発見が遅れがち…副腎がんの症状とは?治療法や転移の可能性について

副腎がん
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岡村長門先生

監修者

岡村クリニック

院長:岡村長門 先生

【職務経歴】
戸田中央総合病院
埼玉医科大学
公立昭和病院
岡村医院
岡村クリニック

『副腎がん』は稀に生じるがんです。発見が遅れる傾向にあり、気づいた時にはステージ2以上のことも珍しくありません。

この記事では、副腎がんの症状や治療法、転移などについて解説します。

副腎がんとは

1.副腎がんって?どんな病気?

副腎がん

『副腎がん』は、生命維持のホルモンを産出する『副腎』に、悪性の腫瘍ができる病気です。

副腎は、左右の腎臓にひとつずつ存在する、小さな臓器です。副腎にできる腫瘍はほとんどが良性ですが、その中で100万人に2人の確率で副腎がんを発症します。

また、副腎がんは、女性の方が発症率が高いです。

2.副腎腫瘍とどう違うの?

副腎腫瘍は、悪性と良性両方のできものの総称

腫瘍とは、いわゆる『できもの』のことです。副腎にできものが生じた状態を、『副腎腫瘍』といいます。腫瘍には良性のもの、悪性のもの療法が含まれます。

良性であれば、体に悪さをしないことがほとんど

良性であれば、体に悪さをすることはほとんどなく、症状がないことも多々あります。ときに、ホルモンバランスを乱すこともあります。

悪性の場合に、副腎がんとなる

悪性の場合は「がん」となり、腫瘍に対して治療をおこなう必要があります。

3. 副腎がんの症状とは?

副腎がん

がんの進行により、腫れや触ったときの痛みが生じる

副腎がんに特有の症状はありません。しかし、がんが進行し、腫瘍が大きくなることで、目に見えて腫れている、触ると痛むなどの症状があらわれます。

そのほかお腹の痛みや吐き気など

そのほか、お腹の痛みや便秘、吐き気などが生じることもあります。

ホルモンバランスがくずれ、糖尿病や高血圧になることも

また、副腎はホルモンを産出する臓器でもあります。

そのため副腎にがんができることで、ホルモンバランスがくずれ、『糖尿病』や『高血圧』などの生活習慣病を引き起こすことがあります。

4.副腎がんの5年生存率

副腎がんの予後はあまりよくありません。5年生存率は、ステージ1~2では45-60%、ステージ3では10-25%です。

副腎がんの検査

副腎がん

1.何科で相談するべき?

体に不調を感じたら、まずは内科へ

体の不調を感じたら、まずは近くの内科で相談しましょう

副腎がんが疑われるようであれば、詳しい検査が必要になるため、総合病院などの紹介状を書いてもらいましょう。

内分泌内科に行くのもひとつの手

また、CTやMRIなどの検査をおこなっている、総合病院の内分泌内科へ直接行くのもひとつの方法です。

2.副腎がんの検査方法

副腎がんの検査では、『血液検査』や『尿検査』、『CT』、『MRI』を用います。

血液検査や尿検査で、ホルモンについて調べる

血液検査や尿検査から、ホルモンの値の変動や、体の中で分泌されたホルモンが、尿に出ているかを調べます。

CTやMRIで、副腎がんや体の状態を調べる

CTやMRIでは、副腎がんの大きさや状態を知ることが出来ます。転移があるかどうかも含め、体の状態を調べます。

副腎がんの治療法

1.外科手術

副腎がん

副腎がんは、手術がもっとも有効な治療法です。

特に、副腎がんから多臓器への転移がなければ、まず手術をおこないます。手術で完全に切除できれば、予後の改善も見込めます。

また、状態により、がん細胞だけでなく、腎臓や周りの臓器を切除することもあります。その場合は、術後、薬物療法などを併用します。

2.化学療法

がんが進行しており、手術が難しい場合におこなう

化学療法は、手術ができないほど転移や病状が進行していた場合に、ホルモン分泌をおさえたり、症状を緩和したりするためにおこないます。

「ミトタン」という薬剤を使用して治療する

化学療法には『ミトタン』という薬剤を使用します。ミトタンは抗がん剤ではなく、副腎にできた腫瘍を縮小させる内分泌療法薬です。

食欲不振や吐き気など…8割の人に副作用が

8割ほどの人に副作用が起こります。主な副作用は、食欲不振や吐き気です。また、消化器官や肝機能に障害が起こる可能性もあります。そのほか、眠気やめまいなど、神経に副作用が出ることもあります。

がんの状態によっても、ミトタンの適量は異なります。症状や、副作用の出かたによって、量を調整しながら治療します。

副腎がんは、転移や再発する?

副腎がん

1.副腎がんの転移について

腫瘍の大きくなる速度が速く、転移しやすい

副腎がんは、腫瘍が大きくなるスピードが速く、比較的転移しやすいです。転移しやすい部位は、『腎臓』や『脾臓』、『肝臓』などの周囲の臓器や『リンパ』です。

先に解説したように、外科手術で完全に除去できれば、再発する可能性は低くなります。

ほかのがんが転移し、副腎がんになっていることも

また、ほかのがん細胞からの転移で、副腎がんになっているということも考えられます。先に解説したように、転移しているかどうかは、MRIなどを使って確認します。

2.副腎がんの再発について

副腎がんは再発する可能性があります。

手術などの治療を一通り終えても、一定期間は定期的に検診を受け、再発がないかどうかを確認する必要があります。再発については、CTを使って確認します。

まとめ

副腎がんは珍しいがんで、発見が遅くなりがちです。

発見された時には、ステージ2以上であることが多く、手術を必要とします。手術も簡単ではありませんが、有効な治療法がほかにない、というのが現状です。何か気になることがあれば、すぐに病院へ行って、検査を受けましょう。

また、副腎がんの診断を受けたら、医師と相談しながら、しっかりと治療に取り組みましょう。

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