股がかゆい…!「股部白癬」とは?股間の水虫ともいわれる病気!

股部白癬
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長谷川 佳子 先生

監修

小田原銀座クリニック

長谷川 佳子 先生 

北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科 を経て横浜栄共済病院 形成外科
平成26年よりKO CLINICに勤務
平成29年2月より小田原銀座クリニックに勤務

『水虫』は足にしかかからないと思っていませんか?

水虫は、爪や手、頭など、全身のいろいろな箇所に感染します。中でも『股間』に感染するのが『股部白癬(こぶはくせん)』です。なかなか相談しづらい病気ですが、放っておくと他の部位に感染が広がったり、症状が悪化したりすることもあります。

こちらの記事では、股部白癬の症状や治療法について解説します。

股間がかゆい!「股部白癬」について

1.どんな病気?

股部白癬

『股部白癬(こぶはくせん)』は股間に水虫の症状があらわれる病気です。

『インキンタムシ』という言葉を耳にしたことはありますか?実は、インキンタムシはこの『股部白癬(こぶはくせん)』のことです。10代から20代の男性に多く見受けられます。

男性だけの病気かとも思われがちですが、女性もかかります

2.股部白癬にかかる原因

「白癬」が股部に触れることで感染

原因菌となる『白癬(はくせん)』のついたものが、股部に触れると感染します。

傷口から白癬菌が入り込み、増殖して感染します。ささくれのような小さな傷からも感染することがあります。

病名の中にもある白癬は、水虫の原因菌でもある、カビのようなものです。皮膚感染症を引き起こします。足にできると『足白癬』爪にできると『爪白癬』と呼ばれます。足にできるのが、いわゆる水虫です。

白癬菌は高温多湿や汗や汚れを好む

白癬菌は高温多湿を好み、髪や爪、角質層などに含まれるたんぱく質の一種“ケラチン”を栄養源にします。汗や汚れがある環境でも、増殖しやすくなります。

プールや大浴場、タオルの共有からうつる

股部白癬

股部白癬は、ジメジメとした梅雨から夏にかけて発症が増えます。それから、白癬菌にとって好条件である、プールや大浴場などでも感染するリスクが高まります。

日常生活では、股部白癬にかかっている人と同じお風呂に入ったり、椅子や便座、タオルを共有したりすることで感染します。また、股部白癬にかかっている人との性行為でもうつります。

元々足に水虫があり、そこから股部に感染するケースも多いです。

3.股部白癬の症状

かゆみが円状に広がり、周囲がブツブツしてくる

足の水虫同様、発疹や水疱、かゆみが円状に広がるのが主な症状です。そこに痛みも伴い、股部周辺、おしり、太もも辺りがブツブツとした状態になってきます。

水ぶくれが破れ、再び感染することも

水ぶくれの中に膿がたまって破れると、そこから白癬菌も一緒に飛び出し、再び感染することもあります。時には腹部にも感染し、症状がでることがあります。

感染した場所としていない場所がはっきりわかる

感染した場所としていない場所の境目が、はっきりわかることも股部白癬の特徴です。

治療方法や治療期間

白癬菌の寄生が疑われる部位を顕微鏡で観察し、白癬菌が確認できれば、菌を死滅させる治療を行います。

1. 外用薬を使う治療

股部白癬

抗真菌薬で白癬菌を除去

『抗真菌薬(抗白癬菌薬)』を使って、白癬菌の除去をするのが一般的です。目に見えている患部よりも2回りほど大きく塗ってください。

最低1か月以上は継続して塗る

塗り薬を2週間程度つけ続ければ多くの場合治りますが、皮膚の奥に菌が入り込んでいることもあります。症状が目に見えなくなっても、最低1か月以上は継続して塗りましょう。

白癬菌はしぶとい菌なので、根気よく、毎日用法通り薬を塗り続けることが大切です。

市販薬もありますが、できれば病院で相談を!

また、抗真菌薬は市販でも販売されています。そのため、症状が白癬菌によるものだということが分かれば、自分で治療を行うこともできます。ただ、医療機関へ行って診断を受け治療することが、早く治すための近道です。

2.外用薬の使用が困難であれば、内服薬で治療

股部白癬

外用薬の使用が困難な場合は、『経口抗真菌薬』の内服薬を使います。特に股部では毛に感染していることもあり、その場合は抗真菌薬を内服する必要があります。

3.跡が残ることも…異変を感じたら早めに皮膚科へ!

治療が遅れると、色素沈着が起こり跡として残ってしまうこともあります。「診療してもらうのが恥ずかしい…」と思うかもしれませんが、異変を感じたら早めに皮膚科へ行きましょう。そうすることで、適切な薬や塗るべき期間、完治したかどうかもわかるのでおすすめです。

股部白癬にかかったら…注意すること

1.衛生環境を保つ

股部白癬

治療中、また治療後も衛生的に保つことが必要です。

・下着は通気性の良いものをつける

・バスタオルは使用するごとに洗濯する

・お風呂の椅子は洗ってから座る

・お風呂から出たらかけ湯をする

・トイレの便座は事前にアルコール除菌をする

症状をこれ以上悪化させないためにも、上記のことに気をつけましょう。

2.他の人に感染させないための注意点

股部白癬

自身の衛生環境を保つとともに、他の人に菌を感染させないよう次のことに注意しましょう。

・公共施設の浴場やプールへは極力行かない

・性行為は避ける

・家族と一緒に住んでいる場合は最後にお風呂に入るか、シャワーで済ます

まとめ

股部白癬は男女問わず、誰でも起こりうる皮膚病です。特にストレスや疲れがたまったり、免疫力が落ちたりした時は感染しやすくなります。特に、衛生面に注意しましょう。

また、公共の場所を利用する際はもちろん、家でも衛生環境に気を配れると良いですね。

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