足に激痛が!医師が監修、痛風の原因・症状と食事などの予防法

痛風
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監修:簡野晃次医師

尿酸値が高い状態が続いて激痛発作が起きる

痛風ってどんな病気?

痛風の起こりやすい個所

痛風とは、突然、足の親指の付け根が炎症を起こして激痛が走る病気です。その痛さは、昔から「風が吹いても痛む」と形容されるほどで、傷口をキリでえぐられるほど痛いといい、2~3日はまともに歩くことができないほどです。

それでも、1週間から10日ぐらいで痛みが治まってきますが、きちんと治療しないで放っておくと、半年ないし1年以内に再び激痛におそわれます。

痛みの発作が何度も起きると、足の指の付け根だけではなく、ひざの関節や足首まで炎症を起こすようになり、発作の間隔も次第に短くなってきます。この段階になると、腎臓障害や尿路結石、高血圧症なども併発しやすくなります。

痛風は、足の指などの関節の痛みだけでなく、悪化すると内臓の機能も低下してしまうので、注意が必要なのです。

男性に多い痛風

痛風の人は全国に約50万人いるといわれ、ほとんどが男性、それも中年男性です。しかし、最近若い男性にも痛風が増加しつつあります。

痛風の原因は尿酸値が高くなることです。血液中の尿酸の値が高い高尿酸血症という状態になると、痛風を発病しやすいことがわかっています。痛風患者のほとんどが男性なのは、女性ホルモンの関係で、もともと女性は尿酸値が男性の3分の2程度しかないからです。

通常、男性は思春期に尿酸値が急上昇し、その後は自然に下降していきます。しかし、中高年になって過食やストレスなどが原因で尿酸値が再び上昇し、高尿酸血症になってしまうと、痛風の発作が起きてしまうのです。

プリン体を摂りすぎないようにしよう

痛風の発病に関与する尿酸とは、細胞の核に含まれる核酸の主成分、プリン体が肝臓で分解されてできる窒素化合物の一種で、体内で不要になった古い細胞が分解されるときにできる廃棄物です。

尿酸は水に溶けにくく、血液中に7mg/dl以上あると固まって結晶になりやすいため、体内で大量に作られると結晶が関節に溜まりやすくなります。また、腎臓から尿酸を排泄する機能が低下すると、腎臓や尿管内に沈着して障害を起こすこともあります。

尿酸がつくられるしくみ

尿酸の大半は体内のプリン体から作られますが、レバーや肉類、卵、ビールなど、食べ物からプリン体を取り込んで尿酸を作り出すこともあります。ただし、プリン体の一日の摂取量の上限は300mg。それ以上とると、尿酸が増えすぎてしまい、腎臓に負担がかかってしまいます。

健康な人は、常に約1,200mgの尿酸が蓄積されています。そのうち半分以上の尿酸が毎日入れ替わっており、排泄される尿酸のうち、4分の3は尿として、残りは汗や便として排泄されるのです。

しかし、この排泄がうまくいかなくなるとバランスが崩れてしまい、尿酸が体内にたまってしまうことになります。

生活習慣や食事を改善して痛風を軽減させよう

まず高尿酸血症を治療する

痛風の治療をする場合、まず消炎鎮痛剤などで発作時の痛みを和らげます。痛みが治まってきたら、痛風の再発と腎臓障害などの合併症を防ぐために、薬物療法と、食事や生活習慣の改善によって尿酸値を4~6mg/dl程度まで下げることを目標とします。

尿酸値を下げる薬には、尿酸の生成を抑える薬と、尿酸が腎臓から排泄されるのを促進させる薬とがあります。また、尿をアルカリ性にして尿酸を体外へ排泄させやすくする薬もあります。どの薬を服用するかは、痛風の程度や合併症の有無などによって違いますので、主治医に相談しましょう。

食事と生活習慣の改善が大事

また、薬の服用と平行して、食事や生活習慣の改善が必要です。薬物治療と並行して大切なことは、生活習慣の改善です。

痛風になりやすい人は、美食、過食の傾向にあり、肥満気味であることが多いようです。肥満気味の人は、体重を落とすことが痛風の治療につながりますが、無理なダイエットは尿酸値を上昇させるので、ゆっくりと体重を落としていかなければなりません。

プリン対を含む食品

食べ過ぎ、飲みすぎを改め、レバーや干物、ウニ、ビールなどプリン体の多い食品を控えて、栄養のバランスに注意しましょう。特に、尿をアルカリ性に保つために、野菜や海藻類などのアルカリ性食品をたくさん食べましょう。

そして、水に溶けにくい尿酸をスムーズに体外へ排出させるためには、水や糖分が含まれていない飲み物をしっかり摂って尿の量を増やすことが大切です。

食品100g当たりのプリン体含有量

極めて多い(200mg~) 鶏レバー・かつおぶし・煮干し
多い(100~200mg) 豚レバー・牛レバー・大正エビ・あじ干物・丸干しいわし・干し椎茸
少ない(50~100mg) 大豆・納豆・鶏ささみ・いわし・かつお・ウニ・カキ・ほうれんそう
極めて少ない(~50mg) 豆腐・牛乳・チーズ・バター・鶏卵・ウィンナー・スジコ・数の子・ビール

適度な運動を

肥満気味の人は、体重を落とすことが痛風の治療につながります。ただし、体重を毎日、せめて2、3日に1回は適度な運動をして標準体重を保つようにすることも必要です。重量挙げやテニスなどの無酸素運動や、あまり激しい運動は、かえって尿酸値を上昇させるといわれています。

運動を始める前に、どんな運動をどの程度やったらいいか、メディカルチェックを受けたり、主治医に相談したりして、軽めの運動を楽しむようにしましょう。

また、ストレスが痛風の引き金になることもあるので、ストレス解消も心がけましょう。

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