運動会の保護者競技でケガをしないために…効果的な準備運動と対処法

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スポーツの秋です。10月は多くの小学校で運動会が開催されます。

そこで増えているのが、保護者競技に参加する大人のケガです。その内容は、転倒による擦り傷といった比較的軽いものから、骨折やアキレス腱を断裂するような重症な部類までさまざまです。

医療法人 小田原博信会 久野銀座クリニックの岡村信良先生に、運動会でケガをする保護者が多い理由や予防策、注意点について解説していただきました。

大人がケガをしやすい理由

運動会の保護者競技で思わぬケガをする大人が増えているそうですが、その理由は「昔の自分とのギャップに気づいていない」ことが原因とされています。そのことについて岡村先生は、こう解説しています。

「頭では、若い頃のまま身体を動かせるイメージはあるものの、実際動かそうとすると現実の身体は何十年も歳を重ねていて動かなくなっています。そのため、運動会当日になって、急にイメージ通りに身体を動かそうとしても、そうはいきません。身体がついて行かずに足がもつれ、転倒してしまうのです。

急な運動での大ケガを防ぐためには、運動会の日程が分かった時点で毎日少しずつ身体を動かして、頭でのイメージと実際の身体の状態をすり合わせて、今の身体に合わせておきましょう」

日頃、運動不足を感じている方にとっては、運動会がいいきっかけになるかもしれません。

どんなケガをする恐れがある?

運動会の保護者競技でのケガには、擦り傷、打撲、捻挫、骨折、アキレス腱断裂などが考えられます。これ以外に考えられるケガを挙げていただきました。

「そのほかにも注意してもらいたいケガに『肉離れ』があります。急な運動やスポーツが原因のことが多く、筋肉が伸ばされながら収縮することで筋力に負けて、部分断裂を起こす状態です。ふくらはぎの内側の中央上部に痛みが生じ、歩行困難になります」

運動会に限らず、スポーツを楽しむ際には、肉離れをはじめとするケガをしないように心がけることが大切です。

運動会の保護者競技で思わぬケガをしないために!

運動会の保護者競技でケガをしないために、どのようなことに注意すれば良いでしょうか? 効果的な準備運動について語ってくれています。

「ケガを避けるには、運動会の前から身体を動かしてみて、自分の身体がどの程度動くのかを把握しておくことが大切です。また、準備運動には軽いウォーキングで身体を温めてからストレッチをすることをおすすめします。

ストレッチは、筋機能を高める『動的ストレッチ』の後に、身体の柔軟性を上げる『静的ストレッチ』を行いましょう」

また、「動的ストレッチは、仰向けの状態で片足を上体に引き上げます。静的ストレッチは足を前後に広げ、かかとを地面に付けた状態で体重を前足にかけます」と、具体的なストレッチのやり方も教えていただきました。

このように、運動前には軽いウォーキングとストレッチを習慣づけることが大切です。

ケガをしてしまったときの対処法、受診の目安は?

しかし、注意していたにも関わらず、もしケガをしてしまったときにはどのような対処法があるのでしょうか?

また、受診の目安や何科を受診するべきか、救急要請が必要な場合についても教えていただきました。

「擦り傷で出血している場合には、止血後に水道水で傷口を洗いましょう。傷が深い、止血ができないときには整形外科を受診します。

打撲や捻挫の場合には、まずは患部を冷やします。骨に異常がないか確認するためにも早めに整形外科を受診しましょう。

肉離れは、重症度によっては安静にしましょう。痛みのため歩行困難になるので早めに整形外科を受診し、湿布や塗り薬、内服薬などによる治療が必要です。

骨折の疑いがあるときには、安静にして患部を固定します。骨折部が変形しているときには、神経や血管を傷つける恐れがあるので動かさずにそのままの状態で固定します。感染の危険もあるため、救急要請を行いましょう。

アキレス腱断裂の疑いがあるときには、うつぶせに寝かせ、足を固定します。救急要請を行い、早急に治療を受けましょう」

 

張り切って保護者競技に参加したものの、ケガをしてしまっては元も子もありません。

ケガを防ぐためにも、現在の自分の運動能力を把握し、準備運動を行うようにしたいものです。

また、万が一自分や周りの人がケガをしてしまったときに慌てないためにも、対処法や受診の目安を知っておくと安心です。

 

取材協力:医療法人 小田原博信会 理事長 久野銀座クリニック院長・岡村信良先生

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