後遺症が残ることも…急性脳症は子どもに多い!症状やとるべき対処法

急性脳症
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岡村長門先生

監修者

岡村クリニック

院長:岡村長門 先生

【職務経歴】
戸田中央総合病院
埼玉医科大学
公立昭和病院
岡村医院
岡村クリニック

『急性脳症』は、症状があらわれた時の対応が非常に大切な病気です。

特に小さな子どもに発症することが多いです。急性脳症が疑われる症状がみられた場合、大人が素早く対処する必要があります。

この記事では、急性脳症の症状や対処法、後遺症について解説します。

急性脳症について

1.急性脳症とは

脳の機能に障害が起こる病気

『急性脳症』は、『意識障害』や『けいれん』などが起こり、脳の機能に障害が起こる病気です。

脳の機能に障害が起こる病気は他にもありますが、『髄液(ずいえき)』の検査で炎症がみられないのが急性脳症の特徴です。炎症がみられれば『急性脳炎』という病気です。

ウイルス感染などから重篤化し、発症する

ウイルス

ウイルスの感染や何かしらの疾病が重篤化し、脳機能全体に障害が及びます。『インフルエンザ』や『ヒトヘルペスウイルス』、『ロタウイルス』(急性胃腸炎)を発症したら、注意が必要です。

生後6ヶ月~1歳の乳幼児に多い!

急性脳症は、生後6ヶ月から1歳の乳幼児に多くみられます。そのため、発症したときの大人の対応が大切な病気です。

2.急性脳症の原因について

脳のエネルギー不足、代謝物質の増加が疑われる

急性脳症の詳しい原因は、いまだ解明されていません。

とはいえ『脳のエネルギー不足』や『代謝物質の増加』が、かかわっていると考えられています。

脳のエネルギーが不足する原因には『低酸素症』や『低血糖症』、『血流障害』などがあります。

代謝物質の増加は、先天的に『代謝異常症』にかかっている人や、肝臓、腎臓に異常があり、代謝物質を正常に排泄できない場合などに起こりえます。

神経伝達が抑制されることでかかる可能性も

また、脳は神経にかかわる重要な器官でもあります。神経伝達が抑制されることでも、急性脳症にかかる可能性があります。

3.急性脳症の症状について

赤ちゃん

子どもの元気がなかったら要注意!

まず、子どもに元気のない状態が続くようであれば、要注意です。

進行すると、意識が混濁したり、興奮したりする

症状が進行すると、意識が混濁します。体への刺激には反応するものの、すぐにぼんやりとしてしまいます。 また、逆に興奮状態になることもあります。周囲への警戒心が強くなり、大声で叫んだり、暴力的になったりします。

その後、けいれんや嘔吐、血圧や呼吸の変化が生じる

その後、『けいれん』や『嘔吐』、『血圧や呼吸の変化』がみられます。こうした症状がみられる場合は、かなり進行している可能性があります。すぐ救急車を呼び、病院へ行きましょう。

4.けいれんが起こったときの対処法

けいれんを引き起こす病気には、さまざまなものがあります。

急性脳症によるけいれんであれば、15分から1時間ほどと、長く続くことが多いです。

けいれんが数分~5分ほど続くようであれば、すぐに救急車を呼んでください。また、けいれんのあとは、意識障害に陥り、意識が混濁することがあります。その場合は救急車が来るまで声をかけ続けましょう。

急性脳症の治療法について

赤ちゃん 注射

1.急性脳症の検査

まずは、腰の脊髄腔に針を刺して髄液を採取する『髄液検査』 によって、『急性脳症』なのか『急性脳炎』なのかを判断します。

加えて、脳の『CT』や『MRI』を撮影して、脳にむくみがないか調べます。また、脳波の検査もおこないます。

そのほか、急性脳症の原因をつきとめるために、『血液検査』や『尿検査』、『胸部X線検査』、『心電図』などを実施することもあります。

2.急性脳症の治療

急性脳症の治療には入院が必要です。

入院して全身を管理しながら、『けいれんを防ぐ薬』や『脳のむくみを改善する薬』を投与します。

さらに、急性脳症の原因となる疾患に対して治療をおこないます。

急性脳症の後遺症や対処法について

1.急性脳症の後遺症について

後遺症が残る可能性は高い

急性脳症にかかると、後遺症が残る可能性は高いです。

インフルエンザなどの感染症から発症し、長時間のけいれんと、脳への障害が起こる『けいれん重積型』の急性脳症では、約70%に後遺症がみとめられます。

てんかんや知的障害、運動障害など

後遺症としては、『てんかん』、『知的障害』、『運動障害』などが残る可能性があります。

リハビリで後遺症が軽減することも…

意識障害やけいれんの時間が長引くほど、後遺症が重篤になることが多いです。とはいえ、リハビリによって後遺症が軽減や回復することもあります。

2. 急性脳症にかかったときの対処法

救急車

まずは、普段から子どもの様子を観察するようにしましょう。

特に、急性脳症の原因となる『インフルエンザ』や『ヒトヘルペスウイルス』に感染した場合は注意が必要です。

異常な興奮状態やけいれん、意識が混濁する状態が続いたら、迷わず救急車を呼んでください。すぐに治療を始めることが、後遺症を防ぎ、回復を早める最善の方法です。

まとめ

急性脳症は、脳に障害が残ることもある、危険な病気です。

子どもに元気がない、興奮状態など、普段と違う様子であればよく観察しましょう。突然のけいれんや意識の混濁が起こっても、大人がまずは落ち着いて行動することが大切です。

できるだけ早く救急車を呼ぶか、救急病院を受診しましょう。

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