの表面の薄い皮は、皮膚を保護する役目があります。

早く、きれいに治すためには、水ぶくれを破らず触らないことが大切です。

まとめ

「やけどによる水ぶくれ」のまとめ

もっとも多いのは「熱湯」によるやけど

やけどの原因はさまざまですが、もっとも多いのは、火や熱湯に接触したときにおこるやけどです。子どもがいる場合は、火の周りやアイロンなどはとくに注意しましょう。

「水ぶくれ」ができたら皮膚科を受診しましょう

やけどをしたとき、水ぶくれができていれば、「2度熱傷」になります。すばやく冷やしてガーゼで保護し、皮膚科で適切な処置を受けましょう。自己判断で薬を塗ってしまうと、診断しづらくなるので気をつけてください。

低温やけどにも注意!

水ぶくれが小さい、痛みを感じない、などのやけどは放置しがちです。しかし、見た目以上に深く損傷している場合があるため注意しましょう。

とくにカイロや湯たんぽでおこる低温やけどは、皮膚の深いところまで損傷していることが多いといわれます。

傷跡を残さないためにも、やけどをしたら早めに病院を受診することをおすすめします。

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