見た目はなんともないのに無性にかゆい!皮膚そう痒症の原因と対処法

皮膚そう痒症
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長谷川 佳子 先生

監修

小田原銀座クリニック

長谷川 佳子 先生 

北里大学医学部卒業
横浜市立大学臨床研修医を経て、横浜市立大学形成外科入局
横浜市立大学病院 形成外科、藤沢湘南台病院 形成外科
横浜市立大学附属市民総合医療センター 形成外科 を経て横浜栄共済病院 形成外科
平成26年よりKO CLINICに勤務
平成29年2月より小田原銀座クリニックに勤務

「原因はわからないけど無性にかゆい!」そんな経験はありませんか?時間が経てば治るかも…と、放っておく方も多いと思いますが、もしかすると病気である可能性もあります。その代表が皮膚そう痒(よう)症です。

この記事では、原因不明のかゆみがつづく、「皮膚そう痒症」について解説しています。

原因不明の病気「皮膚そう痒症」になるきっかけ

皮膚そう痒症のメカニズムは現在明らかとなっていません。

精神的な原因や、外的要因など、何らかのきっかけによって発症する人もいます。

例えば、肌の乾燥や、同じ場所をかく癖、花粉や金属などのアレルギーとともに発症したり、薬を飲んだことによって発症したりすることもあります。また、他の病気から2次的に起こることもあります。

とくに、高齢者は、体内水分量が少ないことが多いので、肌の乾燥が原因でかゆみが生じることが多くあります。

また、湿度が低く、空気が乾燥している冬は、体内の乾燥も起こりやすいため皮膚そう痒症になりやすくなります。

見た目の異常はない!症状について

かゆみがあるにもかかわらず、その痒いところを見ても何もできていないのが皮膚そう痒症です。蕁麻疹(じんましん)のように肌に何かプツプツとできるものではありません。

症状の出方は、大きく分けて2つあり全身がかゆくなる「汎発性皮膚そう痒症」と、特定の場所のみ痒くなる「限局性皮膚掻痒症」があります。

全身がかゆくなる「汎発性皮膚そう痒症」

からだ全身がかゆくなる場合は「汎発性皮膚そう痒症」とよばれます。

かゆみは体の内側からジワジワと発作的でます。中には、皮下の出血によって紫斑や、ひっかき傷でできる掻破痕(そうはこん)ができている場合があります。

皮膚そう痒症

特定の場所がかゆくなる 「限局性皮膚掻痒症」

とくに、陰部や肛門部にかゆみがでることが多いです。

女性の傾向

閉経後の女性はホルモンの影響により、陰部が乾燥しやすくなり、陰部に皮膚そう痒症の症状が起こりやすくなります。

また、卵巣機能が低下していたり、おりものや多大なストレスが影響して症状がでることがあります。

男性の傾向

中年以降の男性は、前立腺肥大症や尿道狭窄(にょうどうきょうさく)の影響にで肛門部にかゆみが出やすくなります。

また、頭部にもかゆみの症状が出る場合もあり、理由としてシャンプーや紫外線の刺激などを受けやすい場所であることが考えられています。

皮膚そう痒症の治療方法

原因不明の場合は対処療法

皮膚そう痒症 薬

皮膚そう痒症は、原因が明らかでないことがほとんどなので、完全にかゆみを抑えるのは難しく、かゆみを軽減するための対処療法が主な治療法です。

抗ヒスタミン薬やステロイド薬を内服、外用したり、漢方薬を用いたり、また保険適用外ですが紫外線療法をおこなうことがあります。

また、ほかの病気が隠れていることもあるので、原因が明らかではないときには全身の血液検査や該当しそうな病気の確認を行い、その治療を優先させることもあります。

原因が明らかになっている場合

原因が明らかになっている場合は、その原因となるものを取りのぞくための治療をおこないます。

薬や病気が原因の場合

何かの薬を飲み始めてから症状がで始めた場合は、その薬を変更します。

また、病気が原因であればその病気の治療をしたり、乾燥が起こっていれば保湿剤を塗るなどそれぞれ適切な処置をおこないます。

歯科金属や骨折手術など、体内の金属が原因の場合

皮膚そう痒症 金属アレルギー

意外に忘れられがちなのが、歯科金属や骨折の術後など過去に体内に入れた金属に反応し、アレルギー反応がおこっている場合です。

医療機関で治療をうけるときは、原因を特定できるように、かゆみが出始めたころの日常の変化や手術治療歴を主治医に伝えることをおすすめします。

いまからできる!予防法

室内での乾燥対策

乾燥した室内は肌も乾燥させ、かゆみを引き起こす原因です。

加湿器を使い、冷暖房を使いすぎないようにするなど空調管理をしましょう。

お風呂は38℃くらいのぬるま湯で優しくケアしよう

40℃以上の熱いお風呂や20分以上の長風呂、また1日数回の入浴、皮膚の洗いすぎは、皮膚のバリア機能である皮脂膜を落としてしまい、かゆみを増強させます。

お風呂は38℃くらいのぬるま湯に入る様にし、お風呂や洗顔の後は保湿クリームをしっかり塗るようにケアしましょう。

また、体を洗う際、ナイロン製のタオルは刺激が強すぎることがあります。刺激の少ない石鹸を使い手で優しく洗うようにしましょう。

しかし、入浴しないのも皮脂が過剰にたまり、そこに微細な感染を起こしかゆみを感じる原因となります。一日一回はリフレッシュもかねての入浴をしましょう。

皮膚そう痒症 入浴

その他

アルコールや唐辛子、豆板醤などの香辛料は体を温めかゆみを増してしまいますので、食事にも気を遣いましょう。

また、ストレスによる影響もあるので、睡眠時間を確保したり、リフレッシュする時間を作ったりして、ストレス緩和をすることも大切です。

衣服は、肌に優しい綿素材のものを選び、フリースやニットのようなな化学繊維はさけて刺激をおさえましょう。

まとめ

皮膚そう痒症はメカニズムがわかっていないからこそ、早めに医療機関へ行って医師と相談することが大切です。

ストレスや乾燥のような一時的な刺激のこともありますが、貧血や糖尿病、肝硬変、さらには悪性腫瘍(がん)など、思わぬ病気が隠れていることもあります。

湿疹や発疹がないのにかゆみがある場合は、早めに医療機関へ受診をしましょう。

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