そのめまい、メニエール病かも!症状・原因、治療法を医師が解説

メニエール病
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監修:簡野晃次医師

そのめまい、メニエール病かもしれません…

メニエール病とは??

メニエール病とは、突然、ぐるぐると目が回るような激しいめまい(回転性めまい)が起き、発作を不定期に繰り返す病気で、厚生労働省から難病(特定疾患)に指定されています。病気の提唱者がフランス人医師メニエールであることから、この病名がつけられました。

めまいは30分から数時間続き、吐き気や嘔吐、冷や汗、頻脈、顔面蒼白などの症状を伴うことがよくあります。めまいとともに、あるいは少し前から難聴、特に低音部の難聴、耳閉塞感、耳鳴りが起こり、めまいと連動して悪化したり、軽快したりします。

発作の頻度は、数日あるいは数週間、数ヵ月おきで、人によって違います。一般的に、片方の耳だけに症状が出ることが多いのですが、発病後、数ヵ月から数年で両耳に障害が起きるようになる場合もあります。

内耳の説明

なお、めまいが起きる病気は脳卒中などほかにもいろいろあり、症状が回転性のめまいだけの場合は、メニエール病かどうか診断できません。

これらの症状は、耳の一番奥の内耳にリンパ液が溜まって水ぶくれ状態になる内リンパ水腫によって引き起こされることはわかっていますが、内リンパ水腫が起きる原因は、自己免疫説、ウイルス感染説などいろいろありますが、はっきりわかっていません。

メニエール病は生死に関わる病気ではありませんが、発作を繰り返しているうちに難聴が高度になったり、めまいが起きない時も難聴や耳鳴りが継続したりするようになるので、早期発見・早期治療が大切です。

メニエール病になりやすい人

メニエール病は30代後半~50代ぐらいの女性に多く、性格的に几帳面な人や、神経質な人、精神的なストレスが多い人、過労や睡眠不足の人に多いといわれています。

メニエール病を改善するには?

何科に行くの?

耳

メニエール病は耳鼻科で診てもらいます。まず、聴力検査や、平衡機能検査、MRIなどの検査を行って、メニエール病かどうか、きちんと診断してもらうことが必要です。

メニエール病の治療法

薬物療法

内服薬

主体は薬物療法で、めまいを軽くするための抗めまい薬、吐き気を抑えるための制吐剤、精神安定剤、内耳の水ぶくれを軽減するための利尿剤などを使用します。また、内耳の神経や神経細胞の働きを改善するために、ビタミン剤や末梢血流改善薬なども使われます。

発作の急性期には、内服薬ではなく注射や点滴を行います。

外科的治療法

これらの薬によって、めまいの発作を軽くしたり、発作の頻度を減らしたりすることはできますが、症状の改善が見られない場合や、難聴が進行している場合は外科的治療が行われます。

内リンパの吸収障害を取り除いて内リンパを減圧することを目的として内リンパ嚢(のう)を切開する内リンパ嚢開放術、内耳の情報を脳の中枢へ伝達する前庭神経を切断する前庭神経切断術などが行われます。

日常生活で気をつけること

精神的なストレスや過労、睡眠不足が発作を誘発しやすいといわれています。ストレスを溜めないようして、心身ともにゆったりした生活をするよう心がけましょう。

「発作が起きるのが怖くて外出もままならない」という人もいますが、病気を気にしすぎるのもよくないようです。もし外出先などで発作が起きたら、楽な姿勢で安静にし、発作がおさまるのを待ちましょう。セルフケアや薬などで症状をコントロールしながら、うまく病気とつきあっていくことが大事です。

メニエール病と似た症状の病気

メニエール病と症状が似ている病気に、遅発性内リンパ水腫、内耳梅毒、突発性難聴、外リンパ瘻、前庭神経炎、聴神経腫瘍などがあります。

なかでも遅発性内リンパ水腫はメニエール病に比べて発病頻度はまれですが、症状がとてもよく似ています。この病気は、突発性あるいは発病時期がわからない高度の難聴が最初に起こり、発病後数年から数十年後に回転性のめまいが起こる病気です。根本的な治療法がなく、食事療法や運動療法、血圧のコントロールなどが行われます。

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