「プール熱」に子どもがかかった!対処法は?学校はいつから行ける?

プール熱 子ども
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岡村 信良

監修

医療法人 小田原博信会 久野銀座クリニック

医療法人 小田原博信会 小田原銀座クリニック

理事長: 岡村 信良 先生

【職務経歴】
平塚共済病院
小田原銀座クリニック
久野銀座クリニック

プール熱は、主に夏場に流行する夏風邪のひとつです。

また「子どもの3大夏風邪」とも呼ばれています。プール熱感染者の7割ほどが5歳以下の子どもです。自然に治ることも多い病気ですが、肺炎になるなど重症化することもあります。「ただの風邪」と軽くみないようにしましょう。

こちらの記事では、子どもがプール熱にかかったときの症状や対処法、学校や幼稚園にはいつから行けるかを解説しています。

プール熱とは

1.どんな病気?

プール熱 子ども

プール熱の医学的な正式名称は『咽頭結膜熱』です。

主に乳幼児や学童期の子どもに感染します。感染から発症までの潜伏期間は5~7日ほどです。

初夏から初秋にかけて流行します。とはいうものの、原因となる『アデノウイルス』は、1年中活動しているため、同様に1年中流行する可能性があります。

2.アデノウイルスが体内に侵入して感染する

プール菌の原因である『アデノウイルス』が口や鼻、のどの粘膜、目の粘膜から体内に侵入することで、プール熱に感染します。

プール熱の多くは「アデノウイルス3型」

アデノウイルスは、症状や発症しやすい病気によって約50種類に分類されます。

プール熱の多くは、その中の『アデノウイルス3型』によって引き起こされます。

乳幼児期の急性気道感染症の約1割が、このアデノウイルスによる感染症といわれています。乳幼児は特に注意が必要な病原体です。

一度かかっても、再び感染する

一度感染すると免疫ができます。ただし、原因となるウイルスは複数あるため、一度かかっても、その後何度も感染する可能性があります

3.プールだけじゃない!感染経路

プール熱 子ども

プール熱は、プールの水を介しての感染が多いことからそう呼ばれています。しかし実際には、プール以外でも容易にうつることがあります。

また感染力が非常に強いため、家族間で感染するケースも多いです。

飛沫感染

感染者がせきやくしゃみをして、それに含まれるウイルスを吸い込むことで感染します。

接触感染

タオルや食器等を共用することでうつります。プールで起きた集団発生の調査結果から、同じタオルを一緒に使用したことが感染リスクを高めたという報告もあります。

結膜からの感染

プールなどで多くみられる感染経路です。プールの水を介して、ウイルスが眼の結膜から体の中に入りこみ、感染します。

経口感染

プール熱に感染している人の便を処理し、菌が手などを介して口に入ることで感染します。

子どものプール熱の症状や、病院へ行くべきケース

1.子どもにあらわれる症状

食中毒 発熱

38~40℃の高熱

38~40℃の高熱が、4日から7日にわたって続きます。

風邪に比べて、高熱が長く続くのが特徴です。熱がなかなか下がらないと、脱水症状を同時に発症することもあります。

目の充血や痛みなど…結膜炎

目に異常があらわれるのもプール熱の特徴です。

目の充血や痛み、かゆみ、腫れなどがあらわれます。また、眩しくて涙が止まらなくなったり、目やにが出たりすることもあります。

片側の目に症状があらわれ、その後もう片方にも症状が出るケースが多いです。

咽頭炎や気管支肺炎になることも

咽頭炎になると、のどが赤く腫れ、痛みを感じます。

症状は3~5日間続きます。のどの痛みなどが完全に消えるまでは1週間ほどかかります。

その他の症状

この他、下痢、せき、腹痛、頭痛、全身倦怠感、食欲不振などの症状があらわれることもあります。

2.新生児や乳児が感染したときの症状

生後14日以内の新生児が感染した場合、全身性感染を起こしやすくなります。

幼児に感染すると、目の症状はあまりみられず、代わりに嘔吐や下痢などの症状が出やすいです。

3.高熱やのどの症状が長期間続く場合は病院へ

プール熱 子ども

プール熱は基本的に、自然治癒することが多いです。徐々に回復していくので、過度に心配する必要はありません。

ただし、高熱が3日以上続く、容態が日に日に悪化していくなどの場合は、医療機関を受診しましょう。

4.症状が治まったあとも注意!

症状が治まっても、アデノウイルスは排出され続けます。

咽頭からは症状が治まったあと7~4日、便からは30日ほど排出が続きます。石鹸を使用して念入りに手洗いを行うなど気を配り、二次感染を防ぎましょう。

子どもがかかった場合の対処法!学校はいつから?

1.病院での対処法

まずは身体の状態を診察

まず、現在の身体の状態を診察します。

症状や、その時点での流行の程度がプール熱であるかどうかの判断材料になります。

のどの粘膜を取る検査や血液検査を行うことも

問診で判断できない場合は、のどの粘膜をこすり取る『迅速検査』や、『血液検査』によって、アデノウイルスに感染しているかどうかを確認します。

薬や点滴を用いて治療する

症状に合わせて、薬や点滴を使いながら治療します。

のどの痛みが強ければ『鎮痛薬』、高熱が続くようであれば『解熱剤』などを、必要に応じて処方します。

さらに、のどの痛みが強く食事や水分補給が困難な場合は、脱水症状を防ぐため、点滴などを用いて処置します。

2.家庭での対処法

プール熱 子ども

家庭では、十分な睡眠をとり、安静にすることが大切です。

脱水症状に注意!

水分をしっかり補給しましょう。また、栄養分もできるだけとるようにしてください。

のどに痛みを生じることが多いので、水分の不足や食欲不振から脱水症状を起こさないよう気をつけましょう。ヨーグルトやプリン、ゼリーなど刺激が少なく、柔らかい食べ物がおすすめです。

解熱剤は必要以上に使わない

解熱剤は、必要以上に使わないように気をつけましょう。

高熱が続き、体力の消耗がひどい場合には使用することもあります。病院で医師に相談するか、市販の解熱剤を使用する場合は、薬剤師に相談しましょう。

入浴は様子を見ながら

入浴は特に控える必要はありません。ただし、高熱で体力を消耗していることもあるので、子どもの様子をみながら判断してください。

3.学校や幼稚園は症状が治まって3日経ってから!

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プール熱は、学校保健法で、第二種伝染病とされており、出席停止の対象になります。

症状が消失してから丸2日が経過するまでは、家庭で安静にしている必要があります。

まとめ

家庭では十分な睡眠と水分補給を

プール熱を引き起こすアデノウイルスは抗生物質が効かないため、治療は出現する症状を改善する対症療法が中心です。

自然治癒の力に任せて改善を待つしかありません。免疫力が衰えないよう、十分な睡眠と水分や栄養補給を心がけましょう。

大人にも感染する…子どもからの二次感染に注意!

また、プール熱には子どもだけでなく、大人も感染することがあります。大人の感染する原因で多いのが、子どもからの二次感染です。看病する際はこまめに手洗い、うがいをするなど、感染しないように気をつけましょう。

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