三大夏風邪のひとつ!子供がかかりやすいヘルパンギーナの症状と対処法

  • LINEで送る
岡村 信良

監修

医療法人 小田原博信会 久野銀座クリニック

医療法人 小田原博信会 小田原銀座クリニック

理事長: 岡村 信良 先生

【職務経歴】
平塚共済病院
小田原銀座クリニック
久野銀座クリニック

子供のころは、十分な免疫力も体力もないため、ちょっとした風邪や感染症などかかりやすい病気がたくさんあります。

毎年夏季に流行する『ヘルパンギーナ』もその1つ。患者報告数が、警報基準を超える地域も少なくありません。この記事では、子供の流行病、ヘルパンギーナの症状と対処法を解説しています。

夏風邪の代表!ヘルパンギーナとは

子供の3大夏風邪といえば、『手足口病』、『咽頭結膜熱(プール熱)』、そして『ヘルパンギーナ』が挙げられ、これらの病気は、ウイルスによる感染で引き起こされます。

ヘルパンギーナは、『急性のウイルス性咽頭炎』で、多くはエンテロウイルス属に属するウイルスが原因となり、主にコクサッキーウイルスA群、中にはコクサッキーウイルスB群やエコーウイルスで発症する場合もあります。

5月から感染者が出始め、7月をピークに9月以降の感染はあまりみられません。

1.ヘルパンギーナの主な症状

ウイルスに感染してから症状が出るまでの期間は通常3〜6日です。その後、主に下記のような症状がでてきます。

突然の発熱

子供 発熱

38度以上の突然の発熱が特徴の1つです。発熱は、最初にでる症状でもあり、2〜4日ほど発熱した後、熱が下がります。高熱のせいで、痙攣や、全身倦怠感、四肢痛が起こる場合もあります。

『手足口病』と『咽頭結膜熱(プール熱)』は、通常の場合、ヘルパンギーナほど高熱とならないため、高熱が出た場合はヘルパンギーナが疑われます。

のどの痛み

発熱したのち、のどの痛みが現れ、咽頭粘膜が部分的に充血して顕著に赤く腫れてきます。

唾液を飲むだけでものどの痛みがともなうため、食事や水分がとれず、脱水を起こすこともあります。

水疱

口の中、特にのどの奥に1~5mmほどの水泡ができます。この水泡は、2〜3日すると破れて黄色っぽくただれた状態になります。

手のひらや足の裏にも水泡がある場合は、ヘルパンギーナではなく、『手足口病』の可能性が高くなります。

2.合併症のおそれ

ヘルパンギーナは、まれに『無菌性髄膜炎』や『急性心筋炎』などを合併することがあります。

症状が1週間以上たっても改善しないときや、他に症状がある場合には、再度医療機関へ行くようにしましょう。

3.患者の9割以上が5歳以下で発症

ヘルパンギーナの患者の9割は5歳以下の乳幼児です。その中でも1歳が多く罹患しています。

ただ、乳幼児限定の感染症ではないので、大人が感染しないわけではありません。子供よりも感染しにくいものの、疲れやストレスで体力、免疫力が下がっているときは感染しやすくなります。

かかってしまった場合の対処法

ヘルパンギーナは、特異的な治療法や予防ワクチンがないので、『対症療法』になります。(対症療法は、病原に対する根本的な治療をおこなうのではなく、出た症状に対して緩和させたり消失させたりする療法のことです。)

しかし、他の病気の可能性もあるので、医療機関で診てもらい、しっかりと診断、処置をしてもらいましょう。

1.子供の場合は小児科へ

ヘルパンギーナは、耳鼻科や皮膚科、内科、口腔外科で診てもらうことができます。

ただし、子供の場合は、子供の体の特性もあるので、より適切な処置ができるよう、『小児科』を受診することをおすすめします。

2.感染対策をしよう

感染予防を日頃から行うことが大切です。ウイルスによって感染するものなので、インフルエンザや風邪予防と同じような対策が重要となります。

接触感染の対策

普段からこまめに指や爪の隙間まで手洗いをするようにしましょう。ウイルスが、手から口や眼などの粘膜につき、接触感染を起こすことがあります。

また、手洗いした後に共有のタオルの使用は感染の元となるので個別のタオルを使うようにしてください。さらに、ヘルパンギーナの症状が改善したあとも、1~2週間は感染力があるので注意してください。

飛沫感染の対策

感染者の咳やくしゃみに含まれるウイルスが原因で、飛沫感染することがあります。

咳やくしゃみをするときには口と鼻をおおう、流行しているときはマスクをする、などを心がけるようにします。

糞口感染の対策

水疱の中や便の中にもウイルスが存在しています。知らずのうちに子供が触って口に入り、感染することもあります。

また子供のトイレを手助けした後や、おむつ交換のときに、大人が触れて感染することがあるため、注意が必要です。

さらに、症状がおさまった後も2〜4週間ほどは感染者の便の中にはウイルスが含まれています。1ヶ月くらいは感染するリスクがあることを忘れずにいてください。

3.保育園・幼稚園への登校日の目安

熱が下がって、口の中の水泡や潰瘍がなくなり、感染前と同じように普通の食事がしっかりとれることが登園の目安になります。

ヘンペルギーナは感染症ではあるものの、おたふくやはしかのように「学校長の判断によって出席停止の扱いをするもの」とはなりませんので、登園基準はありません。

心配な場合は、症状が治まったあとで医療機関で相談してから登園するといいですね。

まとめ

ヘルパンギーナに関わらず、子供のころは色々な病気にかかりやすく、また放置していると将来に関わる後遺症がでたり、思わぬ事態になったりすることもあります。「たかが風邪だから」と思わず、ちょっとした異変に気付いたら、早めに医療機関に行くようにしましょう。

また予防のためには、流行時期になる前から気を付けることが大切です。そして、子供が病気になったときは、周りの大人も同じように対策をしてください。

不正確な情報を報告

不正確な情報を報告

メールアドレス:任意
コメント(オプション):

関連記事

  • LINEで送る

小児科を検索!

ネット受付・予約もできる

病院検索サイト

小児科で、近所の医院を知りたい方や、もっと医院の情報を詳しく知りたい方は
お医者さん検索サイト『EPARKクリニック・病院』を使ってみてください。

EPARKクリニック・病院
  • お探しのエリアで病院を かんたん検索♪
  • 24時間ネット予約ができる病院を探せる!
  • 病院の特徴が一目でわかる情報を多数掲載!
不正確な情報を報告

不正確な情報を報告

メールアドレス:任意
コメント(オプション):

小児科一覧へ