乳腺炎の頭痛は高熱の出るサイン!?対処法とおすすめの食事を解説!

乳腺炎 頭痛
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監修

高畑 洋美 先生

慶應義塾大学医学部 卒業

『乳腺炎』は、授乳期に耳にすることの多い病気です。すべての人にかかるわけではありませんが、おっぱいに起こるトラブル、としてよくみられます。

乳腺炎にかかると、身体に痛みを伴うことがあります。その中で起こる『頭痛』も、症状のひとつです。トラブルが起きたら、早めのケアが大切です。こちらの記事では、乳腺炎が引き起こす頭痛の対処法や原因について解説します。

乳腺炎とは

『乳腺炎』は、名前の通り、乳腺が炎症を起こす病気です。

『乳汁うっ滞症』、『急性化膿性乳腺炎』、『慢性乳腺炎』の3種類があります。この中で授乳期に多くあらわれるのが、乳汁うっ滞症と急性化膿性乳腺炎です。

1.乳汁うっ滞症

初産の『産褥(さんじょく)期』(産後1~2か月)に多くみられます

乳房が硬くはれ、痛みをともなう

片側のお乳の出が悪くなることが多いです。乳房が硬くはれ、痛みをともないます。

出産後、乳管(にゅうかん)内に乳汁がたまることで発症します。このように体液などがたまることを『うっ滞』ということから、乳汁うっ滞病とよばれます。

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うっ滞を起こす原因は、『乳管が未熟で十分に開いていない』ことや、授乳に不慣れで『赤ちゃんがしっかりおっぱいを吸えない』ことなどです。

2.急性化膿性乳腺炎

出産後2~6週ごろに起こりやすい病気です。

乳房が腫れて激しく痛み、38℃以上の高熱が出ることも

乳房が腫れあがって、激しく痛みます。乳汁うっ滞症よりも症状が強く、腋窩(えきか…わきの下のくぼみ)のリンパ節が腫れて痛んだり、38℃以上の高熱が出たりします。

原因のほとんどは、『乳汁うっ滞症をもとに細菌が入り込んで炎症を起こすこと』です。そこへさらに、黄色ブドウ球菌や、連鎖球菌なども侵入します。

感染が長引くと、乳房内に、うみがたまる『膿瘍(のうよう)』ができることもあります。

3.慢性乳腺炎

慢性乳腺炎は、授乳期以外にも起こります

症状は強くないが、完治に時間がかかる

乳頭から細菌が侵入して、慢性的に乳腺が炎症を起こしている状態です。慢性乳腺炎を引き起こす主な病気としては、『乳腺拡張症』や『乳輪下膿瘍』などが挙げられます。

授乳期と違って乳管の開口が不十分なために慢性炎症を起こしやすいです。急性の乳腺炎ほど症状は強く出ませんが、完治までは時間がかかります。

乳腺炎の頭痛は「高熱が出る前のサイン」

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乳腺炎で頭痛が起こるのは、『高熱が出る前のサイン』と言われています。

乳腺炎が悪化すると、『38℃以上の高熱』や『寒気』『倦怠感』など、風邪に似た症状があらわれます。インフルエンザや風邪と勘違いしてしまうことも珍しくありません。しかし、『胸の痛み』と同時に、頭痛や寒気などを感じたら、乳腺炎の悪化を疑いましょう。その場合は、早めに病院を受診してください。

つらい頭痛を和らげたい…対処法

頭痛を和らげるためには、まずは炎症の原因を乳腺から取り除く必要があります。

1.乳汁うっ滞症の場合

乳腺炎 痛み

乳汁うっ滞症の場合は、乳管にたまった乳汁を取り除くよう心がけましょう。積極的な授乳を行うことが、うっ滞解消につながります。

赤ちゃんは、先に飲む方の乳房をしっかり飲むので、乳腺炎の起こっている側から飲ませましょう。痛みやはれがひどいときは、乳房を適度に冷やして水分を多めに取ることで、乳汁が濃縮することを防いでください。

2.急性化膿性乳腺炎の場合

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急性化膿性乳腺炎の場合、基本的な治療法は『抗生物質』の服用です。産婦人科を受診し、医師に相談しましょう。また、高熱が出ているときは安静にしてください。

3.慢性乳腺炎の場合

慢性乳腺炎の場合は、自覚症状のない場合も多いです。検診などで病気が発見されると『経過観察』をすすめられることも珍しくありません。ただし、うみがたまっている場合は、切開することもあります。根気よく治療を続けていきましょう。

4.発熱を伴う場合は医師に相談

発熱のある場合は、解熱をすると頭痛が和らぐこともあります。医師に相談し、病院で解熱剤を処方してもらいましょう。授乳中であれば、そのこともきちんと医師に伝えてください。

熱が出ている場合は、産婦人科もしくは内科を受診しましょう。

乳腺炎にならないためのアドバイス

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1. 母乳が乳房に残ることが1番のリスク

授乳期であれば、赤ちゃんの飲む母乳量を分泌量が上回り、『乳房内に大量の母乳がとどまる』ことが、乳腺炎を起こす最も大きなリスクです。

2.授乳リズムの乱れや普段と違う姿勢に注意!

特に、『授乳リズムの乱れ』や、『普段と違う姿勢での授乳』は、母乳の飲み残しを起こしやすいので注意しましょう。

例えば、来客やお宮参りなどの行事があるときは、授乳リズムがくるいがちです。また、外出先でケープをかけて授乳するときも、普段と姿勢が異なってしまうため気をつけましょう。正しい姿勢で、授乳を頻繁に行うことは、乳腺炎の予防にも治療にも大切です。

3.乳頭が傷つかないように気をつける

赤ちゃんが乳頭を噛んで傷ができ、そこから細菌に感染することも、乳頭炎の原因のひとつです。

授乳のさいは、正しい姿勢でおっぱいを含ませましょう。授乳を終えるときは、やさしく指を入れて、赤ちゃんの口元から、負担なく乳頭を外すようにしてください。

4.バランスのよい食事や水分補給も大切

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さまざまな食品をバランスよくとる

また、バランスのよい食事を心がけることも大切です。厳しい食事制限は必要ありませんが、油っこいものやお菓子ばかりにならないようにしましょう。

ごはんやたんぱく質(魚、肉、卵、豆腐など)野菜、果物など、さまざまな食品をバランスよくとるよう心がけてください。ご飯と、具だくさんのお味噌汁などがおすすめです。

水分はノンカフェインで無糖のものがおすすめ

加えて、水分補給も意識して行ってください。ノンカフェインで無糖のものがよいでしょう。身体を冷やさないように、常温か温かい飲み物を少しずつ数回にわけて飲んでください。

さいごに

乳腺炎のときの母乳は少ししょっぱくなる

乳腺炎のときの母乳は、少ししょっぱくなるといわれています。そのため、赤ちゃんが飲むのを嫌がることもあるかもしれません。お腹が空いているときや、うとうとしているときなどに、積極的に授乳しましょう。それでも飲まないようであれば、搾乳等をして調整してください。

症状が改善しない、悪化する場合は産婦人科へ

頻繁に母乳を飲ませても症状が改善しない場合や、悪化がみられる場合、熱や痛みが続く場合は、産婦人科を受診しましょう。

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