水虫を治すには?医師が教える病気の原因と正しい予防・治療法

水虫
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監修:簡野晃次医師

女性にも増えている水虫

水虫はカビの一種

水虫は、白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が皮膚に寄生してかゆみなどの症状をもたらす病気です。この白癬菌は、皮膚の一番外側の角質層に寄生し、温度や湿度が高く、汚れた環境で活動が活発化します。水虫が足の裏、特にかかとにできやすいのは、かかとの角質層が分厚いから。

また、水虫が冬の間は比較的落ち着いているのに、春から夏にかけて症状が悪化したり、発病したりしやすいのは高温多湿を好む性質のためです。

水虫の症状

水虫の症状は、じくじくしたり、かゆくなったりするだけではありません。カサカサしたり、水ぶくれができたりすることもあり、水虫のタイプによって症状が異なります。

趾間(しかん)型

もっとも多いのは、趾間(足の指の間)にできるタイプ。じくじくしてかゆみがあり、やがて皮膚がブヨブヨして白っぽくなったり、皮がむけたり、赤くただれたりしてきます。ただれてくると痛みがあり、皮がむけた縁の部分の皮膚が硬くなってひび割れてくることもあります。

小水疱型

2番目に多いタイプで、足の裏や側面などに、小さな水ぶくれが密集してでき、強いかゆみがあります。水ぶくれの周辺が赤っぽく腫れてくることもあります。

角化型

足の裏やふちの部分の皮膚が厚くなってカサカサと乾燥し、かかとがひび割れたり、ボロボロと皮がむけたりします。かゆみが少ないので、肌荒れと間違えやすいのが特徴です。

趾間型と小水疱型は、単独で発生するほか、複合することもありますが、角化型とほかのタイプの水虫が同時に発生することは少ないようです。

水虫は頭や爪などにもできる

水虫は足だけでなく、頭や体、手や爪にもできます。しかし、できる場所によって、名前が変わります。頭にできる頭部白癬はシラクモ、体にできる体部白癬はタムシ、あるいはゼニタムシと。陰股部にできる頑癬(がんせん)は、インキンタムシと呼ばれています。

また、手にできる手白癬は手の水虫、爪にできる爪白癬は爪の水虫と言われています。

水虫はどうやって診断するの

かゆみやじくじく、小さな水ぶくれができたからといって水虫とは限りません。接触性皮膚炎、皮膚カンジダ症など水虫と症状やできる部位が似ていて間違えやすい病気があるのです。それぞれ治療法が違いますので、素人判断で水虫だと思い、薬局で買った水虫の薬を塗っていて症状が悪化することもあります。

ですから、気になる症状があれば、一度皮膚科を受診しましょう。患部の皮膚を顕微鏡で見て白癬菌があるかどうか調べれば、水虫かどうか診断がつくので、気になる症状があれば、一度皮膚科を受診することが大切です。

水虫を完治させるには

水虫の治療法

水虫の治療は薬物療法。患部に薬を塗って治療します。白癬菌は、はがれた皮膚の中でも生き続けていると言われるほど生命力は強いため、症状が落ち着いても最低1ヵ月ぐらいは毎日根気よく治療することが大事です。

また、白癬菌が好む角質層は薬の成分が浸透しにくいため、お風呂上りの皮膚がやわらかくなった時に塗るのがよいでしょう。家族間で水虫がうつる場合が非常に多いため、家族に水虫の人がいる場合は、同時に治療する必要があります。

それから、民間療法で水虫を治そうとして、皮膚がかぶれるなどのケースが跡を絶たないので、民間療法は試さない方がいいでしょう。

水虫を予防するには?

水虫を予防し、再発を防ぐために、日常生活では以下のようなことに注意しましょう。

●バスマット、スリッパ、サンダルを共用しない。家族に水虫の人がいる場合は特に注意。
●バスマットはいつも清潔で乾いたものを使用する。
●水虫は高温多湿で汚れた環境を好むので、手や足の指の間をはじめ、頭や体の清潔を保つ。
●靴や靴下は通気性のよいものを。一日中靴を履いている場合は水虫が悪化しやすくなるので、可能ならば職場などではサンダルに履き替える。

【コラム】 ブーツで水虫になる?

日本人に水虫が増えたのは、靴を履く欧米式の生活スタイルが定着してからだといわれています。水虫は温度や湿度が高いと悪化しますが、最近は冬も暖房が効いて温かく、一日中靴を履いている場合が多いので、冬でも水虫の症状を訴える人が少なくありません。

特に、ブーツを履く女性が増え、むれやすいために水虫になる女性が増加しています

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