医師が答える!抗インフルエンザ薬の予防投与でインフルは防げる?

抗インフルエンザ_予防投与
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2006年 北里大学大学院卒
2008年 平塚共済病院内科医長を経て小田原銀座クリニックに入職、その後院長に就任
2013年 12月には当院久野銀座クリニックを開業

早期発見、早期治療を心がけ、健康で心豊かな人生を歩んでいただくことを願っており、内科・消化器内科を中心に幅広い情報の発信に努める。

インフルエンザの流行のピークは過ぎ去りつつあるものの、まだまだ注意する必要があります。

お子さんが受験生などといった理由で、自分を含めた家族にどうしても感染者を出したくないというご家庭も多いと思いますが、予防接種の他に実は抗インフルエンザ薬を服用することで、インフルエンザの予防につなげることができるそうです。

「抗インフルエンザ薬の予防投与」について医療法人 小田原博信会の理事長であり、久野銀座クリニックの院長・岡村信良先生に詳しくお話を伺いました。

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抗インフルエンザ薬の予防投与について

抗インフルエンザ薬のうち、「タミフル」「リレンザ」「イナビル」の3種類は予防にも使われていると聞きました。これらの薬でインフルエンザの予防はどの程度可能なのか、岡村先生にお聞きしました。

「抗インフルエンザ薬の予防投与による予防効果は、70~80%といわれています。ですから、予防投与を受けても発症することはあります。予防投与で100%予防することは不可能です」

予防投与を受けられる条件

抗インフルエンザ薬による予防投与は年齢に関係なく、誰でも受けられるのでしょうか? 受ける際の条件について岡村先生はこう答えてくれました。

「『条件1.家族などの同居する人がインフルエンザにかかった』『条件2.インフルエンザにかかると重症化する可能性がある人(65歳以上の高齢者・呼吸疾患・心臓病・腎臓病・糖尿病などの疾病を持ち、重症化が考えられる人)』が予防投与を受ける条件です。

これ以外の場合でも、受験生や仕事を休みたくないという理由でも予防投与は可能です。しかし、上に挙げた2点以外の場合は”適応外処方“となります。万が一重い副作用が出た場合、医薬品副作用被害救済制度の対象外となり、保証が受けられません。

また、予防投与は保険診療が適応されないので診察代、薬代を含めて全額自費となります。希望の際には医師とよく相談の上、決めてください」

【参考サイト】医薬品副作用被害救済制度

予防接種後に予防投与した場合の効果は?

前述したように、予防投与でインフルエンザを100%予防ができるものではありません。では「予防接種+予防投与」を行った場合はどうなのでしょうか?

「予防接種後に予防投与を行ったとしても、100%防ぐことはできません。そのときの体調や状況により発症する場合はあります。

また、予防接種や予防投与を受けているからといって、睡眠不足や暴飲暴食などの不摂生を続けていては免疫力が低下してしまいます。そのため、インフルエンザにかかりやすくなるので、日々の体調を整えることも大切です」

予防投与は何科で受けられる?

予防投与を希望する際、何科を受診すれば良いでしょうか? その際の注意点について岡村先生はこう説明してくれました。

「予防投与は予防接種とは違い、服用している期間のみ予防効果が持続します。その点を理解し、予防投与を受けるようにしてください。

受診は内科や耳鼻いんこう科、アレルギー科などが主となります。また、すべて保険適応外になるので、事前に料金や予防投与を行っているかを問い合わせて確認すると良いでしょう」

岡村先生によると、予防接種を受けないで予防投与だけを受けることも可能だということです。

しかし、予防投与によるリスクや経済的負担、予防効果期間を考えると、まずは従来通りに予防接種を受けて、予防投与は万が一のときの手段として考えたほうが良いのではないでしょうか。

 

取材協力:医療法人 小田原博信会 理事長 久野銀座クリニック院長・岡村信良先生

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