なぜ起きる?「喉のつかえ」は病気や精神的な疲れのサインかも…

喉 つかえ
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岡村 信良

監修

医療法人 小田原博信会 久野銀座クリニック

医療法人 小田原博信会 小田原銀座クリニック

理事長: 岡村 信良 先生

【職務経歴】
平塚共済病院
小田原銀座クリニック
久野銀座クリニック

喉の違和感は、ちょっとしたことでも気になりますよね。

喉のつかえたような感じが数日続く、うがいをしても治らない…というときは、裏に大きな病気が潜んでいることもあります。

喉のつかえが起きる原因や、それをもたらす病気について解説します。

喉のつかえにかかわる病気とその他の原因

喉のつかえは、『食べ物が食道をうまく通過しない感じ」がしたり、『食べ物をうまく飲み込めなかったりする感覚』があることをいいます。

一時的なものであれば、特に問題ありません。しかし、慢性的に起こる場合は、何らかの病気や精神的な原因がある可能性が高くなります。

これらの症状をまとめて『嚥下困難(えんげこんなん)』とよび、物理的な原因だけでなく、精神的な原因でも起こることがあります。

1.逆流性食道炎

逆流性食道炎とは?

逆流性食道炎は、胃に入った食べ物が逆流し、食道やのどに炎症を起こす病気です。

私たちが食べたものは口から食道を通り、胃の中に入ります。胃の入り口は横隔膜の力で閉まっており、胃に入った食べ物や胃酸が食道を逆戻りするのを防いでいます。

しかし、脂肪分の多い食事や消化の悪い食事で胃に負担をかけると、胃の入り口がゆるんでしまいます。

そこから胃酸や飲食物が食道に逆流し、炎症を起こすことで、喉のつかえを感じることがあります。

逆流性食道炎にかかりやすい人

次のような人は、逆流性食道炎にかかりやすい傾向にあります。

加齢によって横隔膜の力が落ちている
ストレスによる胃酸過多
便秘、肥満によって胃が圧迫を受けている

ストレスや肥満など、生活習慣の見直しで改善できることもあります。健康な生活を心がけましょう。

2.ウイルス・細菌感染

ウイルスや細菌によって、喉の粘膜や扁桃腺が炎症を起こし、喉につかえを感じることもあります。

口の奥や、鼻からのどにかけて腫れ、喉の奥が赤くなります。高熱や気持ち悪さ、倦怠感なども、喉のつかえと同時に感じることが多いです。

3.食道がん・咽頭・喉頭がんなどの腫瘍

食道に悪性腫瘍ができ、進行して大きくなると、食道の通り道が狭くなって喉がつかえやすくなります。

液体や柔らかいものは問題なく食べられても、硬いお肉やご飯を一気に食べるなど、ある程度の大きさのものを飲み込むと、つかえを強く感じます。

4. 気管支喘息(ぜんそく)

気管支喘息でも、喉のつかえを感じることがあります。

気管支が炎症を起こして気道の内側が狭くなったり、粘りのある痰がでたりすることで、つかえを感じます。
それとともに、喉のイガイガやむず痒さを感じることもあります。

5.甲状腺に原因があることも

また、喉ぼとけのすぐ下の、甲状腺に異常があることも考えられます。喉のつかえに加えて、首筋にしこりのようなものがあったら、甲状腺が原因の可能性もあります。病院で診療を受けましょう。

6.精神的原因

喜怒哀楽を激しく感じた時に起きる「球感覚」

不安や怒りなど喜怒哀楽を激しく感じたときに、食道の筋肉や感受性の異常から、喉に不快感が生じることがあります。これを「球感覚」といいます。

食べ物が実際につかえることはほとんどありませんが、喉のあたりになんとなく違和感を覚えます。

精神的な理由が大きい「咽喉頭異常感症」

病気など物理的要因がなくとも、喉に違和感がある状態を咽喉頭異常感症と呼びます。

自律神経失調症やうつ病など精神的な要素が強く、喉のつかえ以外にも、喉が締め付けられる感じや、異物感を感じることもあります。

喉のつかえがあったら病院へ行くべき?

病院へいくべき?

1.他の病気が原因の場合

逆流性食道炎などその他の病気が原因であれば、症状の広がりを防ぐためにも早めに病院へ行き、治療を受ける必要があります。

2.精神的な原因の場合

精神的な要因の場合も、喉のつかえによって、ストレスや不眠、食欲の低下などが起きることがあります。続くようであれば病院でしっかりと診てもらいましょう。

3.継続的に違和感があれば病院へ

原因がどこにあるかを正確に自己判断することは難しいため、継続的に違和感があれば、早めに内科や耳鼻咽喉科を受診しましょう。

喉のつかえの治療や予防方法

喉の治療

1.治療方法

病気など物理的に原因があれば、その治療が第一です。内科や耳鼻咽喉科などの医療機関で相談しましょう。

例えば、ウイルスや細菌に感染していたら抗菌薬を投与し、うがいの習慣づけや食生活の改善などを行います。

心因的な場合は、カウンセリングを受けるとともに、ストレス解消やリラックスを心がけましょう。

2.予防方法

喉は汚れた空気やウイルスを体内に入れないための、フィルターの役割も果たしています。喉がダメージを受けないように、普段から次のことを心がけ、予防につとめましょう。

予防のために心がけること

①人込みに行くときにマスクを着用する
②そうじをするときなど、ごみやハウスダストを吸う恐れがあるときはマスクを着用する
③こまめに水を飲んで喉を潤す
④脂っこい食事を避け、食べ過ぎにも注意する
⑤ストレスをためない
⑥睡眠時間をきちんと確保する

喉のダメージを防ぐとともに生活習慣にも気を配り、心身ともに健康な状態を保ちましょう。

まとめ

喉はデリケートな器官です。病気などの物理的な要因だけでなく、精神的な要因でもダメージを受けてしまいます。普段から、ストレスをためない生活を心がけることも大切ですね。

解説したように、喉に違和感を覚える病気はたくさんあります。少しでも「いつもと違う」と感じたら、早めに内科や耳鼻咽喉科などで診療を受けましょう。

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